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李真筆物語~ある宮廷絵師の悲劇

作者: 葉裏

王昭君の逸話の中で賄賂を貰えなかったために彼女の器量を下げて描いた宮廷絵師の話を新解釈で書いてみました。


第一章:東の陽


李真筆り しんひつの小さな仕事場は、今日も薄暗かった。貧しい暮らしを送る彼は、日々の糧を得るために、娘たちの見合い用の姿絵を描いて暮らしている。客は皆、自分の娘をほんの少しでも美しく描いてほしいと願った。その望みを叶えるのが、彼の生計を支えるささやかな技術だった。


ある日、一人の少女が母親に手を引かれ、彼の工房を訪れた。名は東陽とうよう


顔立ちは一見、平凡で飾り気がなかった。それでも、李真筆は筆を置いたまま、その少女から目を離せずにいた。


「どうしました? うちの娘はあまり美しくないから、描きにくいですか?」


母親の声に、彼は慌てて筆を手に取った。


「いえ、とんでもない。ただ、この子の瞳の奥にある輝きが、どうにも気になって……」


彼は静かに筆を走らせた。その姿絵は、東陽を実物よりもほんの少しだけ美しく描いた。しかし、その“少し”が彼女の内にある光を捉え、見る者にこれから輝く未来を想像させた。


その日から、李真筆のもとへは毎年、東陽が一人で訪れるようになった。

その意を訪ねると東陽の言うには、

「毎日李先生の描いてくれた絵姿を見て少しでもそれに見合うような自分になろうと努力してるんです」とのこと。

 そう言えば、以前よりは僅かに美しくなった気がするから不思議だ。

 けれど絵を眺めていただけで美しくなって行くなどとは聞いたことがない。

 それでも毎年少しずつだが来るたびに美しさが増して来ている気がするのは偶然で、もともとそうなる素質を持っていたのだろうと考えていた。


「今年もお願いします、先生」


彼女が持ってくる絵の代金はいつも、縫い仕事で稼いだ小銭の山だった。そのたびに李真筆は、彼女の成長と、絵に近づこうとする一途な努力を感じ取っていた。



第二章:南中の太陽


数年の歳月が流れた。ある日、工房の戸を叩く音に、李真筆はいつものように顔を上げた。しかし、そこに立っていたのは、かつてのか細い少女の面影をほとんど残していなかった。


まばゆいほどの美しさに、李真筆は思わず筆を落とした。彼女は、もはや自分の絵姿に近づこうとする必要などなかった。彼女自身が、あの絵姿が描いていた光そのものになっていた。


「もう来なくていい」


絞り出すようにそう言うと、東陽は悲しげに瞳を揺らした。


「なぜですか? あなたはいつも、私をほんの少しだけ美しく描いてくれました。私はその絵に近づこうと努力し続けて来て、その通りに変わって来ました。私がここまで高みを目指すことができたのは、あなたのおかげなのに……」


李真筆は、落とした筆を拾い上げようともしなかった。


「太陽は東から昇り、南中した時、最も高く輝くのです。あなたは、もうその高みに達した。だから、それ以上美しく描くことは、私にはできないのです」

「南中に……そうですか、わかりました」

その言葉を最後に、東陽は二度と彼の前に姿を現すことはなかった。


しかし李真筆は知らなかった。東陽がその後李の言った言葉をヒントに『南陽』を名乗り、宮廷に召し上げられたときのことだ。

そのとき宮廷絵師でナンバーワンだった毛延寿もうえんじゅが南陽の宮廷に納めるための絵姿を担当したとき、さらに彼女を美しく描いたのだ。

その絵を見て南陽は独り言ちした。

「李先生は私の美の太陽が南中したと言ったが、実はまだその手前だったのだ。それなら私はもう一段階自分を変えられる筈」と。

 事実その毛延寿が描いた絵姿は皇帝の目に留まるきっかけになったのだ。

 そして李に対して少しでも恩義に感じていた南陽君は、彼を有力者に働きかけて宮廷絵師に推挙することで、受けた恩に報いることとなったのだが、そのことを李本人は知らない。



第三章:宮廷の陰謀


時は流れ、李真筆は名声を得て宮廷に召し抱えられた。その知らせは、一人の女性の耳にも届いた。


南陽君なんようくん、元帝の寵愛を一身に受け、今や「婕妤しょうよ」の地位にまで上り詰めた女性。かつて、李真筆の工房を訪れた東陽、その人だった。

つまり李の宮廷絵師に登用された件はすべて彼女の手配した通りになったということだ。

けれど彼女は単に李を恩返しの為に宮廷に入れたのではなかった。


 華やかな宮廷生活の裏で、彼女は常に恐怖を抱いていた。いつか、自分を越える美人が現れ、その地位を脅かされるのではないかと。

 そのときに役に立つのが、今の自分より美しい娘が宮廷に来た時の絵姿を李に任せるという作戦だ。

 李は今の自分よりも一段階下の美人を描くのが限界だと知っているから、絶対自分を越える美人の絵姿を皇帝に見せることがないとわかっているからだ。


 そんなとき、辺境から一人の女が後宮に入ったという噂が、彼女の耳に入った。


 その名を王昭おうしょうという娘。


 その美貌は、南陽君が聞く限り、想像を絶するものだった。


 南陽君は、皇帝である元帝の寵愛を受けて二人の公主まで授かっている。

 平陽公主と陽阿公主だ。

 二人の公主の母親であるという点でも彼女の権勢は大きなものだった。

 その権力を使って、身内の者たちを使い大きな情報組織を作り上げていた。

 王昭の存在をいち早く知ったのもそれ故のことだった。

 だがそういう彼女でも王昭を抹殺するほどの冷酷さはなかった。

 宮女は何千人もいるのだ。そのすべてに直接会うことが無理なため、元帝は絵姿を見てその夜の訪問相手を決めることになる。

 南陽君はそのことを利用して王昭を李真筆に書かせようとしたのだ。


「あの男なら、私の思惑通りにできる筈……」


 南陽君は、静かに囁いた。

 李真筆は、かつて自分の美しさを描き切れなかった。

 ならば、王昭の美しさも、絶対に描ききることはできないはずだ。


 彼女は、自分と李真筆の関係を隠しながら、一つの策略を巡らせる。

 李真筆に、王昭の姿絵を描かせるように仕向けること。


 それは、彼女の地位を守るためであり、

自分自身の身分への、最後の執着だった。


そして今宮廷絵師のナンバーワンは宮廷に入ってから自分の絵姿を描いた毛延寿であり、美しい娘が入廷したときには、一番器量の良い娘の絵姿を描く権利を持っているのだ。

 それ故、南陽君は毛延寿を呼んで、自分の遠戚の娘の絵姿を描くよう依頼したのだ。

 その娘も器量が良かったが、今回の宮女召し上げには幼かった為に選ばれなかったのだ。

 しかも宮廷には入れないので、毛延寿がその家に出向いて描くように依頼したのだ。

 毛延寿は南陽君がわざわざ自分に頼むのだからと興味を持って出かけることにした。

 それが宮女候補の娘たちを描く日時と同じであることも知っていたのだが。

『皇后の次に位の高い婕妤しょうよ様の依頼を断る訳には行くまい』と思っての出張仕事だった。

 そして当然その当時の宮廷絵師の次席は李真筆だった為、王昭は当然李が絵姿を描くことになったのだった。

 



第四章:光と影の筆


李真筆が王昭と対面したとき、窓から差し込む光が、ちょうど彼女の背後でまばゆく輝いていた。その強烈な光に、李真筆は一瞬、眩暈を覚える。まるで天女が舞い降りてきたかのような、神々しいシルエット。彼は用意していた椅子に座るように言うのも忘れ、ただ呆然と立ち尽くしていた。


「絵師さま?」


やわらかな声に我に返ると、彼は慌てて王昭を椅子へと促した。そして、筆を手に取った瞬間、李真筆は困惑した。王昭の顔は、絶えず流れる水面のように、見るたびに微妙に表情を変えていく。どの角度も、どの瞬間も捨てがたい。彼は正面から、斜めから、と何度も見る角度を変えるが、そのたびに迷いは深まるばかりだった。


「…失礼ながら、ご自身の最も『あなたらしい』と思う表情で、こちらを見ていただけますか?」


李真筆は、まるで降参するようにポーズ付けを丸投げした。そして、どうにか描き終えた後、彼は完成した絵を前にして、深く首を振った。


「違う、こんなんじゃない……」


 王昭の輝きの、ほんの僅かな一筋さえも描けていない。それが李真筆の正直な感想だった。


「あのう、ありがとうございます、絵師さま。これはほんの気持ちです。受け取ってください」


 王昭は慣例通りに心付けを差し出したが、李真筆はそれを受け取ることができなかった。納得のいかない絵の謝礼を受け取ってしまえば、絵師としての彼の矜持が崩れ落ちてしまう。

 当時宮廷絵師には給金が支給されていたが、所詮絵師というものは武官や文官に比べて、単に画工であり、肖像を専門にする職人にすぎないのだ。

 だから庭師や調理師と給金の上で大きな差はなかった。

 その為絵姿を何枚描いても給金に影響することはなく、特に見事に描いたとしても、凡庸な腕の絵師と給与の上で大きな差がつくことはなかったのだ。

 だとすれば絵姿を書いて貰うものからの心づけの意味が大きくなってくる。

 多勢の娘を描けばそれだけ臨時収入が増えるし、美しく描けば謝礼の額に上乗せがされる。自然とそれが暗黙の慣習になって行く経緯が知れるというものだ。


 李は差し出された金子きんすを受け取ろうとせずに、王昭に勇気を振り絞って言った。

 

「申し訳ないが、あなたの絵姿は上手に描けなかった。もう一度描かせてはいただけないだろうか」


彼の真剣な申し出に、王昭はあっけらかんとした顔で答えた。


「大丈夫ですよ、これで十分です。よく描けているじゃありませんか」


その言葉に、李真筆はハッとした。彼女は、彼が敗北したことさえも、優しく包み込んでくれている。

 その度量の大きさに、彼は己の非力さを改めて知る。

 かつて、南陽君の美しさを描ききれないと感じたが、この王昭という娘は、それを遥かに超える存在だった。


王昭が去った後、李真筆は崩れるように床に膝をついた。

自分の絵師としての敗北感が骨身に沁みて感じた為だった。


ちょうどそのとき、毛延寿もう えんじゅが別の用事で宮廷に戻ってきた。廊下の向こうから歩いてくる王昭の姿を見て、彼は心臓が止まりそうになる。こちらが軽く会釈をすると、彼女もにこやかに会釈を返してくれた。


「…そちらにいらっしゃったのは、もしや宮女に召し抱えられた為の絵姿を書いて貰う為ですか?」


毛延寿は、言葉を選びながら尋ねた。


「はい。李真筆先生に、宮廷に納める絵姿を描いていただきました」

「儂は毛延寿と申す宮廷絵師です。失礼だがあなたの名を伺っても?」

「はい、荊州南郡の王昭と申します。毛延寿さま」

 そう答えて去っていく王昭の後ろ姿を見て、毛延寿は小さく呟いた。


「駄目だ。儂ですら、あの娘の美しさを描ききれる自信がない……」


そして、ある可能性に思い至り、毛延寿の顔に深い影が差した。


「そうか……。婕妤しょうよ様は、儂なら描けると恐れて、わざと遠ざける用事を頼んだのか……。いや、あの男に描かせれば、我が美貌に勝る絵姿などありえない、そう考えて、あえて描かせたのか……」


毛延寿は、南陽君の本当の思惑を読み取ると、その場で固まってしまった。




第五章:王昭君、旅立つ


それから三年ほどの月日が流れた。


その頃、北方の雄である匈奴きょうどは、漢王朝に一つの申し出をしていた。両国の友好の印として、漢の公主を一人、単于ぜんうの妻として迎えたいと。当時、匈奴がシルクロードの要衝を押さえていたこともあり、交易上、友好を結んでおくことは漢にとっても都合の良い話だった。しかし、元帝は実の娘である公主を嫁にやる気はなく、代わりに宮女の中から選ぶことに決めた。


若く、匈奴に嫁がせても差し支えない宮女はいないか。


元帝は、宮廷に納められた女たちの姿絵を前に、選別を始めた。何十枚もの絵を繰るうち、元帝の目に一枚の絵姿が留まった。

 というのは絵姿を描くとき、強く絵師に依頼すれば、実物より少し目鼻立ちを整えて描くことがあると耳にしたことがあるからだ。

 そんなことはあり得ないと思うが、この絵姿を見てると、それも信じられるほど、この絵は不自然だ、と元帝は思ったのだ。

 きっと割と凡庸な美人を無理に器量を上げようとすれば、こんなうそ臭い絵になるのだろうな。

「うむ、この娘なら顔立ちも良く、文句のつけようがない。ただ、予の好みに合うかというと、何か輝きというものが今一つ足りない。嫁に出しても惜しくはない。だが、漢の宮女としての品格と美しさは十分備えている。匈奴としてこれならも申し分ないだろう」


元帝は、その絵姿の女を、王昭君と呼んだ。そして、彼女を単于のもとへ嫁がせることを決定した。

そう決定してから元帝は再び王昭君の絵姿を見て口角を上げて鼻で嗤った。

『所詮匈奴は辺境の蛮族、宮女の一人でも勿体ないくらいだ。まあ、このくらいの器量がちょうど良いだろう』

王昭君が単于の一行に伴われて漢を出発するその日、元帝は初めて、彼女を御前に出した。


「な……なんという美しさだ……!」


元帝は絶句した。今まで寵愛してきた南陽君も影を潜めるほどの容色。後にも先にも、これほどの麗人を見たことがない。だが、今更「やーめた」と嘘を言ってごまかすわけにはいかない。


「おのれ、あの絵姿は偽りだったのか……!」


元帝は、王昭君を手放す無念さに、歯噛みして悔しがった。


王昭君が出発した後、元帝の前に引きずり出されたのは、絵姿を直接描いた李真筆り しんひつをはじめ、毛延寿もう えんじゅら十数名の宮廷絵師たちだった。巷では、絵師たちが多額の賄賂を受け取り、女たちの器量を底上げして描いているという噂が蔓延していた。


元帝に命じられた宰相は、調査の結果を元帝に報告する。


「陛下、李真筆が王昭君が賄賂をくれなかったから器量を落として描いたという噂もございます」

実はこの噂は李の方で受け取ることを断ったことが誤って伝えられたものだった。

元帝が臣下を使って李真筆にそのことの真偽を質そうとした、その時だった。毛延寿が口を挟んだ。


「恐れながら、李真筆の腕では、あれが精一杯ではなかったかと」


それは彼を庇うのではなく、自分の方が上であることを誇ろうとした、傲慢な発言だった。


李真筆は、南陽君の件で毛延寿に対して抱いていた劣等感のため、彼の指摘を認めたくなかった。だが、どうせ命は助からないだろう。それなら、いっそ絵師としての矜持を守ろう。そう決意して、李真筆はわざと見栄を張った。


「申し訳ありません。王昭君さまが賄賂を渡さなかったために、見せしめに器量を三段階ほど落として描きました」


元帝は、日頃の苛立ちを彼らにぶつけた。

 宮女の絵姿を描くのに美しく描くという条件で賄賂を受け取るという風習が蔓延していたこともあり、元帝は絵師たち全員の斬首を命じた。さらに、その首をさらしものにするという、厳罰を下した。


斬首されるとき、隣にいた毛延寿は天を仰いで嘆いた。


「ああ、両親が我が子可愛さに延寿と名付けたが、その意に反して、こうして命を散らすことになろうとは!」


そして、まだ首が繋がっている李真筆に向かって、毛延寿は最後の言葉を投げかけた。


「お前の名は、真実を描くという意味だ。確かに、お前は真実を描こうとした。ただ、それには腕が足りなかっただけだ。三段階も落として描いただと? 三段階も落として描かざるを得なかったの間違いであろう。儂ですら、もし王昭君を描いていたら、お前の一段上が精一杯だったというに」


李真筆は黙って笑った。彼の首が切られた後、毛延寿の首もまた、無残に斬り落とされた。


       

        完




外伝:落雁の逸話


漢と匈奴の国境に近い場所で、猟師小虎シャオフーは、その日も罠にかかった鴨を抱えて家路を急いでいた。

 街道沿いには、匈奴の王が漢王朝の貴姫を妻に迎えて帰っていくという話が広まり、辺境の民たちがひれ伏していた。

 顔を上げることも許されないため、そのとき小虎シャオフーは大きな木に登り、枝葉に身を隠して、一目だけでも見ようと高い所から見物していた。


やがて、匈奴の単于ぜんうと思われる男とその側近のアムラという武将が、周囲を威嚇するような目で睥睨しながら進んでくる。小虎は身を乗り出すことができず、ただじっと馬車の到来を待った。


やがて見えてきた馬車は、漢王朝から贈られたものらしく、それは見事に美しかった。車体には繊細な彫刻が施され、金銀の装飾が陽光を浴びてきらめいていた。まさに『漢王朝の至宝』を運ぶにふさわしい、荘厳な造りだ。


『あの中に、漢王朝の至宝と呼ばれる美しい姫が乗っているのか。せっかくのチャンスなのに、薄い絹の御簾が垂れていて、人影は見えても顔や姿は見えない。残念……』


小虎シャオフーがそう思った時、急に一陣の風が吹き、馬車の御簾がふわりと舞い上がった。


一瞬見えたその姿は、小虎の想像をはるかに超える美しさだった。はっと息をのんだ小虎は、そのあまりの衝撃に、手に持っていた鴨をうっかり地面に落としてしまった。まだ生きていた鴨は、ばさばさと羽ばたきながら地面を這う。


その様子に気づいたアムラが、鴨を捕まえてから単于さまに尋ねた。


「単于さま、なぜこのような鳥が落ちてきたのでしょうか?」


単于は空を見上げた。折しも渡り鳥のがんの群れが、空を横切っていくところだった。


「今、突風が吹いて御簾を巻き上げ、わが妻の顔をさらした。その美しさを見たあの雁の群れの一羽が、飛ぶのを忘れて落ちてきたのであろう。はははは!」


単于は大声で笑いながら、そう言った。


「なるほど。では、この鳥はどうしましょうか?」


アムラが尋ねると、単于は楽しそうに答えた。


「今夜の野営の時に料理人に調理させ、妻に食べさせようではないか。この鳥を仕留めたのは、妻の手柄であるからな」


王昭君を「落雁らくがん」と称してその美しさを讃えたのは、このような逸話から来たのであった。


        

   追加文


なお、王昭君を元帝から遠ざけようと策謀を巡らした南陽君も、他の妃たちからの策謀に嵌められ毒殺されて歴史から姿を消したという。残された遺児である、平陽公主と陽阿公主はその身を守るために、元帝が母親である南陽君の名を伏せて、秘かに育てさせたとも言われている。


(この物語は歴史の空白部分を利用したフィクションですので、歴史的な事実と一致しないことがあります)


                        


                 了


 

書いて見たかった小説なので自分としては満足です。あまり受けはよくないかもしれませんが。読んで下さったあなた、ありがとうございます。m(--)m

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