【第一話】い、異世界転生ってまじ?
私は何であんなことをしたんだろう。あ、そうだ。ヒーローになりたいんだった。誰かを救いたい。ヒーローアニメみたいに誰かを助けたい。だから、知らない小さな男の子庇って轢かれたんだっけ。勇気いるのによくできたなぁ私。
あーあ、死んじゃった。まぁ、別に良いよね。体も冷た....あれ?あったかいな。へぇ、天国ってこんな感じなんだ。叔母さんごめんね。死んじゃった。あーくん、お母さん、お父さん、お兄ちゃん、やっと私もそっちに行けるよ、、、
『普及システムを作動します。』
ゴポゴポ…
なんか女性の声が聞こえたけど気のせいか。あれ?なんか水につかってるみたいな感じするな。
『そうです。貴方は今、ヴァーデン博士が作った救急カプセルの中にいます。』
…え?なになに!?怖い怖い!
『落ち着いて目をゆっくり開いてください。』
…まあ別にいいか。天国ってナビゲーターつくんだ。
その女性はゆっくりと目を開けようとする。
「おおおおおおおおぉ!!!完成じゃ!遂に完成したぞぉ!ユウリ!おい!ユウリィィ!大成功じゃああああ!!」
やけにうるさいな。まるでロボットが完成したみたいな驚き方じゃん。アニメみたいなセリフいうやつが天国にもいるんだなぁ。
「ええええええええええ!!!じじい!遂にやったのかああああああ!」
じいさんよりもっとうるさいな。あ、でもお兄ちゃんもこんな感じだったかな。
目を開けると、白衣を着た板垣退助かというくらい長い白髭と白髪のおじいさん。そして、Tシャツ姿で寝ぐせの出来た金髪姿で現れたガタイのいい男性がいた。
……は?
『…№000、試作機登録者確認。工藤静香さん。貴方は不慮の事故に巻き込まれそうになった少年を助け、犠牲になりました。今度は自分の命を犠牲にしない程度に新たな世界を自由に生きてください。』
……は?
『工藤静香さん。貴方は人造人間として異世界転生に大成功しました。』
……ええええええええええええええ!!??
その時の声はヴァーデンと金髪の男性が耳を塞ぐ程大きかったそうだ。
読んでくださりありがとうごさいます。
題名は後々変えるかもしれません。納得のいく題名が思い浮かばず、とりあえず今の題名にしました。長いのは好きじゃないので、スラっと言えて、覚えられそうな題名があれば、ぜひ教えてください。