戦力差
少女と勇者を読んでいただき、ありがとうございます
今回は短編です。
全17部で終了しますので、最後までお読みいただけると幸いです。
「はぁ〜、面倒くせぇ」
「あ?」
手に魔力を込める。
まずはあいつからあの子を離す!
右手を突き出すと、少女を抱き抱えていた男が吹き飛ぶ。
賭けは成功した。
拳に風魔法を収束させ、まるで殴られたかのように吹き飛ばすことができた。
まぁ、そんなことする冒険者……強いわけないよな……。
人質を取る時点で強くないことは明白だった。
動揺している3人に順番に詰め寄る。
「舐めやがって! ぶっ殺してやる!」
そう言っていたが声からして動揺しているのであっさり制圧した。
3人を倒し、横腹を抑えた男に向かう。
「俺を誰だと思ってる! 俺に何かあればベヒモスが黙ってないぞ!」
この状況でその態度とは威勢がいい……。
それにしてもベヒモスか……。
膝を屈め、男に質問する。
「ベヒモスか……確か今のギルマスはテナートだっけ?」
「よく知ってるじゃねぇか、謝るのなら今のうち……」
「あのギルドは正義を掲げるギルドだ……それに俺はお前を見たことないが、新入りか?」
「……てめぇ、何者だ」
これで確信した、こいつはベヒモスではない。
ベヒモスはこの世界で調停者……こんな汚い真似はしない。
「誰でも良いだろ、それにお前達はここで死ぬ……」
この世界は一つ間違えれば殺される……そういう世界だ。
男は急に動揺を見せる。
「な、なぁ見逃してくれよ! 仲間だろ!?」
どうやらベヒモスの人間だと思ったらしい。
「生憎俺はお前達を仲間だと思ったことはない」
「そんな……嫌だ!」
剣を振り上げると泣き喚く男達……。
今更何言ってるんだと言いたくなるがここは早く終わらせたい。
「じゃあな……」
剣を振り下ろそうとすると、腰に少女が抱きついてくる。
「駄目!!」
「……どけ……」
「駄目……」
「どうしてだ……お前を攫おうとしてたんだぞ……」
フルフルと首を横に振るだけで、少女は何も答えない。
「へ、馬鹿が!!」
男は視線が逸れたのが好機ととらえたのか、剣を拾い襲い掛かってくる。
「死ね!!」
「はぁ……」
この程度なら、余裕で対応できる。
剣を弾き飛ばし、首に突きつける。
「お前さぁ、大人しくしとけよ……」
そう言うと男を蹴り飛ばした。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
面白かったと思っていただけると幸いです。
よろしければ、評価していただけると嬉しいです。
どうかこの作品が多くの人に見ていただけますように。
それでは、また次回よろしくお願いします。