■ 登場人物紹介 2:
2024.3.17 第四部までの登場キャラクター情報を追記
【SAVE. スタッフ】
★“SAVE.”とは:
“Sanctitied Attainment Vow Emissary. (高潔なる達成を誓う使者)”の略称。
アンナセイヴァーとして活動する五人をバックアップする組織だが、その背景や構成、歴史など不明瞭な点が数多く、現時点では非公認私設組織であるらしい、という程度しか明確化していない。
相模重工株式会社の社長・相模鉄蔵という人物がオーナーらしいが、同じく詳細は不明である。
“SAVE.”は、都心部の何処かに位置する全高100メートルを越える巨大な地下空間を拠点として活動しており、その拠点は「地下迷宮」と呼ばれている。
他にも、専用宿舎として渋谷区恵比寿に巨大なマンション街「SVアークプレイス」を持っており、殆どのスタッフはここに住んでいる。
組織は、下記のように担当が区分されている。
・研究班(蛭田勇次L)
・開発班(今川義元L)
・メカニック班(ティノ北沢L)
・管理調達班
・調査班(北条凱L)
・護衛班
・実働班(向ヶ丘未来L)※アンナセイヴァー
●“SAVE.”設立者(?)/仙川鐸朗:
年齢;不明/身長・体重:不明
“SAVE.”設立の中心人物である有能な科学者だが、既に故人。
ANNA-SYSTEMをはじめ、“SAVE.”の組織を構成する重要拠点や各種システムを独自開発した存在。
後述の蛭田勇次らの師にあたり、XENOの被害が明確化する何十年も前からXENO討伐の準備を進めてきた。
既に故人だが、自身が死亡した何年も後に必要となる対策を講じていたり、またシステム上に(その時点では生まれていたかすら定かではない)アンナユニットの搭乗者を実名で指定していたりと、預言者めいた能力を各所で見せている。
●“SAVE.”総合責任者/研究班リーダー 蛭田勇次:
年齢:38歳/身長:183cm/体重:70kg
“SAVE.”の代表であり、地下迷宮の総指揮を司っている人物。
同時に、ANNA-SYSTEMやアンナユニットなどの重要部分に深く携わる存在でもある。
いつも着古した白衣をまとい、あまり身だしなみを気にしないタイプの中年男性。
非常に偉そうな態度で上から目線の発言をする上、口調もきついため、良い印象を抱かれ難いが、付き合いの古い人間達からは何故か弄られキャラとして愛されており、しょっちゅうからかわれたり、ネタ発言に無理やり付き合わされたりしている。
所謂、根はいい人系だが、その性質上色々と損をしている。
アンナセイヴァー(チーム名)の名付け親であり、常に各方面について考察を巡らし状況を分析しているが、あまりにも多岐に渡り過ぎるために、開発班リーダーの今川義元を巻き込んで助手のように使っている。
空間投影型ディスプレイや入力端末がデフォルトの地下迷宮内に於いて、いまだに液晶モニタや実物のキーボードを使用している、PC老人会(北条凱命名)のメンバーでもある。
アンナユニットの発明者にして、“SAVE.”誕生に深く携わった「仙川鐸朗」と、何やら深い関わりがある模様。
●“SAVE.”諜報班リーダー 北条凱:
年齢:35歳/身長:185cm/体重:74kg
主に諜報活動や潜入調査など、実働班をはじめとする他スタッフが困難な活動を一手に担う人物。
蛭田勇次とアンナセイヴァーの間を繋ぐ関係でもあり、千葉愛美を東京へ招いた張本人。
性格はやや慌て者な傾向があるものの基本的には慎重で、温情家ではあるものの時には冷酷な判断を下す事も辞さない。
その過去・素性の殆どは謎に包まれている。
自己分析・判断機能AIを搭載した「ナイトシェイド」をパートナーとして、アンナセイヴァーの陣頭指揮や隠密調査活動など、様々な活躍をする。
XENOとの戦闘にも対応可能な「ブラスターキャノン」という特殊ハンドガン、滞空・高速移動ツール「フォトンドライブ」など様々な装備を所有する。
一般人を装う場合は架空の会社員を名乗り、それ専用の名刺まで偽造するが、状況によってはYOUTUVERを名乗るなど、臨機応変な対応を行う。
相模舞衣・恵の姉妹からは兄と慕われているが実兄ではなく、三人の具体的な関係は不明。
彼女達を二歳の頃から育てて来たことがあるようで、その関係は非常に深く、時には恋人のようなスキンシップを求められることもある。
●“SAVE.”諜報班 ナイトシェイド:
全長:4.6m 全高:1.3m 全幅:1.75m 全重:2,040kg 最高出力:3,500ps(アフターバーナー未使用時)
北条凱が通常使用している漆黒の車で、正式名称は超装甲機動要塞「NIGHT-SHADE」。
自己分析判断・IF思考が可能な超学習型AIを搭載したスーパーコンピューター「ナイトシェイド」が組み込まれている自動車型のロボットであり、女性の声を模したナビゲートボイスで、自身の判断による会話が可能。
デザインベース車両は、TOYOTAスープラ3.0GT ターボAだが、その形状とサイズ以外は完全な別物であり、一から構築されているカスタムマシン。
ダイヤモンドを凌ぐ硬度と、バルク単結晶銅系合金に匹敵する弾性を併せ持つ合金板「グレスライト300」と、高度な衝撃吸収・耐火耐冷機能を持つ「プレベンテリア合成材」をサンドし、これを六層重ねてプレスした装甲素材でボディを構築している為、アンナユニットをも遥かに凌ぐ防御性能を誇る。
その他、分析装置や測定装置、レーダーやスキャナー、光学迷彩機能、高速加速用アフターバーナー等、様々な装備を搭載しているが、武装に関しては不明。
北条凱が身に着けている腕時計型端末「シェイドII」や、通信衛星「シェイドIII」との連携も可能で、アンナセイヴァーの各種サポートも実践する。
特に「パワージグラット」施行後は、アンナパラディンが居ない状況でも現実世界との通信を可能ならしめ、更には「転送兵器」を仲介する役割も担う。
自動運転レベル5認定車両でもあるため、運転免許証を持たない人間だけを搭乗させて走行も可能。
これを利用し、実装前のアンナセイヴァーのメンバーの移動・帰還をフォローしたりもする。
また、オススメの食べ放題店リストやラーメン屋リストなどを作成することも可能で、相模姉妹には良いように利用されている。
●“SAVE.”開発班リーダー 今川義元:
年齢:27歳/身長:178cm/体重:62kg
ANNA-SYSTEMの解析や導入、またサポートプログラムの作成や分析・シミュレーションプログラムの作成などを行い、アンナセイヴァーの活動をバックアップするチームのリーダー。
非常に軽い性格と言動が特徴で、見た目は今風の若い男といった風情だが、非常に高い知能と技術を持っており、また機転を利かせて人間関係の間を取り持つなど、色々な活躍を見せる。
一方で、沈着冷静な状況分析を行い、時には冷酷とも思える判断を下す一面も垣間見せる。
発明の天才でもあり、それがアンナセイヴァーの各種装備になっている例もある。
上長である筈の蛭田勇次をしょっちゅう弄っており、また同時に、一緒になって(本来は管轄外の)調査活動に助力することが多々ある、超マイペースなキャラ。
ハンバーガーが好物で、大量に買い込んではパクついており、時には勇次に(半ば強引に)分け与えたりもする。
若い癖にPC老人会の一員でもあり、自身のPCにマイナーなメディアドライブを大量に接続し、今時誰も使っていないメディアディスクで重要なデータを移すなど、奇異な行動を取ることもある。
独自判断で、石川ありさをアンナブレイザーの搭乗者に、勝手に任命した。
尚、非常に変わった読み方をする名前であり、某有名武将と字面が同じためか、「よしもと」やそれにちなんだあだ名で呼ばれるとキレる。
●“SAVE.”メカニック班リーダー ティノ北沢:
年齢:聞くんじゃねえ/身長:170cm/体重:ブッコロス
アンナユニットのメカニック整備、メンテナンス、転送兵器の管理や調整など、ハード面を担当するチームのリーダーで、アメリカ人と日本人のハーフ。
非常に押しの強い性格で、出しゃばり屋。
勇次や凱、今川らとは付き合いが古いらしく、彼らをアゴで使ったり、また頼りないと判断して勝手に指揮を取ろうとするなど、いささか過激な性格。
理系が嫌いのようで、事あるごとにdisるが、本人も理系のスキルが充分に高く、しかしてそれを全く自覚していない。
ボブカットの金髪にがっしりした体格の持ち主で、アンナセイヴァーのメンバーにとっての姉御的存在。
【井村邸関係者】
●井村頼子:
裏社会の実力者・井村大玄の妻。
栃木県佐野市赤城山中にある「井村亭」の主で、細面の病弱な婦人。
千葉愛美をはじめ五人のハウスメイドにより世話されていた。
しかし第一章の事件に紛れて、愛美を除くメイド達と共に姿を消してしまう。
●赤坂梓:
井村亭に勤務するメイド長。
人当たりは良く仕事も適格だが、どこか怪しい雰囲気を持つ女性。
後に、実はXENOVIAであった事が判明する。
●青山理沙:
井村亭に勤務するハウスメイドの一人で、梓に次ぐ長期勤務。
人当たりがきつく、特に愛美やもえぎに対する態度が厳しい。
梓同様、後にXENOVIAである事が判明する。
●元町夢乃:
井村亭に勤務するハウスメイドの一人で、三番目の先輩格。
愛美やもえぎへの人当たりは優しく、梓や理沙とは違い良き先輩として親しまれていた。
しかしその正体は、実は“SAVE.”諜報班の一員で、四年前から潜入調査を行っていた人物だった。
千葉愛美の存在を“SAVE.”に伝えたのは彼女の功績。
また凱の婚約者でもあった。
第四章にて、凱によって死亡が確認されている。
●立川もえぎ:
井村亭に勤務するハウスメイドの一人で、愛美より一つ上の先輩。
最も愛美に立場が近い存在で、非常に積極的な少女。
愛美にとって一番身近で、頼っていた存在。
●井村大玄:
井村亭の所有者にして依子の主人。
戦後の混乱期に富を得て長年日本の裏社会を牛耳って来た権力者。
しかし自身の老いを憂い、不老不死の研究を仙川と吉祥寺にそれぞれ行わせていた。
いわば“SAVE.”とXENOVIAの対立と、それに伴う事件の根源とも云える存在である。
司とも古い因縁がある。
【警察関係者】
●司十蔵:
第四部の主人公であり、本作で一番最初に登場したキャラクター。
新宿警察署・刑事課強行犯捜査係に所属する刑事で、階級は警部(係長)。
第一話にて登場し、XENOの襲撃を受けるが、危うい所をアンナローグに救われる。
銃器の取り扱いに長け、常に沈着冷静でどのような事態でも取り乱すことはなく、出来るだけ最良な手段を取り乗り切る術に長ける。
東京都内で発生している「連続猟奇殺人事件」の捜査本部に加えられ、部下の高原と共に行動するが、元・吉祥寺研究所員の桐沢大と知り合ったことで、XENO絡みの危険な事態に巻き込まれていく。
使用拳銃は、グロック21(日本警察の正式採用銃ではない)で、普段は標準の「.45ACP弾」を使用しているが、緊急用に「.357SIG改造弾(デザートイーグルの最も弱いとされるクラスまでの破壊力を発揮)」に切り替える。
ただし、本人は出来るだけこの弾を使用したがらない。
後にデザートイーグル.50AEに切り替える。
●高原雅史:
司の部下の若手刑事で、階級は巡査長。
第一話に登場し、その後第四部をメインに活躍する。
司警部の部下で付き合いも長いものの、彼に振り回されている。
慌て者、臆病、根性なし、短期といい所が全然ないものの、なんだかんだで司をサポートしている。
●島浦東二:
新宿警察署・刑事課の課長刑事で、司や高原の上司にあたる。
司の同期でもあり、彼より先に昇進したものの、その為彼に良いように利用されている。
普段は司との上下関係を明確にしているが、二人きりになるとタメ口で話す。
捜査本部には直接関与しておらず、XENO関連事件の情報も司を通じて得ているだけだが、それだけでも鋭い推理を働かせ、司に的確な指示を送る事が出来るくらい優秀な人物。
【吉祥寺研究所関係者】
●桐沢大:
42話より登場。
吉祥寺研究所と呼ばれる研究施設に勤務していた経験を持つ研究員で、XENOに命を狙われている。
警察に、XENO関連事件の情報を提供する見返りに自身の保護を要請し、その縁で司や高原と知り合う。
司を通じ、XENOの素性や特性を伝え、また吉祥寺研究所の予備施設を案内し、冷凍状態のXENOを彼らに見せる。
実際にXENOに直接命を狙われ、司によって助けられているが、それがXENOの存在を警察に認知させるきっかけとなり、結果的に調査状況に大きく貢献する形となったが、それが新たな事件を起こすきっかけとなっていく。
●吉祥寺龍利:
吉祥寺研究所を立ち上げ、XENOの研究を行っていたとされる人物。
その素性は全く不明だが、非常に危険な研究を実施していたとされる。
都内で発生する連続猟奇殺人事件にも関与しており、駒沢京子を通じてXENOVIA達に指示を行っているが、それが都内連続猟奇殺人事件に発展している。
●匂坂:
53話から54話にかけて登場。
推定六十代くらいの病弱そうな男性で、桐沢と同じく元・吉祥寺研究所員。
彼と同じく何者かに命を狙われており、桐沢同様、司に保護を求めて接触してきた。
基本的に穏やかな人物のようだが、桐沢に対して強い憎悪を抱いており、話題が出ると激しく激昂する。
司は、情報屋クインビーによって彼の情報を得て電話で接触を図る。
吉祥寺研究所の実態を、桐沢とは異なる視点から情報提供するが、第四章の時点で生死不明。
【XENO】
不確定生命体で、その素性、由来、正体などあらゆる事柄が不明の、超進化生命体。
元々は、眼球と血管を内包するスライムのような姿で非常に小型だが、他生物を捕食することでその姿や能力を身に付け、更には人間を捕食するクリーチャーへと変貌する。
体内に核を持ち、これを破壊されると即座に肉体が崩壊、消滅する。
41話現在、警察により緘口令が敷かれており、その為報道などは行われていないが、都心部に多数出現し被害を拡げており、その犠牲者数はどんどん増加している。
●これまでに登場したXENO:
“SAVE.”によって「Unidentified Creature(UC)-××」という形式番号が付与されており、また勇次の独断で、その外観に見合った呼称名が付けられている。
※以降は、「UC-××」のナンバー毎に紹介。
・01:オーク
第4話~6話に登場。
愛美が勤務していた「井村邸」の北側棟から、突如出現した豚頭+人間の身体を持つXENO。
二メートル半の巨体を持ち、凱や愛美を襲うが、アンナローグに倒される。
また、44話では目黒署に勤務する女刑事・宮藤加奈子の姿に擬態した別個体が出現。
新宿・京王プラザホテルと栃木県佐野市・金尾邸地下施設にて、司や桐沢を襲撃した。
後に、突如現れた黒いロボットにより倒される。
・02:ジャイアントスパイダー
第11話~12話に登場。
渋谷ランプリングストリートの一角にある雑居ビルを閉鎖し、訪れる者達を捕らえ、保存食としてビル各所に保管していたXENO。
偶然訪れた愛美と相模姉妹に存在を暴かれたが、アンナローグをピンチに陥れる。
アンナウィザードとアンナミスティックの連携により撃退。
・03:ジャイアントラット
15話~17話に登場。
JR東京駅のお忘れ物承り所に勤務する、北園という駅員とドブネズミを捕食した末に誕生したXENO。
JR東京駅構内を走り回ったり、中目黒の住宅街で警察官を殺傷・捕食するなどの奇行を行った末、愛美を見つけて襲い掛かろうとするも、未来が実装したアンナパラディン(原型)に阻まれ、目黒川内にて撃退される。
・04:ジャイアントローチ
第23話~24話に登場。
ありさに恨みを持つグループの一人・山高が、闇バイトで入手したカプセルをポケット内で解凍してしまった為に捕食され、そこから変貌したもの。
巨大ゴキブリという外観で、素早い動きでアンナセイヴァーを翻弄するも、アンナウィザードの科学魔法で撃退される。
・05:ジャイアントセンチピード
第23話~24話に登場。
山高の仲間の男が、同じく彼の解凍したXENOに捕食された結果、転じたもの。
大ムカデの姿を持ち、21の胴節を持ち、そこから千切れてどんどん分裂する能力を持つ。
ただし、分裂を繰り返す毎に各個体の能力は著しく低下する。
また、核は本体のみが持ち、アンナローグに破壊された為に全滅。
・06:ワーベア
第23話~25話に登場。
ありさを拉致したグループのリーダー格・田代が、山高の持ち込んだXENOに取り込まれて変貌した存在。
黒熊の外観を持ち、非常に強力な攻撃力と高い防御力を誇る上、巨大化を果たし、更に三倍程度の巨体に進化する事に成功。
過去に登場したどのXENOよりも善戦? するが、アンナパラディンとアンナブレイザーの合体技で爆散する。
・07:コカトリス
第27話に登場。
江戸川区小島町二丁目団地煮出現した、鶏と蛇を合わせたような姿のXENO。
アンナセイヴァーの“名乗り”を観賞した後、アンナローグとアンナブレイザーの「ダブルアンナキック」を受けて倒される。
・08:サーベルタイガー
29話冒頭で登場。
29話までの時点で、豊島区目白に出現し人間を襲っていたが、アンナセイヴァーに撃退された。
野良猫がベースと考えられ、神出鬼没でアンナセイヴァーを苦しめた。
・09:ネコマタ
31話~34話に登場した、尾が二本ある巨大な猫の姿をしたXENO。
普段は飼い猫に擬態して一般民家を隠れ蓑にし、通行人を捕食していた。
他のXENOの行動に紛れて、一瞬しか姿を現さないという襲撃方法を用いていた為、その正体が突き止められるまでにかなりの時間を要した。
夜間に活動し、その際に目印代わりに使っていた街灯をアンナセイヴァーに逆手に取られ、アンナパラディンとアンナブレイザーによって撃退される。
・10:名称不定(千鶴)
第29話~34話に登場。
向坂千鶴という小学二年生の女の子に擬態し、普通の人間と変わらない態度で、アンナローグと交友関係を交わした。
しかし、徐々にその正体を現し、遂に通行人を襲おうとしたところを、アンナセイヴァーに阻止され、アンナローグによって倒される。
XENOの擬態能力が非常に高く、擬態状態ではその正体を特定することが困難であるという事実を証明した、希少な存在となった。
・11:コボルド
第37話の冒頭に三体登場。
犬の頭部に人間の身体を持つXENO。
中野新橋に出現したようで、並行世界にてアンナセイヴァーによって倒される。
内一体は、女性のような鳴き声を立てる。
・12:リザードマン
第1話と41話に登場。
用賀(環状八号線)・駒沢通り・祐天寺・新宿・JR高円寺高架下と多岐に渡り出現し、特に祐天寺では一度に九体も登場するという、明らかに他のXENOとは大きく異なる暗躍を行っている。
その目的は、現状不明。
・13:ワイバーン
第52話より登場。
栃木県佐野市・金尾邸の上空に、突如出現した。
緑がかった灰色の鱗を持ち、二十メートル程にも及ぶ巨大な翼と、長い尾を持つ。
上空から毒液のようなものを吐き出し、警察官や調査員を殺害したものの、捕食活動は行っていない。
その行動目的は不明だが、直後に駒沢の関係者と思われる謎の女性が、現場より冷凍されたXENOのカプセルを強奪している。
・14:ゲイズハウンド
第56話より登場。
サングラスに青いスカーフを巻いた細身の女性が変身したもので、約十メートルもある巨大なトカゲのような姿を持つXENO。
後述のマンティコアと同時に出現し、西新宿でアンナセイヴァーと対峙した。
頭部には王冠のようなとさかを持ち、八本足に増殖して巨体に似合わない高速で移動する。
また変身後も会話が可能で、更に炎を吐き出すことも可能。
・15:マンティコア
第55話より登場(劇中呼称なし)。
老婆のような顔と大きな茶色い鬣、獅子の身体、蝙蝠の羽根と蠍のような尻尾を持つ約五メートル(尾を含めると約y十メートル)程のXENO。
近距離テレポートと尾から放つトゲミサイルを武器とし、また高度な知識を活かした暗躍でアンナセイヴァー達を翻弄する。
ゲイズハウンドと同じく会話が可能で、少女のような声で話すが、アンナローグを“愛美”と呼び、更にはアンナユニットのことを知っているなど非常に謎の多い存在。
・16:ベヒーモス
第67話より登場。
井村亭の地下・吉祥寺研究所跡に姿を現した井村大玄が変身したXENO。
推定全重約五百キロ、推定全高約四メートル。
巨大な二本の角と背びれ、鬣、爪と尾を持ち、殺気のこもった赤い眼を特徴とする。
二トンもの重さを持つアンナローグを軽々と吹き飛ばす程の強大なパワーを持ち、また見た目によらず動きも非常に素早い。
千葉愛美を執拗に狙うも、新たなアップデートを施されたアンナローグによって一旦撃退され消滅する。
しかしその後、アンナウィザードの前にも再びその姿を現した。
・17:ゴーゴン
第68話より登場。
JR新宿駅西口付近に突如現れた一頭の牛が変身したXENOで、口から吐くガスで人間を石化(に近い状態)にしてしまうという能力を持ち、更には口から電撃を放つことが出来る。
全長約六メートル、全高約三・五メートル強程の大きさで、一メートルを越える巨大な角を一対携えている。
相当な重量があり、走る度にアスファルトの路面が破壊されてしまう。
また全身が跳弾加工を施された鋼鉄のような外皮を持ち、アンナセイヴァーのあらゆる攻撃を弾いて無効化する事が出来る。
アンナミスティックの放った超重力波「グラヴィティ・ジュエル」にも耐え切る程で、アンナパラディンとブレイザーの装甲を徹底的に破壊した上、アンナミスティックをもピンチに陥れた強敵。
・18:ミノタウロス
第89話に登場。
身長二メートルを超える半裸の屈強な肉体と、牛の頭と下半身を持つ。
また巨大な斧のような武器を持っているが、死後この武器も肉体同様に自然崩壊する。
多摩市役所敷地内に出現し、自動車を破壊するなどの活動を行ったが、駆け付けた鷹風ナオトによって倒された。
・19:トリフィド
第89話に登場(劇中呼称なし)。
ゆりかもめ有明テニスの森駅付近の空地に出現した全高約六メートル程の大きさの“樹”。
無数の蔓を伸ばして襲い掛かる。
特に目立った被害は出していないが、アンナチェイサーと闘いテレポートで逃走するも倒された。
【XENOVIA】
本能の赴くままに人間を襲うXENOとは異なり、高い知性と理性を持ち、己の存在を知られることなく暗躍している人間型XENOのグループ。
吉祥寺博士を中心に女性型XENO数名から構成されており、何かしらの目的でXENOを都内にばら撒き事件を起こしている。
●トレイン:
麦藁帽子を被り、白いワンピースをまとった姿で現れる、小学生くらいの少女。
闇バイトに応募した者に、冷蔵状態のカプセルと報酬を渡す役割を果たしている。
他にも、活動を開始したXENOを監視するような行動を取り、携帯電話で、常に誰かと連絡を取り合っている。
●ウィッチ:
黒いパーカーをまとい、フードを被った姿で現れる小柄な少女。
非常に明るく、そして残酷な性格であり、闇バイトの規約に反した応募者の抹殺やアンナセイヴァーとの戦闘状態にあるXENOの監視とレポート等を行っている。
テレポート能力のようなものを持っており、神出鬼没。
トレインと同じく、携帯電話で何者かと連絡を取り合っている。
80話にて、キリエに捕食されて退場。
●サイクロプス:
50話より登場。
ヘルメットを被り、顔の上半分を常に隠している長身の女性。
遠隔視能力を持っているようで、遠く離れた場所の映像を投影する事が可能。
また強力なジャミング能力も持ち、吉祥寺研究所に侵入したアンナセイヴァーの邪魔をした。
●デリュージョンリング:
50話より登場。
特定の姿を持たず、気弱な女子高生の姿からチャイナドレスの妖艶な美女へと変わる。
また、変化した外観に合わせて態度も豹変する。
桐沢の護衛をしていた高原を引き離す為だけに、彼の元彼女を捕食しその事実を本人に直接伝えるなど、非常に冷酷な行動を取る。
●駒沢京子:
50話より登場。
元“SAVE.”メンバー。
眼鏡をかけた女性で、“吉祥寺博士”からの伝言(指令)をトレイン達に伝える役割を持つ。
アンナユニットの事を知っており、アンナセイヴァーの用いるそれを“贋作”と罵る。
実はXENOVIA側で唯一の人間。
“SAVE.”に対して何か遺恨を抱いている模様で、XENOVIAの力で彼らの殲滅を主張する。
●駒沢優香:
76話より登場。
駒沢京子の妹で、同じくかつて“SAVE.”に所属し、試作費アンナソニックの搭乗者。
未来や舞衣、恵の先輩にあたり彼女達に辛く当たっていた人物。
ゴーゴンによる西新宿襲撃事件に紛れて姿を現し、アンナパラディンと接触。
アンナソニックを実装して彼女との戦闘を繰り広げた。
●キリエ:
79話より登場。
駒沢京子達XENOVIAグループの前に突如現れた男のXENOVIA。
超生産能力を持ち、材料さえあればどんなものでもイメージから作り出せる。
同じXENOVIAであるウィッチを容赦なく捕食してしまうなど冷酷な性格だが、アンナソニックにより破壊されたホテルの生存者の位置を、救助隊に教えたりするという奇妙な一面も見せる。




