第4章: ソフィラ
ソフィラは、帆布のテントが並ぶ列の間の泥の小道を歩いていた。ブーツは液状の泥に沈み込む。空気は煙、内臓の匂い、そしてディーゼルの臭いで満ちていた。
キャンプの上には重苦しいざわめきが漂っている――咳、泣き声、荷車の軋み、武器のぶつかる音、途切れ途切れの会話。どこか遠くでディーゼル発電機が低く唸り、テントの間に張られた電線に吊るされた薄暗い電球がちらついていた。
焚き火のそばでは、生存者たちが言葉を交わしていた。
— 北には、まだ水道が生きている町があるらしい… — ぼろぼろのコートを着た老人が、かすれ声で火に手をかざしながら言った。
— 作り話だろ。 — 片目に包帯を巻いた男が返す。 — そこだってもっとひどいかもしれない。どこも同じだ:放射能、暴徒、飢え。
— 東にはバンカーが生き残っているって聞いたぜ、 — ライフルを持った若者が口を挟む。 — そこは電気もある。行くならそこだ。
老人は鼻で笑った。
— 電気だと…。死ぬ前にまともなパンが食えりゃ十分だ。
医療テントの前では、汚れたスカーフをかぶった女が発狂したように叫んでいた。
— 娘が血を吐いてるの! 何でもいいからください! — 彼女は懇願した。
— 抗生物質は負傷兵用だけです。 — 看護兵は目を上げずに言い放つ。 — 交換できる物があれば来てください。
女は肩を落とし、悪態をつきながら去っていった。
風がソフィラの髪を揺らし、冷たい突風が彼女を打つ。彼女は身を縮め、好きなバンドの歌を小さく口ずさんでいた。せめて、この圧倒的な悪夢から意識を逸らすために。
— これは罰よ、 — 指揮官のテントのそばにいた老婆が、前後に揺れながら呟いた。 — 私たちは鉄で神を作り、そしてその神に呪われたのよ。
黒パンの塊と二人分の配給――内臓入りの缶詰粥と乾燥野菜――をソフィラはビニール袋に入れ、胸に抱えて運んでいた。兵士や義勇兵たちは周囲を歩き、戦利品の武器を鳴らしていた。彼らの目は虚ろで、死そのものを見た者のそれだった。
リッサは折りたたみ式の荷台に座り、咳き込みながら複数の毛布にくるまれていた。髪は抜け落ち、皮膚には膿が広がっている。
ソフィラはテントの前で足を止めた。やせ細った子供たちが近くにいる。その中の一人、八歳ほどの少年が、飢えた目でパンを見つめていた。
— 姉さん、少しだけ分けてあげてもいい? — リッサが小さく尋ねた。
ソフィラはためらった。分ければ、自分たちの分が足りなくなるかもしれない。しかしリッサはすでにパンの端をちぎり、少年に差し出していた。
— ダメだ! — ソフィラは叫び、妹の手を叩いた。少年は驚いて目を見開き、逃げ去った。
— この世界で優しさは贅沢よ。 — ソフィラは言った。 — 甘いことしてたら、私たちが死ぬ。
リッサの目に涙が浮かんだが、こらえた。
ソフィラはリッサを抱き上げ、二人は自分たちのテントへ向かった。壁には北へ向かうルートが記された地図が掛けられていた。そこには、この恐ろしい戦争の影響を受けていない都市があると言われている。
道すがら、二人の男がビニールに包まれた遺体を運んでいるのを見た。一人は何かを呟いていた――祈りのように。隣のテントでは、女が無言で子供服をロープに干していた。小さなズボン、もう誰にも必要とされないセーター。
誰かが歌い始めた――かすれ、曖昧だが執拗に。古い、戦争前の歌。それがなおさら胸を重くした。リッサは姉に寄り添い、咳が一瞬止まった。
— 私たち、たどり着けるよね? — 少女がささやいた。
ソフィラはすぐには答えなかった。彼女は椅子に座り、地図を見つめていた――北へ続く赤い線。あと何日持ちこたえられるのか考えていた。
— たどり着くわ。 — ついに言ったが、その声は自分でも驚くほど自信がなかった。 — 必ず。
銃声。叫び声。外の慌ただしい足音が、遅い夜に姉妹を目覚めさせた。リッサが叫ぶ。ソフィラは目を開き、椅子から立ち上がった。
— グレン、起きて! — 彼女が叫ぶと、機械犬が立ち上がる。センサーが赤く閃いた。
— 状況を確認して! — ソフィラは命じた。彼の目が黄色く光り、テントを飛び出した。タブレットの画面はノイズに満ちていたが、遠くで爆発が起きているのが見えた。
— ここにいて、 — ソフィラはリッサに言い、外へ飛び出した。風がテントに吹き込み、リッサは布に包まれて身を縮めていた。
— 狙撃だ! — 兵士の一人が叫び、そのままソフィラの足元で倒れた。彼女は死体につまずき、泥に倒れ込んだ。
— くそっ! — 彼女は呟き、倒れた兵士の手から自動小銃を奪った。
再び銃声。ソフィラは身をかがめる。弾丸が頭上をかすめた。
— 今だ! — 彼女は立ち上がり、水タンクの陰へ走った。
キャンプは炎に包まれていた。焼夷弾が四方から飛び交う。ソフィラは身を低くして走り、爆発の閃光をかわした。
そのとき、闇からグレンが現れた。サーボが限界まで唸り、テントの列を跳び越え、瓦礫を飛び越えた。
彼の目が赤く輝く。
タブレットの画面に敵の位置が表示された。ソフィラは照準を合わせ、射撃した。敵が倒れる。
しかし側面から機関銃の弾が浴びせられ、金属に火花が散る。
— 援護を! — 彼女は叫んだ。
グレンは再び跳躍し、敵の真ん中へ飛び込んだ。起爆弾が次々と放たれ、テントの裏で爆発する。敵が後退する。
一人の敵兵がロボットに気づき、エネルギーライフルを撃つ。グレンの装甲に光弾が突き刺さり、火花が散る。脚のサーボが停止しかけるが、それでも宙返りして着地した。
ソフィラは身を乗り出し、暗闇に向かって発砲した。敵が倒れる。
— 右を! — マーカスが叫び、近づきすぎた敵を撃ち倒す。
— よくやった、グレン。 — ソフィラは息を切らしながら言った。 — リッサのところへ戻るわ。
だが――銃声。
ソフィラは倒れた。
— 息が…できない…スナイパー…くそ…リッサ…
彼女の目の前に、これまでの人生の断片が流れ始めた。




