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日本軍攻撃隊発見

空母レキシントンから、攻撃隊を発艦させて1時間30分が経過した。


私は珈琲を口に運びながら、攻撃隊からの報告を今か今かと待つ。


比較的近隣には空母エンタープライズに座乗するウィリアム・ハルゼー提督もおり、こちらの情報に基づいて攻撃隊を発進させているそうだ。


ハルゼー提督は夜間に真珠湾に寄港して補給を受けており、その惨状を直接見て怒りに震えている。

死者数は何千人も出ているそうだ。


日本の奴らめ!我が国に歯向かった報いを受けさせてやる!

私は突然始まった戦争に戸惑いを覚えつつ、同時に復讐と闘争心をたぎらせるのだった。



「日本軍の大編隊接近中!繰り返す!日本の大編隊接近中!」


突然無線が大音量で叫び出す!

「なに!」

ガタッ!みんな一斉に椅子を蹴って立ち上がる!


「どこから現れた!ほかに敵空母が居たというのか!」

「見間違いないではないのか!」

艦橋内の全員が双眼鏡を構えて辺りを見回す!


「9時の方向!上空!かっ!かぞえきれません!」

見張り員が叫ぶ!


全員で見る!

私も見えた。それはまだ遠い粒のようだが、確かに航空機であり、当然味方機ではないから、日本軍機なのだろうと思った。


「嘘だろ、何処から来たんだ。」

「わからない、近くに敵空母部隊がいるのか?」

「あの数を見ろ、あれは空母6隻分くらいあるだろう、500キロ先から来たんだよ。」

「そんな、信じられない。」


私も愕然として数秒間全く何も考えられなかった。敵攻撃隊が500キロ先から来ただと?信じられない、そんな馬鹿な、アジアの日本だぞ、ドイツ軍とかではないのか?


「・・督!、提督!どうしますか提督!」

肩を揺さぶられ、私は我に返った!深い思考の海に入り込んでしまっていた。


「あ、あぁすまんな。迎撃体制をとれ!総員戦闘配置!」


「総員戦闘配置!」「総員戦闘配置!!」

全員が我に返り、復唱して訓練通りの行動をすることで冷静さを取り戻して行く。


肉眼で敵の姿を見てみると、敵の大編隊は黒い点が集まり、まるで悪魔が口角を上げて牙を剥き出したように見えた。


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