■アンナセイヴァー 作中用語集:
【アンナユニット】
●ANNA-UNIT (アンナユニット):
“SAVE.”が開発・建造した、対XENO戦闘用重装甲兵器及び主力兵器の総称。
ダイヤモンドを凌ぐ硬度とバルク単結晶銅系合金に匹敵する弾性を併せ持つ合金板「グレスライト300」と、高度な衝撃吸収・耐火耐冷機能を誇る「プレベンテリア合成材」を複合させた装甲を持ち、非常に高い防御性能を持つ。
また「フォトンドライブ」による浮遊やホバリング、「ヴォル・シューター」等の加速機によるマッハでの飛行なども可能ならしめ、両肩には反重力制御装置「ヴォル・グラヴィティ」、更に搭乗者をサポートする脳波感知型のAIをも標準装備する。
普段は“SAVE.”基地・地下迷宮内最下層部のドックに収納されており、搭乗者が普段装着している「サークレット」を通じた実装コードの詠唱に反応し、現場へ電送される。
全高約三メートル強、重量約二~三トン(機体によって差異あり)の内部搭乗型で、いかつい体型のいかにもロボットといった形状。
これに、故・仙川博士の開発した「ANNA-SYSTEM」が組み込まれる事で、様々な特殊機能や「転送兵器」が使用可能となる。
だが、これを実際に実装すると、何故か搭乗者自身とほぼ同じ外観となり、尚且つ各機のパーソナルカラーが髪や衣装に及ぶという現象が発生する。
その為、衣服や肌に見える部分も実際は装甲である。
●ANNA-SYSTEM (アンナシステム):
アンナユニットを動かす為に必要なオペレーティングシステムの事で、故・仙川博士が独自で開発したプログラム。
開発終了から十年前後の時間が経っているにも関わらず、“SAVE.”の現スタッフでもその全貌を把握し切れていない程謎が多く、特に中枢システムはブラックボックス化しており、あらゆるアクセスを跳ね除ける仕様になっている。
段階的に仕込まれたアップデートプログラムが「ブラックボックス」と呼ばれる端末(愛美が装着するペンダント型サークレット)により自動制御されており、アンナユニットが実装後に変貌するのもその一環である事が判明している。
●ANX-01S アンナソニック:
“SAVE.”が一番最初に建造したアンナユニットの試作機で、搭乗者は駒沢優香。
何かしらの事情で欠番となっていたが、76話にてXENOVIA側のアンナユニットとして西新宿に出現。
圧倒的な攻撃力で、アンナパラディンを機能停止に追い込んだ。
音響兵器を搭載し、広範囲に大規模な破壊行動を施行する「ソニックキャノン」が主力かつ最強の武器。
その他、非常に高い格闘能力も発揮し、シールドや高速移動等の性能も併せ持つ。
パーソナルカラーは紫。
レギュラーのアンナユニットとは、細部の形状が異なっている。
●ANX-02W アンナウィザード:
詳細は、キャラクター紹介「相模舞衣」の項を参照。
パーソナルカラーは、青。
転送兵器「ウィザードロッド」を装備する。
遠距離支援型で、「科学魔法」と呼ばれる科学兵器を施行する能力を持つ。
●ANX-03M アンナミスティック:
詳細は、キャラクター紹介「相模恵」の項を参照。
パーソナルカラーは、緑。
転送兵器「マジカルロッド」を装備する。
白兵戦・近距離戦闘型で、「科学魔法」と呼ばれる科学兵器を施行する能力を持つ。
戦闘被害を回避する為、戦闘フィールドを敵ごと並行世界に送り込む「パワージグラット」を行使出来る唯一の機体。
●ANX-04P アンナパラディン:
詳細は、キャラクター紹介「向ヶ丘未来」の項を参照。
パーソナルカラーは、オレンジ。
転送兵器「ホイールブレード」を装備する。
白兵戦・近距離戦闘型で、現実世界と並行世界間の通信を可能ならしめる総合通信システムを搭載している。
様々な隠し武器を内蔵しており、一部「科学魔法」も使用可能。
●ANX-05B アンナブレイザー:
詳細は、キャラクター紹介「石川ありさ」の項を参照。
パーソナルカラーは、赤。
唯一、転送兵器を持たないアンナユニットだが、搭乗者の意志で攻撃方法をカスタマイズ出来る機能を持つ。
白兵戦・近距離戦闘型で、両手足に装着した「プラズマジェネレーター」を使い、炎と高熱を武器とした格闘戦を得意とする。
●ANX-06R アンナローグ:
詳細は、キャラクター紹介「千葉愛美」の項を参照。
パーソナルカラーは、ピンク。
実戦で初めて電送実装を成功させた機体であり、本作の主役機。
近距離接近戦・高速戦闘型。
転送兵器「マルチツール」を二つ装備し、これを基に複数種類の武器や防具、ツールを使いこなす。
「エンジェルライナー」という四本のリボン型サポートツールを装備し、戦闘や救助、咄嗟の防御に役立てる。
●ANX-07C アンナチェイサー:
詳細は、キャラクター紹介「宇田川霞」の項を参照。
パーソナルカラーは、黒。
“SAVE.”別働隊だった「特捜班」所属のアンナユニットで、高度なステルス機能とジャミング能力を持ち、多彩な転送兵器を使用可能とする「イクイップメント・コンソール」を装備する。
主要アンナユニットの中で唯一、地下迷宮以外の場所に専用ドックがある機体。
【科学魔法】
●科学魔法:
科学的効果により発生させる戦術兵器のことであり、本物の魔法ではない。
アンナウィザード、アンナミスティック、アンナパラディンが使用可能で、この順番で使用出来るバリエーションが多い。
マジックポッドと呼ばれる腕輪型 (アンナパラディンのみブレス型)の機器と各々のサポートAIを連動させ、ライブラリデータ内から様々な特殊効果機能を引き出して施行することで、あたかも魔法のような力を発生させる。
M系列とC系列があり、Mは主に攻撃系でアンナウィザードのみ使用。
Cはアンナミスティックとアンナパラディン(一部のみ)が使用し、防御や戦闘サポート、回復 (修理)などの効果を発揮する。
M系は五種類のモードに分かれており、通常状態に加え、「ファイヤー(赤)」「ウィンディ(緑)」「ウォーター(青)」「サンダー(黄)」の各モードへ切り替えることで、施行出来る科学魔法の種類が変化する。
C系は直接相手にダメージを与えるものより、調査活動や戦闘を補助する目的のものが多く、モードチェンジはない。
●マジカルショット:
科学魔法ナンバー「M-001」。
光球から完全追尾型の光弾を無数に射出する。基本戦法として多用。
●アスリープ:
科学魔法ナンバー「M-002」。
催眠効果を発揮し、相手を眠らせる。
●ハルシネーション:
科学魔法ナンバー「M-004」。
指定したエリア全体を光学スクリーンで覆い、他者に実際とは異なる光景を見せる。
●インヴィジブルビジョン:
科学魔法ナンバー「M-005」。
個別に光学迷彩を施し透明になったように見せる。隠密行動時に使用。
アンナウィザード以外のアンナユニットにも施行可能。
●ユニコーンヘッド:
科学魔法ナンバー「M-006」。
アンナウィザードの右前腕に、槍と盾を一体化させたような装甲を装着する。
これにより一時的に白兵戦が可能となり、槍はパイルバンカー(炸薬で先端を撃ち出す武器)として使用出来る。
●ポリモーフ:
科学魔法ナンバー「M-007」。
インヴィジブルビジョンの効果を応用し、光学効果で全く別な姿に擬装することが出来る。
アンナウィザード以外のアンナユニットにも施行可能。
●薄氷の傀儡:
科学魔法ナンバー「M-008」(ただし作中では未呼称)。
氷の塊で作り出した分身体で翻弄する“空蝉の術”。
敵が分身を破壊したその瞬間、相手の背後に現れることが出来る。
●ファイヤーボール:
科学魔法ナンバー「M-010」。
左腕から炎の弾丸を飛ばし、対象物を焼き尽くす。
●ファイヤーウォール:
科学魔法ナンバー「M-011」。
猛烈な炎を壁状に発生させ、敵を攻撃または翻弄する。
●エクスプロージョンボム:
科学魔法ナンバー「M-012」。
炸裂性の火球を発生させ、射出する。
●デーモニッシュ・サモナー:
科学魔法ナンバー「M-014」。
アンナウィザードが手を触れた場所から、任意のタイミングで間欠泉のように光のエネルギーを噴出させる術。
●スピンドルランス:
科学魔法ナンバー「M-015」。
横向きの竜巻を生み出し、槍のように突進させて敵を攻撃する大気を操作する術。
●デスフォッグ・トラップ:
科学魔法ナンバー「M-021」。
紫色の毒霧を重ねた指先から噴霧し、酸素・窒素を奪い皮膚呼吸を阻害して敵を悶死させる術。
●ジェットデルーグ:
科学魔法ナンバー「M-027」。
指先から超高圧の水流を飛ばし、レーザーのように対象物を切断する攻撃。
射出しながら水流を移動させる事も可能。
●プラズマボール:
科学魔法ナンバー「M-031」。
両手の甲の間から「球電」を発生させ、遠隔操作して触れたものを蒸発させる。
ただしこれを操作中、アンナウィザードは一切の行動が出来なくなる。
●ゴッドサンダー:
科学魔法ナンバー「M-032」。
落雷を操り、敵を狙い打つ気象兵器。
凄まじい破壊力を発揮する。
●テレポート:
科学魔法ナンバー「M-YYY」。
搭乗者ごとアンナユニットを地下迷宮へ転送・帰還する最終手段的脱出術。
ただし転送には膨大な時間が必要で、またアンナウィザードのリソースの大半を費やす都合、長時間に渡り転送対象者及び施術者は一切の行動が取れなくなってしまうという欠点がある。
また、地下迷宮側でも受入準備を整える必要があるため、事前に通信が行えない環境では使用出来ない。
作中では、アンナローグ・アンナチェイサーを含め三人転送するだけで、八時間もの時間を要した。
●キュア・フラッシュ/キュア・スパーク/キュア・ワンダー:
科学魔法ナンバー「C-001」「C-002」「C-005」。
いずれも効果は同じで、アンナユニットや機械、また生物の肉体を修理・治癒させる事が可能な科学魔法。
科学魔法ナンバーが後のものほど効果が高い。
「メディカルスキャン」との併用が必要で、まず対象物・者の破損及び負傷状況を測定し、そのデータに基づいて最適な修繕プログラムをユーティリティより検索・実行する。
機械修理用と生体治療用の二種類のナノマシンを搭載しており、これを投与し欠損部分のパーツを転送して補ったり、或いは止血や薬品投与、消毒や蘇生活動など様々な性能を発揮する。
ただし人体に関しては応急処置レベルの対応が限界で、最終的には病院での本格治療を要する上、完全に欠損した肉体の一部を再生させることまでは出来ず、同様に破損規模の大きな機械も完全修復は行えない場合が起こりうる。
●メディカルスキャン:
科学魔法ナンバー「C-009」「C-010」。
前者は機器用、後者は生体用。
前述の「キュア・フラッシュ」他を用いる前に使用する必要がある科学魔法で、対象物・者を検査する効果がある。
●フォトンディフェンサー:
科学魔法ナンバー「C-011」。
非戦闘員を保護する目的の科学魔法で、半球型のドーム状の透明シールドを生成する。
硬度が非常に高く、複数の大型XENOの攻撃でもものともせず、成層圏から放たれた「スーパーファイヤーキック」の爆風でも耐え切る程だが、反面内部からの攻撃も行えず、あくまで防御専用である。
●アクセレート:
科学魔法ナンバー「C-016」。
超加速状態に突入する科学魔法。
アンナユニットの演算処理機能を百倍に変更、重加速対応用アダプタをグレイスリングに連結させることで発動し、他のメンバーにも適用させることが可能。
これを施行すると、
・袖とスカート、エプロンがたなびく
・目の色が黄金色に変化する
・全身のパーソナルカラーが、若干明るくなる
・周囲に乱気流のようなものが発生する
という状態になる。
●フェアリーライト:
科学魔法ナンバー「C-018」。
右手の平の中にソフトボール大の光球を発生させ、周囲を照らし出す。
暗い所を照らす以外の特殊な効果はないが、アンナミスティックの動きに付いて移動が可能。
●パワージグラット:
アンナミスティックだけに搭載された、戦闘エリア隔離システム。
専用ユーティリティで指定したアンナユニットやXENO等を、一時間だけ“並行世界”へ強制転移させる事が可能。
これにより、現実世界へ被害が及ばないようにすることが出来る。
ただし異世界へ移動する為、特殊な通信システムがないと通信及び転送兵器が使用出来なくなるデメリットもあり、アンナパラディンまたはナイトシェイドの同行が必須となる。
ユーティリティに指定された者・物は、転移を拒絶する事は出来ない。
また並行世界ではミスティックにより指定されたエリア外に出ることは出来ない。
41話より、並行世界移動時に他の生命体が居ない事を戦闘前にチェックする機能が追加された。
一度の使用につき、十九テラワット(原子力発電所の半年フル稼働分)強程度という、非常に膨大なエネルギーを消耗する。
【アンナユニット基本装備】
●ヴォル・シューター:
アンナユニットの腰裏に標準されている推進装置で、光粒子を噴出することで高速飛行を可能とする。
基本的に、フォトンドライブで離陸した後、これで加速する方式で飛行する。
音速での飛行も可能。
大気圏外や水中でも使用出来る。
●ヴォル・グラヴィティ:
アンナユニットの両肩に標準装備されている、反重力制御装置。
腕を中心に反重力フィールドを発生させ、斥力効果を利用して重量物を容易に持ち上げるパワーサポートシステム。
使用時には、上腕のバタフライスリーブが大きく拡がりたなびく。
また高速飛行時には斥力フィールドを発生させ、衝撃波から本体を守る効果も発揮する。
●アクティブ・バインダー:
アンナユニットの両肩裏側に標準装備されている補助加速装置で、方向制御を司る。
急激な方向転換やホバリングをも可能ならしめる。
●フォトン・ドライブ:
後述の「フォトンパーティクル」を用い、アンナユニットを“浮かばせる”事が出来るシステム。
足首周辺に搭載されており、これ単独で数十メートルまで上昇可能だが、飛行までは行えない。
またアンナユニットに搭載されている物以外にも人間が使用可能な装着システムも別途存在し、同様の効果を発揮可能(ただしエネルギーは有限)。
●フォトンサーキット:
後述の「フォトンパーティクル」を循環させる為の超小型粒子加速器で、基本的にアンナユニットが全機搭載しているシステム。
●フォトンパーティクル:
アンナユニット内部で循環している高密度エネルギー。
同時に推進剤でもあり、アンナユニットの高速飛行をも可能ならしめるにも関わらず、環境に悪影響を及ぼす兆しもない“謎の物質”。
第四章現在、その正体は明かされていない。
81話にて、夢乃が呼称した「グレイスエネルギー」とは、これのことを指す。
●グレイスリング:
アンナユニット各機に搭載されているエネルギーユニット。
ただし、XENO側のアンナユニットには搭載されていない。
“光の粒子”を無尽蔵に生み出す半無限エナジージェネレーターであり、その出自及び性能、開発にまつわる情報の一切は、第四章の時点では明かされていない。
これがないと、膨大なエネルギーを消費する「パワージグラット」等は使用不可能となる。
●エンジェルライナー:
アンナローグの基本装備で、頭のお団子から垂れ下がっている、左右二対・四本の長いリボン。
通常は長さ一メートル程度のただのリボンだが、状況に応じて柔軟に強固にもなり、更に長さも変化する
愛美自身の意志とは無関係に稼動し、鋭い切断力を発揮する武器となる。
またアンナローグ本体の防御や高速飛行時のウィングの役割等も果たし、他にも音響ソナー、また落下した人間を安全に受け止める等、様々な事に用いられる万能ツール。
尚、71話で「ボルテック・チャージ」を使用した際は、計六本に増殖した。
●ジャマーシステム:
アンナチェイサーに搭載されているシステム。
特定範囲エリアに妨害電波を発し、エリア間のあらゆる通信を阻害する。
これにより、携帯電話をはじめとした電波通信関係機器は一切使用不可能となり、自動車のカーナビすらも機能不全に陥れる。
しかし、この効果は一種のバリア状に展開するため、範囲内での送受信には影響がない(その為、アンナセイヴァー間では通信が可能)。
【転送兵器】
●転送兵器:
アンナユニットの基本装備で、アンナブレイザー以外の全てのユニットが使用可能。
取り外し可能なアクセサリーを、地下迷宮などの拠点に一度電送し、代わりに武器を送り返して貰うことで使用する。
尚、通信が可能な環境でなければ使用が不可能という欠点があり、またパワージグラット使用時の並行世界では、アンナパラディンかナイトシェイドが同行していないと転送が行えない。
●ウィザードロッド:
アンナウィザードの転送兵器で、二メートル程の長さの杖。
左太ももに嵌められている「ウィザードリング」を取り外して召喚する。
独自のAIが搭載されており、これ単独で飛行が可能であり、尚且つアンナウィザードと同じM系科学魔法の一部を独自判断で使用可能。
アンナウィザードを乗せて飛行することも出来る。
●マジカルロッド:
アンナミスティックの転送兵器で、七十センチ程の長さの棍棒。
右太ももに嵌められている「ミスティックリング」を取り外して召喚する。
複数種類の手持ち武器に変型が可能で、メイス・ロッド・ソード・モーニングスター等、戦況に合わせて使い分ける。
最も使用率が高いのは、二メートル程の長さの棍「タイプII・スティック」。
●ホイールブレード:
アンナパラディンの転送兵器で、大型の剣。
腰の後ろの三本のリボンのうち、真ん中のものを取り外して召喚する。
刃渡り150センチの二枚の刀身と、柄の部分にある直径10センチ程のホイールが特徴。
柄部分に内蔵されたホイールを600krpm以上まで超高速回転させ、その際に発生する振動と共鳴効果で接触物を粉砕する。
刀身に電撃(正しくはプラズマ)をまとわせての攻撃も可能。
●マルチツール:
アンナローグの転送兵器で、両上腕に嵌められた一対の腕輪。
この腕輪を使って、複数種類の装備を召喚する。
左側の腕輪は右手に装備する武器などになり、右側の腕輪は防具や特殊アイテムに変化する。
左は「アサルトダガー」「ショートソード」、右は「ロックアナライザー」「オートマッパー(作中名称なし)」が確認されている。
●アサルトダガー:
5話より登場するアンナローグの主力装備で、左の腕輪が変型する転送兵器。
刃渡り25センチの赤色の短刀で、主に刺突に用いられる。
XENOの肉体に刃を刺すと、体内で刃が展開して光の粒子を放出し大ダメージを与える。
またアンナローグのサポートAIと連携することで遠隔投下によるスナイプ攻撃が可能となり、遠く離れたXENOを的確に仕留める事も出来る。
●ショートソード:
56話で初登場したアンナローグの装備で、左の腕輪が変型する転送兵器。
刀身約80センチ程の片手剣。
●ロックアナライザー:
12話で初登場したアンナローグの装備で、右の腕輪が変型する転送兵器。
左前腕に装着するガントレットのような形状で、手の甲にダイヤル、前腕部に複数のスイッチが並んだプレートが装着されている。
掌で触れた扉等の開錠を行うことが可能で、電子ロックから物理鍵まで開けられる。
●オートマッパー:
65話で初登場したアンナローグの装備で、右の腕輪が変型する転送兵器。
腕輪を左手首に嵌めると変型するごつい箱型のブレスレットといった形状で、エンジェルライナー及びサポートAIと連携することで、ソナーで取得した情報を立体映像で空間投射する機能を持つ。
これにより、まだ踏み込んでいない空間のマップを作成したり、危険物や敵の姿がないかを事前に確認することが出来る上、第三者にも視覚的に情報提供する事が可能となる。
尚、65話では名称は出て来ない。
●イクイップメント・コンソール:
アンナチェイサーの右手に装備された、発展型転送兵器制御装置。
指先をそれぞれの指の根元に二本以上同時に付けることにより、前腕部内に搭載されている「端子」をベースとして全七種類の武器を召喚使用出来る。
また既に召喚済の武器をベースに、更に別の武器を召喚することも可能。
尚、すべての武装はアンナチェイサーの意志で自在に端子に戻すことが可能で、その際は手で持っている必要はない。
これを利用し、武器を相手の体内に刺したまま端子化し、信号を追って追跡することも可能になる。
●ブラックブレード:
アンナチェイサーが「イクイップメント・コンソール」を用い、人差し指と中指で出現させる武器。
漆黒の刀身を持つ片刃剣で、片手で持って使う切れ味の鋭い武器にして、アンナチェイサーの代表的な装備。
アンナユニットの装甲密度の数倍の高度と靭性を持ち、また切断時に刀身に高熱を帯びるため、たいがいの物体は切断することが可能。
●ブラックボウガン:
アンナチェイサーが「イクイップメント・コンソール」を用い、薬指と小指で出現させる武器。
左上腕を大きく包むような形状で、全長60cm、最大幅1m程に展開。
肘付近に設置されているカートリッジから、長さ15cm程の短矢型の弾を射出する。
発射した短矢には「発信機」「非貫通弾」「コーキング弾」などのバリエーションがあるが、爆発物は発射出来ない。
●ブラックキャノン:
アンナチェイサーが「イクイップメント・コンソール」を用い、人差し指と薬指で出現させる銃。
北条凱の持つブラスターキャノンの色違いで、性能はほぼ同じ。
モードの切り替えは、霞の意志に反応してAIが実行する。
●ブラックミサイル:
アンナチェイサーが「イクイップメント・コンソール」を用い、中指と小指で出現させる。
アンナチェイサーの背面部から発射される小型誘導ミサイルで、一度に六発発射されるが、五回まで連射可能な為、最大30連射が可能。
一発で通常クラスのXENOであれば破壊する程度の爆発力を持ち、表出化した後にアンナチェイサーのAIで軌道を操る事が可能。
【SAVE.関連】
●地下迷宮:
アンナセイヴァーのバックアップ組織“SAVE.”の本拠地で、東京のどこかの地下深くに存在すると思われる巨大要塞。
高さ百メートルを越える巨大な空洞の内側に向かって、外壁から無数の足場が伸びている構造で、多くの選ばれたスタッフが交代で常駐している。
アンナユニットも基本的にここで管理され、最下層部のメカニックドックにて専用のキャリーに配置されている。
各階層及び外部への移動はエレベーターを使用するが、専用宿舎である「SVアークプレイス」からの移動の際は、専用のエレベーターから特殊な操作を必要とする。
第四章の時点では、その所在地は不明であり、これの存在を察している部外者もいない。
内部へ立ち入るためには、“SAVE.”が配布したパーソナルユニットが必要となる。
●パーソナルユニット:
“SAVE.”スタッフ全員が所持・装着しているアクセサリー型の個別認識装置であり、これがないと地下迷宮やSVアークプレイスに立ち入る事が出来ない。
また常時所有者の体調や身体の状況を記録しており、仮にXENO化などの異変が起きた場合は即座に情報が共有され、“SAVE.”の関連設備への侵入を拒むシステムが構築されている。
尚、アンナセイヴァーのメンバーのみ実装用端末「サークレット」と兼用となっている。
●サークレット:
アンナセイヴァーの全員が装着しているパーソナルユニットの総称で、アンナユニットの実装用端末。
ボイスキーの登録が行われており、「コードシフト」の音声で展開・実装システムが起動し、「チャージアップ」または「クロスチャージング」の音声で実装が開始される。
形状は様々で、相模姉妹は指輪型、向ヶ丘未来と石川ありさはブレスレット型、千葉愛美と宇田川霞はペンダント型。
尚、千葉愛美の物のみ「ブラックボックス」と呼ばれる部分が内蔵されており、これがアンナユニットのアップデートを実施している(と作中で言われている)。
●SVアークプレイス:
“SAVE.”スタッフの宿舎で、東京恵比寿にあるマンション街。
表向きは「セーブポイント」という不動産会社が管理する物件となっている。
かなり豪華なマンションであり、一つの物件で寝室や風呂が複数あり、スタッフには無償で与えられる。
地下迷宮のシステムで統合管理されており、パーソナルユニットを持っていない者が入ろうとしても入口が開かない。
愛美、未来、ありさ、凱、勇次、今川が在住しているが、相模姉妹はここには住んでいない(ただししょっちゅう入り浸っている)。




