表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
183/485

 第七話 学園へ行こう


「マリーちゃん! 学園にいこう!」


 きらきらした目でサリーが僕の両手を摑む。サリー言うには、もうすぐ彼女たちは学校の授業が始まるそうだ。


 僕たちは、こじゃれたカフェで、茶などしばいている。テラスを使うとチャージが銀貨1枚という法外な価格に僕の心はいささかささくれだった。


 ボッタやろ!


 牛丼三つ食えるで!


 ん、牛丼たべたい!


 そういえば王都では牛丼を見たことないな。


 僕の心は牛丼一色に染まった! 牛肉は牛バラ肉にしよう。食感も考えて、敢えてバラだ! バラの脂は旨い! あとは、玉ネギと醤油とみりんと砂糖と塩と米! 玉子とネギもいこう!


 サリーが僕の手をきゅっと握る。


「マリーちゃん? どうしたの?」


 僕はサリーの手を上から握りなおす。


「牛丼だ! 牛丼なんだよサリー!」


「グスン。百合だよな。間違い無く百合だよなこの2人」


 ウニが鼻をすする。生おしりぺんぺんが相当気に入ったらしいな。


「ん、どうした。おかわりが欲しいのか?」


 サリーの裸を見たこいつには、まだ物足りない!


「まぁまあ、マリーちゃんウニ君泣いてる事だし許してあげなよ」


「サリーでよかったなウニ。アナとかだったら、お前多分もっと激しく楽しい目にあってたぞ」


「ひっ、すみません」


 ウニは深々と頭を下げる。子供は素直が一番だ。


「それで、何だったかな?」


「もー、マリーちゃん。一緒に学園に行くわよ!」


「りょ。いこいこ。けどその前に牛丼くうべ」


 まあ、学校に着いてくくらい問題ない。それより、今は牛丼だ。


「ぎゅーどんてなに? こんなの?」


 サリーは立ち上がり僕を抱き上げる、そして道路に突き倒す。


「なんなんだ?」


 また、サリーが近づいてくる。


「ぎゅー」


 また、抱き起こされる。


「ドン!」


 突き倒される?


「ぎゅー! と、ドン! で、ギュー! ドン! はいご一緒に!」


「「「ギュードン!」」」


 3人でハモる。


「はい! 正解ーっ! て、んなわけあるかー!!」


「おい、ウニ。ウォーターに流してやるから、これを買ってこい!」


 紙に『牛バラ、玉ネギ』と、書いて渡す。小金貨1枚を投げて渡す。


「おう! お釣りは好きにしろ、飴玉でも買いな!」


「ありがとうございます。でっかい飴玉買えますね!」


 ウニは片膝をつき、パシッと音を立ててキャッチする。おお、格好いい、必殺の人みたいだ!


「けど、姉さんパンツ丸見えですよ!」


 ウニが低い位置からガン見している。


「マリーちゃん。もっと女の子らしくしようか?」


 サリーが笑顔で青筋立てている。


 いかん! もう、女の子のマナー講座は勘弁して欲しい。少しは今後は気をつけよう。


「それでは、すぐ戻りますね」


 ウニはピョコピョコと嬉しそうに走っていった。



 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ