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あの場所  作者: げんげん
1/1

少年にとってのあの場所とは。

ここは小さな国の集まる小さな世界。

そこに住まう者たちは何も知らない。

その世界はその中だけで完結されており、それぞれが様々な思惑のなかうごめく。

この中で一人の男は生まれ落ちた。


「じい!じい!」

叫ぶように声を上げる少年


「はいはい、若様いかがなされた」

その声に呼応するよう現れ、声をかける。


「わしは嫌じゃ!」


「はて、なんのことですやら」


「じいはいつもそうだ。わかってても教えてくれない!」


「若様、なぜそうなっているのかは、自分でもおわかりでしょう」


「うむぅ…わかっておる!だが!」


「だが、しかし、でも、だって。は使わない。じいとの約束でしたでしょう。」


「うううう」


「ですが、この度だけは何も責めません。よく我慢なさいました。」


少年はそのように声をかけられ、しょんぼりとしながらも、じいと呼ばれている初老の男性にすがりつき、顔を埋める。


「はてはて、こまりましたな。気分転換に町にでも行きますか。」


その言葉を聞き、嬉しそうな微笑みを返す。


「なんと現金な若様だ。まあ、しょぼくれているよりも「よろしい」ということで。参りましょうか。」


場面は代わり、少年が憤りを感じた場所。

そこには派手な衣装に包まれる数名と、その方たちを取り巻きお世話をする方々。

少年の父はそのお世話する方々の中に数えられた。


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