表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

140/485

 第九話 カチコミ


「責任者に会わせてくれ!」


 僕は中に入るなり大声で叫ぶ。


 店内は薄暗く、幾つものテーブルがあり、それにL字型のソファがついてる形だ。まだこんな時間なのに客も入ってる。


「おう、姉ちゃん来たのか」


 昨日のスキンヘッドだ。


「ここは、大声出すとこじゃねーよ、こっちに来い!」


 スキンヘッドにナビられて、奥の方へ行く。その一番奥の個室に案内される。


 ハゲがドアを開けると、太った気持ち悪いおっさんがソファに座り飯を食ってる。その横にはボディガードと思われる黒スーツの人物が挟んで4人立っている。


 僕は部屋に入りデブの前に座る。隣に牛男とベルも座らせる。牛男も座らせたのは、お前らごとき座ってても楽勝! という挑発だ!


「何勝手に座ってやがる! そのお方がだれだ……」


「知らん。僕はこいつの部下ではないから対等だろう?」


 ハゲの言葉を遮り、僕はゆっくり言う。


「お前が、責任者か? サンマルコ孤児院と、そこのシスターから手を引け! 手を引く条件を言え!」



 ドンッ!



 僕は手を頭の後ろで組んで、足をテーブルに投げ出す。パンツは見えてないはずだ。


 ボディガードっぽい黒服たちが、腰に手をかける。武器でも持ってるんだろう。


「まて、まて、威勢のいい嬢ちゃんだな」


 デブが食うのを止めて話し始める。


「ダン! 話せ!」


 デブはまだ食い続ける。


「はいっ!」


 ハゲが前にでる。どうでもいいが、ハゲはダンという名前なのか。


「お前たちはシスターの借金大金貨10枚は返したが、後はシスターはここで働くと言う約束をした。その契約の違約金で大金貨10枚払え! それと、シスターの初仕事はもうこのお方に大金貨3枚で売っている。その対価も支払え!」


 ハゲは僕たちにむかつく笑みを浮かべ言う。見くびるなそれくらい払える。僕は肩にかけたポシェットから、お金を出してテーブルに置く。大金貨、ハゲに10枚、デブに3枚だ。


 ハゲは受け取るがデブはお金を受け取らない。


 デブが食うのを止めて話し始める。


「わしは、シスターの初仕事を買ったんだ。同じものを用意しろ。飯を食わせて前みたいにべっぴんになったシスターを裸にして縛って、嫌がり泣き叫ぶのを大勢の前で犯しまくる。これと同じものが用意出来ないなら、大金貨百枚払え!」


 おお! 汚れ理論! 理不尽甚だしい! 大金貨3枚を大金貨百枚にすり替えやがった!


 さすがに大金貨百枚は、用意出来ない。


 僕は大金貨3枚を取りしまうと、デブに指を突き付ける。


「わかった! 僕が代わりにしよう! その代わり孤児院とシスターには金輪際かかわるなよ!」


『エエーッ!!』


 牛男とベルが叫ぶ。


 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ