第十六話 結果発表
すったもんだがありまして、僕たちの薬草採取は終わりを告げた。
一つだけ解ったことは、二度と金輪際こいつらとは地味系の仕事はしない!
飽きて暴走するからだ! 子供か。
何も考えず無心に草をむしる。そういうの僕は好物だけど、こんどは牛男と二人でしよう。こいつらは落ち着きなさ過ぎる……
結果は、優勝モモさん&ベル27袋、次点アナ&牛男12袋、ワースト僕&サリー10袋。
何故こうなったかと言うと、僕がタッチヒールで増殖させた薬草を他のみんなに掻っ攫われたからだ。すっぴんでの身体能力は僕とサリーが一番低い、妨害は無しだったけど、横取りは禁止してなかったのが敗因だ。
ギルドに戻り売却すると、モミを含めギルド職員は狂喜乱舞だった。薬草採取では当然あり得ないレコードだったらしい。これでかなりのヒールポーションが作れて、万年枯渇気味だったのが解消され、間違いなく冒険者の生存率があがるそうだ。いいことをした。
換金した僕らは、今日の晩ご飯を協議する。ギルドの酒場でフルーツジュースをたのんで、僕らは円卓を囲む。
「今日は私はピザを食べたい!」
アナが断言する。満場一致で確定する。僕はギルドの情報屋に銀貨1枚握らせて店を確認する。近くをナビってもらう。
僕たちは少し歩き、ピザがある食堂に着いた。いつの間にかモミもついてきている。
僕は料理全般得意で、ピザも作れる。主人に許可をとって焼く。
「ボナペティート!」
モッツァレラチーズとバジルのマルゲリータと、海鮮を乗っけたトマトソースのピザペスカトーレと、四種のチーズをふんだんに使ったクワットロフォルマッジョを2枚づつ焼いてきた。サラダはお店に作ってもらった。飲み物は未成年なので、水と炭酸水だ。
僕はナイフとフォークでピザを切ってとりわける。
みるみるうちに無くなった。足りなかったかな?
最後ドルチェで、チョコバナナピザバニラジェラートがけとコーヒー。
「マリーちゃん!! 最高!」
サリーは大満足だ。
「私はいままで、ピザを舐めていた。軽食ではない! 最高のごちそうだ! ありがとう!!」
アナも満足そうだ。テンションが高い。いつもの事か。
「ありがとう!」
モモさんも満足そうだ。笑顔が素敵だ。
「マリー!! 私はずっとついてくかしら!」
ベルは興奮してる。ついて来ないで欲しい。
「ご主人様!」
牛男は涙をこぼしている。よく泣くやつだ。
「マリー!! 今日は私の抱き枕になれ!」
相変わらずモミは斜めだ。
僕たちは豊かなひとときを過ごした。
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