表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/485

 第九話 遊戯開始


「いかさまは一切禁止! 頼れるものは各々の運のみだ!」


 アナが目を輝かせて皆を見渡し宣言する。


 これはつまり訳すとこういう事だろう。


『今からあらゆるものを使ってばれないように、いかさましてやる。目をかっぽじってよく見とけよ!』


 と、こういう事だろう。


 母さんは僕が落ち込んでるだろうと思って、アナの阿呆な話に乗ったのだと思うが、調子に乗るので止めて欲しい。


 やるからには本気! 


 僕はまず考える。何を望むべきか?


 皆を見渡す。アナ、ベル、牛男、モモさん。モモさんの胸に目がとまる。僕の心を黒い欲望が支配する。



 生乳揉んでやる!!



 主目的が決まった事でおさらいしてみる。


 よく考えると夢のような状況だ。


 僕の中では王様ゲームというものは、金髪サーファー風のパリピの兄ちゃんが、ビッチっぽい露出度高めのねーちゃんと、シャンパン飲みながらプレイしてるイメージだ。

 それをこの僕がプレイする事になるとは!


 美少女二人と!


 まあ、牛とちんちくりんもいるが……


 王様ゲームとはどんなゲームかおさらいすると、女の子と一緒にまずは普通にプレイして、皆で少しづつお酒を飲んでいく。

 お酒がまわって、判断が鈍り楽しく開放的になったときに、くじを印とかがあるものにすり替えて、女の子にエッチな要求を思うように突き付けて、最終的にはいただいちゃうという、クソなゲームだ。


 要は、アナのいかさまをかわしつつ、うまく王様になり、且つモモさんに要求をのませる。


 これが僕のミッションだ。


「では、始めようか!」


 僕は胸を張る。ぶるんぶるんと誇らしげに揺れる!


「「王様だーれだ!」」


 皆で唱和する。くじは箸で、金属製のタンブラーに入れて引く形をとっている。


「やりたくない者は抜けてもいいぞ! まあ、臆病者のそしりを受けることにはなるだろうがな!」


 アナの挑発で、全員参加する事になった。あと、エンドレスになる可能性があるので、10セットで終了を承諾してもらった。


「あっ、私、王様!」


 モモさんが驚いた顔をしてる。かわいい!


「1番が2番の肩を揉む!」 


 さすがモモさん、ゆるゆるなクエストだ。


 僕が牛男の肩をを揉む。牛男は嬉しそうだ。 


「あっ、また私?」


 また、モモさんだ。


「3番が2番の頭を撫でる」


 アナがベルの頭を撫でる。


 そのあとは、牛男、ベル、モモさんと王様が続き、ソフトな命令が繰り返される。


 いい感じだ、普通に命令を実行しないといけない空気ができつつある。


 前半戦終了!


 これからが勝負だ!


「「王様だーれだ!」」


「ゲットー!! やっと私が王様だ!」


 アナが天下を取ったかのようにドヤりながら叫ぶ!


「ハッハー! 一番が二番の生尻にキスをする!!」


 やはりいきなりぶっ込んで来やがった!


 それって誰得なのか?



 読んでいただきありがとうございます。


 みやびからのお願いです。「面白かった」「続きが気になる」などと思っていただけたら、広告の下の☆☆☆☆☆の評価や、ブックマークの登録をお願いします。


 とっても執筆の励みになりますので、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ