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スコフィールド基地

アメリカ陸軍スコフィールド基地は、オアフ島中央部の町、ワヒアワに所在するアメリカ陸軍の基地である。


基地の広さは約72平方キロメートル。山手線内側と同程度の面積であり、隣接するホイラー陸軍航空基地と併せて、ハワイ中央部の戦略拠点である。


ここにアメリカ陸軍、第24歩兵師団と第25歩兵師団の2個師団約15000名が集結し、防御陣地を構築していた。


総司令官はウォルター・キャンベル・ショート、ハワイ方面陸軍司令長官である。


ショート司令官は、司令部庁舎の会議室において、何本目か判らない煙草に火を付ける。


「クソッ!あのジャップの使者め!何が降伏せよだ!!ハワイを開放してハワイ王室を復興させる!?ふざけやがって!!」

ショート司令官はゴジラのように言葉と煙草の煙を吐き出す。


傍らの幕僚長も同意する。

「はい、あの撒かれたビラと同じことを言っていましたね。フザけたホラ話です。」


「ハワイはアメリカのものに決まっているだろうが!!世界が認めているんだよ!」


「はい、ハワイ王室と天皇の約束など、仮にあったとしても、言ってしまえば先住民族同士の約束事に過ぎません。我々はハワイを正式な手順で準州とした訳ですから、基本的に気にする必要もないでしょう。」


「ウム、そのとおりだ。当時はいろいろあったらしいが、結果的にハワイは自らアメリカとなることを選び、そして今の繁栄があるのではないか!この生活に不満がある者など、それこそ愚か者だ!」


「おっしゃる通りです。しかしあの使者、徹底抗戦と聞いても随分自信満々のようでした。フェイクだと思うのですが。」


「ウム、確かにジャップの軍はこのスコフィールド基地まで一気に来れたようだな。しかしそれは我が軍の日系人部隊が裏切ったせいだ!」


「はい、閣下の徹底抗戦の命令に背き、戦わずに降伏したそうです。」


「クソ!しかしここには優秀なアメリカ人部隊が待ち構えておる!普通に戦うだけで戦力差は明白だ!!」


「はい。しかも奴等には補給がありません。防御戦で、奴等は勝手に自滅するのは間違いありません。」


「そうだな!幕僚長!!防御陣地の構築を急がせろ!!それと、日系人収容に当てた部隊と戦車隊はいつ来る!?」


「ハッ、各部隊に呼び掛けましたが、早くても午後になる見通しです。」


「遅い!クソ!それまで時間を稼げ!そうだ!Triple starに空爆を要請しろ!」


「わかりました。Triple starに撹乱してもらい、陣地強化と増援による戦力強化に努めます。それにしても、Triple starが居てくれて本当に助かりましたね。」


「ああ、そうだな。正直、旧式の複葉機などでは流石に無理だと思ったのだが、今朝からの活躍は目を見張るものがある。殊勲飛行十字章ものだよ。」


「はい、あの3機がいれば我が軍の士気も上がり、勝利は間違いありません。」


「君もTriple starのファンになったようだな。私もだよ!!」

ワッハハハハハハハ!!ワッハハハハハハハ!!!



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