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「ねえ、うーちゃん」
あたしの名前を呼んだ声が泣きそう聞こえてあたしは小さい笑顔を作った。
「なあに?」
なるべく普通に聞こえるように声を出す。
「もしさ。あたしが男の子だったらどうする?」
俯いて言う。あたしは返事までに少し間を置いた。軽々しく結論を出されたいことではないだろうと思ったからだ。それから相手がおそらく期待しているだあろう回答を吐いてやる。
「んーとね。……わかんない。でも美月は美月だと思うよ」
「そっか。うん! ありがとう。うちはうちでいいんだよね」
美月は顔を綻ばせた。だけど目の端が涙で光っている。
「うーちゃん。うちね……――――」