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待機

部隊解散後、各員食事をとると待機となる。

急降下爆撃隊と雷撃隊は敵空母に対する連携攻撃について熱い議論を交わしている。

私達零戦隊は待機室であぐらをかいて座り込み、熱いお茶をすすりながらリラックスしている。

私は那須一飛曹、神鳥谷一飛兵と一緒だ。


「二人ともお疲れさん。史上初の空母同士の戦いは凄かったなぁ。敵空母攻撃の訓練はしていたが、実際に護衛任務に就いてあの戦いを経験できたのは光栄だな。」


神鳥谷一飛兵が興奮して答える。

「はい、凄まじい攻撃でした。真珠湾のときも凄かったですが、やはり敵空母を撃沈させたときは最高の気分でした。」


「圧倒的だったな、あの攻撃は。」


「はい、攻撃隊は凄いですね!次々と命中させて!」


そこで那須一飛曹が話す。

「しかし、残った2機の敵機に、あっという間にこちらの雷撃機が2機やられました。我々がしっかり守る必要を感じますね。」


「ああ、あれで敵直掩機がわんさか居たら、みんなやられちまうな、敵機は12.7ミリを6丁付けて撃ちまくってくる。まるで前面が火を吹いているようだ。速度も遅いし防弾も無い攻撃隊はあっという間に火ダルマになっちまう。」


「はい。我々の責任の重さを感じますね。参謀が言ってましたが、第二次攻撃隊は零戦隊より多い敵戦闘機が待ち構えていたようですね。心配です。」


「うん、心配だな。敵空母の位置はオアフ島から100キロくらいだったようだ、まさかオアフ島から援軍が来るとはな。昨日だいぶ叩いたと思っていたが、まだ結構生き残ってやがった。クソッ!」

思わず床を叩くと、神鳥谷がお茶を注いでくれる。

「時間的に攻撃隊はもうちょっとで帰ってくるはずですね。」

「ああ、ありがとう。そうだな、みんなの無事を祈ろう。」


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