表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
186/485

 第十話 ギルフリード王子


「ギャアアアアア!」


 僕の絶叫が響き渡る。


 父さんにもハグされたことないのに。


 なんか聞いたことのある言葉だ?


 体全体に鳥肌がたつ。


 大っ嫌いな食べ物、具体的に昆虫系をたべた時みたいだ!


 逃げようとするが、この馬鹿やつ力が強い!


「グラビティ・ゼロ!」


 無重力で、赤髪の力が抜けた!


 チャンス!


 動くのは頭だけ。夢中で少ない腹筋を使ったヘッドバットをかます。

 僕の師匠の言葉、『頭突きは腹で打て』だ!


 赤髪はクルクルとバク宙みたいに飛んでく。上手く途中で両手で地を着いて着地する。


 む、身体能力高いな。


「こんの! 変態!」


 着地点を狙ってサリーがドロップキックを放つ。


 激しいな。


 パンツ丸見えだよ!


 赤髪は、それを胸で受け止める、サリーはそこを起点にバク宙して着地する。 


 だから、パンツ丸見えだよ!


 スパッツ買ったげよう。


「貴様ら、王子を足げにしたな!」


 おかっぱ少女が僕たちの間に割り込む。えっ、声が低い!


 そう言えば、こいつ胸無いな。


 ぺったんこだ。


 よく見ると、顔に目がいって気にしてなかったが、赤髪と同じブレザーにスラックスだ。


 もしかして、男なのか?


「王子も王子です! 気に入った女性に直ぐ抱きついてプロポーズするのは止めて下さい!」


 おかっぱが赤髪の方を向く。赤髪王子は色魔かアホの子なのか?


 多分両方だろう。


「あたしのマリーちゃんに次触れたら、本気で潰すからね!」


 サリーが僕の前にずいっと出る。


「あれで、本気じゃないのか?」


 僕はついツッコんでしまう。


「本気だったら。もっと低空でいくわ!」


 う、低空はえげつない。運が悪ければ、男として終わってしまう!


 赤髪がスタスタと、サリーの前にくる。


「決闘だ! その娘をかけて闘え!」


 赤髪がどこから出したのか、手袋をサリーに投げつけた。なんと言うか、何をするか予測つかない奴だな。落ち着きが無い子供か。


「けど、俺は女とは闘わん! 代役を立てろ! 明日16時、決闘場に来い!」


 赤髪は、服を払うと後ろを向き歩いて行った。そして振り返る。


「また、会おう! 俺のエンジェル!」


 僕の方を見る。げ、ウィンクしやがった!


 しかも自然に綺麗に片目だけつむる。


 どんだけ練習したんだろう。


 僕は頑張っても、両目つむるか、顰めっ面になってしまう。


 きも!


 なんかエンジェルって言葉、古すぎだろ!


 なんか、奴の歩きがぎこちない。


 あ、胸押さえている。


 実はめっちゃ痛くて我慢してたんでは?


「王子! 待って下さい!」


 どんくさそうに、おかっぱが走って行く。


 遠くで赤髪がうずくまって、おかっぱが背中をさすってるのが見える。男の子って大変だな。


「サリー、キックめたくそ効いてたみたいだな。それで、あいつ、頭に血がのぼったんじゃないか? そういえば男の子の代役って誰かいるのか? ウニでいいんじゃないか面白そうだし」


 僕の影からスルリとウニがでてくる。ウニはシェイドに部家に引きずり込まれてトレーニングという名目で玩具にされていた。


「勘弁してください! 僕はシェイドさんみたいに脳筋じゃないんですよ。頭脳派隠密ですよ」


 顔がボコボコで可哀想なので、軽く回復してやる。


「ウニ! 特訓だ! なんてったって、私は脳筋だからな!」


 僕の影から出たシェイドの手にまた引きずり込まれていく。ウニ可哀想だ……強くなれよ!


「マリーちゃん! 代役はキラさんでお願い。キラさんなら、あいつに指一本触れられず勝てるはずよ。あたし、学園では陰キャでダンゴムシみたいに生きてるから、アナとモモしか、友だちいないのよ。悲しいけど……」


 そっか、サリーは学園では目立ってないつもりなのか? 

 眼鏡で隠してても、桃髪ツインテで巨乳で、黄金認識票ってだけでめっちゃ目立ってると思う。


「それで、あの赤髪の痴漢は誰なんだ? 王子って呼ばれてたけど、この学園では王子っておばかとか変態って意味なのか?」


「あいつは、正真正銘王子様。鉄壁国家サンドリバーの第一王子ギルフリード。マリーちゃん、変なのに目をつけられたわね。あいつ今まではモモにつきまとってたんだけど、マリーちゃんに鞍替えしたみたいね」


 そうこうしてるうちに、やっと通行許可が下りる。守衛さんが、金属探知機のような棒を僕にかざす。危険物を探知するものらしい。オッケーが出て、学園に足を踏み入れる。


「マリーちゃんの入学、学長に直談判するから。行くわよ」


「え、僕も入学するの?」


「え、何言ってるの? 当然じゃない」


 サリーに手を引かれて、僕はついて行った。



 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ