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第三章 局 (六)

 乳母の局の所行は、利光のみならず、将軍の怒りにもふれた。一説には、局は卯辰山にて蛇責めに処されたと言う。珠姫への仕打ちのわけを、利光への横恋慕のせいと記す後世の史料もあるが、真実はすべて局と珠姫とが胸に抱いていってしまったがため、つまびらかにはわからない。

 珠姫の忘れ形見となった最後の子、夏姫は、珠姫の死の翌年三月に儚くなった。

 寛永六年、利光は諱を利常と改める。万治元年十月十二日に、六十六歳で死去するまで継室は取らず、正妻は珠姫ひとりであった。

 加賀前田家は、明治の世になるまで十四代続く。その間、歴代藩主の正室には、徳川将軍家から、三人の姫君が迎え入れられた。

 徳川と前田に最初の橋を架け、加賀百万石の平和の礎を築いた珠姫は、いまも、金沢のひとびとに愛され続けている。


─終─

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