表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/49

 この世界が、『乙女ゲームの世界』だと思い出した時、さすがに自分の妄想だろうかと疑った。夢ではないかと。


  思わず自分の頬をつねったくらいだ。

  何とも古典的な方法。

  普通に痛い。

  そりゃあつねれば、いたい。


  妄想であると言うことは否定しきれないので置いておいて、夢ではないことは証明された。



  とりあえず、私は攻略対象キャラが存在しているのか? と言う基本的な考えに至り、次の日からひっそりと調査した。



  まぁ、頑張る必要もひっそりとする必要もなかった。



  当たり前だ。

  そりゃ、乙女ゲームの攻略対象。


  抜群に顔が良い。

  家柄も良い。


  目立たないわけが無いのだ。



  入学して3日のうちには、その存在を確認できた。



  うろ覚えだった名前も確認した。




  攻略対象は4人。



  第二王子、ルーファス・ミスティア。

  この国の王子で、1番人気のキャラクターだった。

  文武両道、品行方正、みんなに優しい絵に描いたような王子様。


  騎士団長の息子で伯爵家長男、シルヴァン・ランドルフ。

  滅多に笑わず、愛想も無いため“氷の貴公子”と呼ばれている。

  魔法の実力も剣の実力も折り紙付き。

 

  宰相の息子で侯爵家三男、アルバート・ストライテン。

  軽薄な雰囲気を纏い、周りに女性を侍らせている。女好きポジション。

  積極的に“ヒロイン”を、口説いてくる。


  国で1,2を争う程の商会を営んでいる男爵家の次男、ユリシリル・トラヴィス。

  中性的な顔立ちで、弟分的な立ち位置。

  可愛いらしい反面、男らしい部分も持ち合わせており、そのギャップがポイント。



  それから悪役令嬢。

  侯爵家の長女の、ソフィア・シュトロハイム。

  第二王子の婚約者候補筆頭と言われており、学園の模範生でもある。

  その立場と地位から、“ヒロイン”に度々注意をしてくる。“ヒロイン”の選択肢やパロメーターによって、その注意に嫉妬が混じりエスカレートする。

  “ヒロイン”によって、友情エンドか、国外追放エンド、修道院エンドと何故か豊富にエンドがある。百合エンドまであるくらい。



  それから、サポート的な立場のコナー・ハワード。伯爵家の次男。

  “ヒロイン”が上手くいくように情報を教えてくれたり、協力してくれたりする。


  正直、彼に何の得があるのだろうと思っていた。おまけに、攻略対象と悪役令嬢、隠しキャラの情報まで知っているって、顔広すぎじゃない? 一体、何者なのと疑問に思わずにはいられなかった。

  けれどもまぁ、ゲームだし、必要なポジションだしなーと、深く考えるのを辞めた。

  正直、1番推したいキャラである。

  隠しキャラが居る情報はあったので、彼では無いかと期待したが違った。

  攻略対象キャラを終えた後に、こだわりもせず攻略サイトを見たら彼の名前は無かった。……ちょっとショックだった。

  あんなに一生懸命、情報をくれるんだもの、何でかなって思うじゃない。ちょっと期待しちゃうじゃない。普通にイケメンだし。

  身近な感じだし、隠しキャラとしてもってこいじゃない?! と、思うのも仕方ないことだと思う。

  期待したのは私だけじゃないはずだ。きっと。


  それと、隠しキャラが3人。



  公爵家嫡男で、第二王子の従兄弟であるディアレン・ラングフォード。

  第二王子ルートに入ると登場し、“ヒロイン”を、口説いてくる方向で邪魔してくる。

  自信家で俺様枠。


  学園の人気教師、バーナード・ベイン。

  貴族が通う学園なので貴族出身の教師は多く、彼も伯爵家の四男。

  面倒見が良く、とにかく優しい。みんなに慕われている先生で、色々相談に乗ってくれる。


  攻略対象シルヴァンの弟。

  優秀な兄に負けないように、得意な魔法の腕をさらに磨き、その才能を開花させた。

  4人兄弟(姉2人、兄1人)の末っ子のため上3人から大変可愛がられ、甘えるのが上手い。

  兄とは正反対で非常に人懐っこく、無自覚のタラシ。


  確認出来なかったのは、1学年下だから、まだ入学をしていないシルヴァンの弟だけ。

  その他はみんな居た。

  たぶん、弟も実在している。



  さすがにここまで来れば間違いないだろう。

 


  ここは乙女ゲームの世界である。



  もし、それが妄想で、知っていたイケメンたちを元にそういうことを考えたのなら、私はすごい。

  むしろそれを題材にお話書いて、大衆小説の作家としてデビューするわ!


  と、思うくらいには開き直って受け入れた。


  どうせやることは変わらない。



  “関わらない”




  それだけだ。



閲覧ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ