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予知夢で世界は救えるか(仮)  作者: 白雲 晴揶
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予知夢で自分は救えるか?

初めて連載執筆します。

遅筆ですが、気長に更新待ってくださると嬉しいです

人には得意なこと不得意なことそれぞれあるが、自分はどちらかというと平凡な方で、肉体的に優れているわけでもなく、突出して頭がいいわけでもない。あえて特技だと言うならば、1度見た景色や物を忘れないということだろうか。

なら頭が良いだろ・・・と突っ込まれそうではあるが、記憶していることを瞬時に引き出すのは少々苦手で、頭の中が混乱してしまうのだ。俗に言う”本番は苦手タイプ”と思っていただければいい。しかしこの特技のおかげで学生生活で困ることは割と少なく、平穏無事に卒業できたし、それなりに就職もできたので良かったことに入るであろう。


そんな自分は現在、余暇を利用して叔父が管理している図書館で本の整列作業の手伝っている。この図書館は自分が幼少期から通いつめている所で、並んでいる本の内容はもちろん、並べている場所も把握済みである。特にやりたいことも無く、ふとここの事を思い出し、叔父に連絡を取って自分から手伝いを申し出たのだった。


自分はこの、本を無心で並べたり読みふけったり、自分の世界に集中出来る時間がすごく好きだ。いや、本は他人が書いた物語なので、自分の世界と言うにはいささか語弊があるのだが。

世界というか空間というか、自分以外の存在あらゆるものを排除し、その空間や時間には自分しか干渉していない、といった方がいいだろうか。なんだか自分が特別な存在であるような錯覚を起こせる感覚が好きなのだ。


そう思っているのは自分だけなのだが、それは誰にも邪魔できないものだ。だからこの広い図書館で1人、数百から数千冊の本に携わっているのが自分だけだと思うと、少しワクワクした。





この図書館では古書も扱っている。2階の風通しの程よい、吹き抜けがあるフロアの一角。それが陳列されている棚の近くに来ると、時を重ねた紙の香りが鼻腔をくすぐる。古い本ではあるが状態は悪くない。洋書や伝記、様々な古書が置いてあった。


見慣れているはずの棚なのだが、見たことの無い本が置いてあるのが目にとまった。ずっしりと重みのある背表紙には、銀色の縁取りで立派な枠が施してある。本自体は深い森のような緑色・・・不思議と心惹かれるものがあった。叔父がどこからか仕入れたのだろうか、以前にはなかった本だ。タイトルも和訳されているようなものではなく、見たことの無い文字で描かれていた。古書の棚のはずなのにその本はまだ真新しく、置き場所を間違えたのかと思うほどだった。

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