第六話 キラとシェイド
「キラさん。そこに正座! なにをしてたのかなー?」
僕は黙って正座する。体はシェイドなのに声はサリーだ。サリーとシェイドってもしかして自由に中身をチェンジ出来るのか?
「ごめんなさい、女湯覗いてました……」
「なんで、そういう事するのかなー? もうこんな事しないでね、覗きは犯罪なのよ! シェイドもシェイドよ! きつく叱っとくわ!」
「うん、もうしない。ごめんなさい。それはそうと、ウニなんで女湯にいるの?」
「子供でしょー? おませな?」
「中身は二十歳前後だよ」
「まじ?」
「まじ!」
「ウゲッ! なんかやたらじろじろあたしの体見ると思った……お母さんいないって言ってたから恋しいのかとおもってたわ! シェイド! チェンジ!」
サリーの入ってると思われるシェイドは顔を赤くする。
「チッ、エロガキ捕まえようとしたら逃げやがった! あとでお仕置きだな!」
む、声がかわったような?
「シェイドなのか?」
「ああ、そうだ、なに正座させられてんだ、完全に尻に敷かれてるな」
「お前のせいだろ!」
「覗きはよくないぞ、まあ、若い娘いないのは確認済みだけどな、サリーがやきもちやくからな!」
プチン!
何かが切れた!
「何かがご褒美だ! 変なもの見せやがって! 気が変わった! 口直しだ! お前を剥いてやる!」
僕はシェイドにとびかかる!
「どうどう! まてまて! サリーチェンジ!」
僕はシェイドの服を脱がそうとする。
「キラ! 何してるの? そんな事しなくても自分で脱ぐわよ」
「まて、サリー、サリーなのか?」
僕は脱ごうとするサリー? を必死で止める!
「なーんて、声まねうまいだろ。シェイドだよ!」
「お前!」
僕はシェイドの服を脱がそうとする。
「まっ、キラさんなにしてるの? そういう事はシェイドじゃなくて、サリーにして、ま、同じようなものだからいいか」
サリー? が脱いで下着姿になる。
「まて、サリー? 本当にサリーなのか?」
下着に手をかけるサリー? を必死で止める。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「で、お前はなにしたいんだ?」
僕は肩で息している。疲れた。汗かいた。
「えっちにきまってるだろう!」
シェイドはベッドに横になってる。少しスカートの裾をたくし上げる。
「上等だ! かかってこい! 脱げぃ! そこで全部脱げぃ!」
僕は中指を立ててシェイドを挑発する!
「わかった。わかった。悪かった。ほんとはキラと銭湯に行こうと思ってたんだよ。キラがマリーになりそうになったら、助けてやるよ。な、さっぱりしたいだろ」
上から黒い縄ばしごみたいなのが降りてくる。
「またな。登って行けよ。楽しんでこい」
縄ばしごを登ると、天井に黒い穴が開く。ずんずん登って、元のベッドにもどった。
「ヒャッホー! キタコレ! グッジョブ! グレイト! 男で入浴できるぜぇい!」
僕は宿の人に聞いて喜び勇んで銭湯へゴーした。
当然マリーになって、シェイドに助けてもらって、男湯に仮面の巨乳痴女が現れたという噂をぶりまいた……
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