負け犬の遠吠え~朽縄、書籍化諦めるってよ~
皆さん、こんにちはこんばんは。初めての方は初めまして。
自分は、主に『小説家になろう』『ノベルアッププラス』にて執筆活動をしております、しがないアマチュアウェブ作家・朽縄咲良と申します。
今回は、負け犬の遠吠えを書き殴っていこうかと思っております。
お時間がありましたら、どうぞお付き合い下さいませ。
最初に結論を申し上げます。
――「朽縄咲良、書籍化、諦めました!」
いきなり何言ってんだコイツ? と思われたかもしれませんが、その心境に到った理由を、これからつらつらと語っていこうかなと思います。
どうぞお暇でしたら、「負け犬が不様に吠えてやがる」と嘲笑でもしながら、どうぞご一読下さいませ。
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自分が『小説家になろう』で活動を始めたのは、2018年の12月なので、もうそろそろで三年となります。
その間、いくつかの長編を完結させ、いくつかの短編を発表して参りました。
何度か、作品がジャンル別日間ランキングに載った事もあります。
歴史ジャンルとエッセイジャンルで日間一位を取った事もありますね……一瞬でしたが(笑)。
が、残念な事に、総合ランキングとは縁の無い作家生活を送っておりました。
まあ、致し方のないところだと思います。何故なら、自分の書く作品は、『ざまあ』も『チート無双』も『ハーレム』も『悪役令嬢』も、総合ランキングに顔を出す為に必須ともいえる要素が全く無かった作品だったからです。
――まあ、自分が上記の要素を取り入れたところで、もう飽和し切っているジャンルの上位の一角に食い込める保証など皆無ではあるのですが……。
そんな自分でしたが、他の多数の作家さんたちと同様、夢を抱いておりました。
その夢とはもちろん、『書籍化』です。
いつか、『小説家になろう』から見出されて、『朽縄咲良・作』と、自分の名前が大きく載った紙の書籍を書棚に並べてみたい――そんな思いを抱き、これまで活動を続けて参りました。
◆ ◆ ◆ ◆
なろうから書籍化する手段は、大きく分けて二つあると思います。
ひとつは、『総合ランキング上位に載り、出版社から書籍化依頼を受ける』――いわゆる『拾い上げ』、
もうひとつは、『開催される“書籍化確約”を謳った小説賞にエントリーし、受賞する』――『受賞書籍化』です。
とはいえ、自分の書く作品の傾向では、総合ランキングの下の方に滑り込む事すら難しいのは分かっておりました。
なので、自分は『受賞書籍化』一本に絞って、自分の書籍化の夢を果たそうとしました。
ウェブの小説賞は、基本的に指定されたタグを追加するだけでエントリー可能です。
自分は、小説賞が開催される度、作品にタグを付けて、積極的に参加していました。
――ですが、結果として今日に到るまで受賞する事は出来ておりません。
何度か、数作品が一次選考を突破したり、二度ほど(第八回ネット小説大賞・HJ小説大賞2020後期)自作の『ダイサリィ・アームズ&アーマー営業日誌』と言う作品で最終選考に残ったりもしましたが、名のある賞を頂く事は出来ませんでした。
正直、自作は面白いと思います。
特に、『ダイサリィ・アームズ&アーマー営業日誌』は、前述の通り、二度も別の小説賞の最終選考に残りましたし、アニメ化もしたラノベの編集者をなさっていた方がツイッターで募集した『RTした人の作品を読みに行く』企画に参加した時にも、「個人的に面白かった」というコメントを感想で頂いてます。
……でも、そんな作品でも、小説賞受賞という壁は抜けませんでした。
諦めの悪い自分は、前回最終選考で落とされたにもかかわらず、第九回ネット小説大賞に再び『営業日誌』をエントリーさせました。
――結果は、二次選考落ちでした。
やっぱり、落ち込みますよね。
正直、前回の結果が頭にちらついて、今回も最終選考まで残れるんじゃないかと、何の保証も無いのに能天気に考えてました。それだけに、二次選考落ちという結果が堪えました。
◆ ◆ ◆ ◆
――でも、
今回のネット小説大賞での書籍化の夢が潰えてから、改めて自問してみたんですよね。
――「何で、自分は書籍化したいのか?」と。
そして、ひとつの結論に達しました。
――「いや、ぶっちゃけ、別に書籍化に拘んなくて良くね?」と。
そもそも、自分が書籍化に拘っていた一番の理由は、『自分が書いた作品を、沢山の人に読んでもらいたい』だったんです。
その為には、やっぱり書籍化して、全国の書店の棚の片隅に自作を加えて、色んな人の目に留まるようにするのが一番だ――そう考えていたんですね。
ですが、思ったんですよね。――「ウェブで公開している時点で、“沢山の人の目に留まる”という目的は、既に達成できているんじゃないか」って。
いや、それどころか、ウェブに公開しているという事は、即ち全世界の遍く人々の目に触れる機会があるのです。その頒布性は、物理的な制限のある書籍を凌駕します。
だったら、『自分が書いた作品を、沢山の人に読んでもらいたい』という目的に、より適した発表方法だと言えるのではないだろうか……自分は、そう思い到りました。
もちろん、書籍化のメリットは他にもあります。
自作に専用のキャラデザインが付けられたり、『プロ作家』を名乗って、自分の名を上げたりとか……。
あ、印税収入も魅力的ですねぇ……(笑)。
――でも、自作にキャラデザインや挿絵を入れたければ、スキマやココナラといったサイト……或いはツイッターなどで活動しているイラストレーターの方に依頼すればいいですしね。
色んな話を聞く限り、書籍化作家といっても純然たる『プロ作家』さん――文筆業一本で生活ができる、いわゆる“専業作家”と呼べる方はほんの一握りのようですし……。
印税は……まあ、倹約します(笑)。
それに、いざとなれば自主出版や電子書籍化って手もありますしね! ……電書化はともかく、自主出版は、ある程度の先立つものが必要ですが……(汗)。
◆ ◆ ◆ ◆
まあ、そんな訳で、自分は今後書籍化を諦めた訳です。――より正確に言えば、「必死こいて書籍化を目指す意義を感じなくなった」の方が正しいですかね(笑)。
もちろん、「書籍化なんかしたくない!」って訳じゃなく、ワンチャンあれば書籍化を狙っていきたいですが、今までのように必死でがっつくのはもう止めようかな……と。
何だかんだ言って、他人の金で出す紙の書籍は魅力的ですからねえ……(笑)。
小説賞へのエントリーも、出す作品を吟味しつつ継続していこうと思います。書籍化云々は別として、実力ある作家さんが集まり優劣を競う小説賞に自分も参加して、結果に一喜一憂するのは楽しいんで。
「オラ、強ぇ奴と戦えてワクワクすっぞ!」
――気分は、魔人ブゥ編あたりの孫悟空さんです(笑)。
これから自分は、このウェブ小説サイトで、文字数にも締切にも色んな柵にも囚われずに、好きなものを好きなように書いていこうと思います。
まあ……出来るなら、書籍化作品よりも面白いものを書いて、「金払って買った本より、コイツの無料の作品の方が面白ぇーわ!」って読者に言わしめて、自分の事も拾い上げない出版社ふたつみっつくらいの屋台骨をグラつかせてやりたいですね(笑)。
――以上、書籍化も出来ない負け犬の遠吠えでした。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!
お読み頂きまして、ありがとうございました!
作中で取り上げた『ダイサリィ・アームズ&アーマー営業日誌〜お客様は神様ですが、クレーマーは疫病神です!〜』のURLはこちらとなっております→https://ncode.syosetu.com/n5349fm/。
第八回ネット小説大賞とHJ小説大賞2020後期にて最終選考に残った作品なので、面白いはずです……多分。
宜しければ、どうぞご一読下さい!
もし、朽縄咲良の他の作品も気になったのなら、作者名をクリックして頂ければ、作品一覧が出て来ます。
是非とも覗いてみて下さいませ!