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護衛戦

スロットルを全開!左下方の敵機に向けて加速する!


敵機も忍び足は終わりとばかりに加速上昇してくる!


後方の隊長機を見ると加速して退避行動に移っている!


逃げてくれ!隊長機は命に代えても護る!


私は一瞬で敵機2機との立ち回りをイメージする!

初撃で必ず一機落とす!でなければ隊長機がやられる!


上方から被せながら急接近!照準器に敵機が迫る!

全神経を集中すると、敵のパイロットの様子すら分かるように感じる。


敵からは殺意が逸れている、避けるつもりだ!私を躱して隊長機を先にやるつもりか!


させるか!


数秒後、予想通り先頭は被弾面を最小に機体を滑らせ始める!


クソ!こちらも合わせて滑らせなから見越しで発砲!!


弾弾弾弾弾弾弾弾弾弾弾弾弾弾!

鈍鈍鈍鈍鈍鈍!


20ミリは直進性が低い!クソ!敵ながら見事な回避操作だ!


その瞬間解った!

あのベテラン野郎だ!となるとこのまま撃っても当たらん!


狙いを切り替え、後方でもたつく二番機を狙う!


二番機は遠目から撃ちまくってくる!


甘い!何処を狙っている!


それでも火力は凄い、正面から撃ち合わずに狙いを主翼に合わせる。


一閃!!鈍鈍鈍鈍鈍鈍!

馬脚ッ!!


P36の左主翼が破壊され、空中に破片と翼を撒き散らす!


こいつは始めから敵ではない!

奴を視野に入れながら急上昇に移る!

奴は隊長機に機首を向けて加速していたが、この瞬間動きが鈍った。


ん!?


私の視力ならば奴の操縦席内の動きも判るが、無線と手信号で二番機に脱出を指示しているようだ。


翼を失った二番機は間もなく揚力のバランスを失い、錐揉み状態に陥れば脱出は出来ない。

今しか脱出の機会はなかろう。


二番機は新人だろう。慌ててキャノピーを両手で開けようとする様子が見える。


「フム、なかなか部下思いの奴だな。おかげで隊長機は余裕をもって退避できる。」


「あとは貴様と俺の対決という訳だ。」


過去2回の対決では、俺は勝敗はついていないと思っている。


だから、ここで決着をつけようか!

アメリカ野郎!


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