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 第十七話 露天風呂


「牛男! 肉を食え! 肉を!」


 牛男に牛肉を食べさせる。最近はダイエットのために野菜ばっか食べさせてたので、今日は奮発だ。


 テントを張って、露天風呂を作って、網焼きバーベキュータイムなうだ。


 牛男もベルもモミも何でも食べる。焼いた肉でも野菜でも気持ち良いくらいに食べる。食えないもの混ぜてても気付かず食べるのではないだろうか?


 あと、川の岩に牛男におもいっきり岩をぶつけさせて、衝撃で浮いてきたお魚も塩ふって焼いている。


 野菜、牛肉、豚肉、鶏肉、魚、正直4人では多かったと思ったけど、しっかり完食。特にベルがやばいくらい食べてた。また、太らないようにしっかり管理しないと。


 その後は、恒例のコーヒータイム。


 満天の星の中、コーヒーを飲む。あったまるけど、なにか少し寂しい。

 今度はもっと大人数で、アルスとサリーともキャンプしたいと思った。


 次は、露天風呂!


 僕は体を軽く拭くだけでいいって言ったけど、モミがどうしても川で水浴びしたいって言うので、穴を掘って川の水を引いて岩で囲んだ簡易露天風呂を作った。


 これから、暖めて入る予定だ。


「合体魔法! 着火ティンダー!!」


 ベルの声が響き渡る。ベルの指先から炎が出る。


 僕の手から吸い取った魔力を随時炎に変えている。基礎魔法の着火が、火炎放射になっている。炎を露天風呂にあてて加熱する。いい按配になったと思われる所で、ストップして温度を手で測る。丁度いいはず。


 僕たちは、バスタオルを巻いて入る。お酒が入っていないからか、モミは暴走していない。

 灯りを消して、星灯りの中露天風呂でゆっくりする。満天の星空の下、草の掠れる音と、水の音しか聞こえない。


「綺麗ね!」


 モミが呟く。ラリってないモミも綺麗だ。


「とっても綺麗かしら!」


 そう言う、ベルも綺麗だ。





 チューッ!




 僕の顔にお湯がかかる。モミが手を合わせた水鉄砲でお湯を僕に放ってくる。僕は大人だこんな安っぽい挑発には乗らない。



 チューッ!



 また、顔にお湯がかかる。顔を背ける。うざい奴だ。



 チューッ!



 顔を背けた方にモミが瞬間移動して、また僕の顔にお湯がかかる。目に入って染みる。少しむかつく!


 ん、よく見ると、モミがとっくりっぽいものを口にしている。


 げ、酒飲んでやがる。


 何処に隠していやがった!


 とっくりを置いてモミがまた水鉄砲を放つ。顔を背けると、目の前にモミがいた。口に手をあててる……



 ブブーッ!!



 モミが僕の顔に毒霧を放つ。


 芋臭い。頭の中でなにかが切れた。


「やんのかコラァ! ひん剥いてやっど! コラァ!」


 僕は叫んで立ち上がる。もう勘弁ならねー!


 それにしても汚い奴だ!


 唾液混じりの酒をもろに浴びてしまった。


「やっとやる気になったか! このチキン野郎! こっちこそひん剥いてモミしだいてやっどコラァ!」


 モミも勢い良く立ち上がる。


 こうして、僕たちの恒例の意味の無い戦いが幕をあけた……



 読んでいただきありがとうございます。


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