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第四部_始まりの書、始まりの少女

創造主という大いなる存在でありながらも、自分の思い通りにならないという理由だけで世界ごと滅ぼそうとする者。偉大でありながら幼稚、年長者でありながらも子どもっぽさが捨て去れない――そういった観点から、創造主は子どもの様態としています。


◇始まりの書、始まりの少女


「いい所ですね、ここは」

 足を止めた俺たちの背後で子どもの声がした。

 声のした方に目を向けると、そこには俺たちに背を向け一人の子どもがいる。小奇麗なショートカットをし、魔女ノエルやスミ子と対照的な真っ白なドレスを着た少女――それが上品な衣装には不釣り合いなことに、たき火などしているところだった。

「私が再現したのです。あなたたちに相応しい場として」

 少女は、燃え盛る炎へと恐れもせず薪をくべている。俺たちは創造主に会うために来たのだが――視線だけでうかがいを立てる。魔女ノエルは少女を指さし小さく頷いた。にわかには信じ難いが、彼女がそう言うのであれば、この少女が創造主であることを疑う余地はない。

「それにしてもおかしいですね。どうして燃えないのでしょう?」

 コトン――少女は不思議そうにまた薪をくべた。彼女の目の前の火は俺の胸ほどの高さまである。何を焼くにも不足ないどころか、かなり勢いのある炎だ。

 これだけ猛る焔を前に何を言っているのだろうか――俺は彼女の見つめる炎の中へと目を遣った。そしてそれを、炙られその端をいくらか焦げつかせながらも、襲いくる灼熱の群を拒むようにあり続ける一冊の本を見出したのだった。

 いけない――反射的に、体は動いた。アマツミハラは大樹の枝葉の如く無限に広がりを見せる世界たちを、一冊ずつの本として保管・管理する地だ。つまりはここで赤色の害意に晒されている一冊もまた一つのホウライに他ならない。そう、彼女が焼こうと試みているその本こそ、今まさに滅亡の危機に瀕しているこの世界だったのだ。

 兎にも角にも手が伸びた。だがそれより早く動いたのがこの少女だった。

「邪魔を、しないでください」

 その声を聞いたと思いきや、燃える薪どもを振り払うより先に俺は、目に見えない不思議な力で吹き飛ばされていた。受け身を取り体勢を整えたとき俺はもう、彼女が敵であることを疑わなかった。彼女は意図的にあの本の焼却を遂行しようとしているのだ。その証拠に腰を上げた彼女は、近づけさせないとばかりに炎を背に立ちはだかった。

 ずっと俯き加減だった彼女の顔を、俺はそこで初めてはっきりと見た。常夏を思わせる健康的な小麦色の顔に、上品な育ちを鼻にかけたような、小さなレンズの眼鏡が理知的な姿を思わせる。しかし不機嫌そうに俺を見据える冷たい目や真一文字に結ばれた口は潔癖、完璧主義といった自分本位の印象をもまた強く訴えかけてくる。

「自己紹介の必要はなさそうですね、ジークムント」

 彼女は感情のこもらない声で言った。

「そしてイヴァン、ユーリイ」

「ノエルもいるのよ」

「二人ほど姿が見えませんが……まぁ追々現れる、といったところでしょう」

 彼女は、俺たち侵入者一人ひとりの顔を確認するように指しながら名前を挙げていった。魔女ノエルのことは因縁の相手だ、意図的に無視しているのかもしれない。

「俺たちのことはお見通しか」

「ええ。あなたたちがここまでやってきた目的もね」

 創造主は表情を緩めることなく、あくまで事務的に言った。彼女の手に武器はまだない。俺もだからまだ武器に手を伸ばしはしない。創造主として計り知れない力を持つ彼女が相手だからこそ、俺たちも慎重になる必要があるだろう。

「あなたにお聞きしたいことがあります」

 俺に代わって口を開いたのは、イヴだった。

「あなたは本当にこの世界を滅ぼすことを望んでいるのですか?」

「あなたたちが目にしている光景が真実です」

 創造主は背後の炎を一瞥し、イヴに視線を戻してから答えた。

「思い留まってはいただけないのですか?」

「できません」

 ひるまずに問いかけるイヴを冷たく切り捨てるように、創造主は即座に答えを返した。何故、とは改めて問うまでもない。俺たちには彼女に、それだけの判断をさせた心当たりがある。

「私は争いのない平和で、美しい世界をつくりたかったのです」

 物憂げな溜め息が彼女の口から漏れた。

「この世界の始まりがいかなるものであったか。あなたたちは知らないでしょう」

 アレは本当に地獄のようでした、と彼女は言う。

「果てしない闇に包まれた世界でした。漆黒の空と漆黒の海……私自身もまた、混沌の海を漂うだけの心許ない存在でありました。何十万、何百万、何千万年の時間を私は一人で過ごしました。心が擦り切れそうな長い孤独の中を漂い続けたのです。

終わりの見えない永劫の闇――そこにあるとき、天より一筋の光が差したのです。希望の光とも言えましょう。私はその光が注ぐ場所を探し出し、暗黒の海の中に一切れの布を見つけたのです。我が骨を針、我が髪を糸として縫いつけ縫い合わせ、そうして生まれたのが我が子も同然の愛しい世界、ホウライでした。ホウライは、私の素直な子どもでした。青い空を望めば澄み渡る青空を持ち、緑が欲しいと願えば様々な植物を芽吹かせます。私の言うことをよく聞き、姿を変えることができました。しかしそれだけではありません。世界を豊かにすればするほど私を苦しめた混沌も姿を変えていきました。私がつくった球――世界儀は、この世界そのものを映す鏡でもあったのです。

私は世界儀の一部を切り取り、生まれ変わった世界の記録をつけることにしました。それにあたり天上界に移り住みました。ここはホウライの観測所、そしてここにある書物は砕けた言い方をするならば、私の愛しい世界の観察記なのです。

しかし、ここにいる間に私が見てきたのは必ずしも美しいものばかりではありませんでした。あらゆる動植物を生み出した最後に私は人類を生み出しました。目的はただ一つ、知能を持ち言葉を持ち、技術を学び研鑽する心を備えた者たちにこの世界をより豊かにしてもらうことを願ったのです。しかし現実は、そう上手くはいきませんでした。人の世と争いというものは、切っても切り離せない関係にあるのでしょう。それはあなたたちもこの世界の歴史を学んだ者として承知していることと思います。

たった一度の諍いで腹を立て、他人の命さえ奪う者も人間にはあります。それに対して私は三度目まで、よく我慢したのですよ。娘を遣わし、神器を授け、手を変え品を変え人世の平穏のために尽くしてきたのです。それをあなたたちは、どうしたのですか?」

 創造主は瞳を鋭くした。知らないなどとは言わせないと、彼女は訴えているのだ。

「お言葉ですが、それは早計ではありませんか」

 イヴがひるまずに言う。

「早計?」

「自分たちがしたことについて言い逃れをするつもりはありません。しかし過去の事例に関しては、現代を生きる者とは無関係です。あなたはそれによって罪なき者まで滅ぼしてしまうおつもりですか」

「なるほど」

 王家の者に相応しい利発な考え方ですね、と創造主は言った。

「ですがそれ――罪を裁くという考えは、人間として生まれたあなたが人間のために唱える理屈に過ぎません。スミ子の言葉を借りるならばそれは『人間の言い分』です」

 私が裁くのは人間の性です――彼女は毅然とした態度で言い放つ。

「同じ人間がした過ちなら、それは大きな問題です。その人間には欠陥があるということですから。しかし時代も育ちも異なる人間がした同じ過ちなら、それはもっと大きな問題です。そうでしょう? つまりは個人ではなく、人間という生き物そのものに欠陥があるということなのですから」

 そしてつまりは、それが創造主の言い分ということだ。

「創造主ともあろう者が随分勝手だな」

 今度は俺が言う。

「自分がつくった世界だろう。気に食わないから終わりにするなんて身勝手過ぎる」

「では他にどうしろというのですか?」

 素早い反論だ。

「私は争いなどない世界をつくりたいだけなのです。しかしそこに生きる人間が争いをやめない。ここで見逃したところで、きっとまた同じ過ちを繰り返すことでしょう。だからやり直すのです。一度すべてを零に還元し、『争いをしない人間』がいる世界を新たに始めるのです。それ以外にどのような方法がありますか?」

「まずはその極端な考え方をやめればいい」

 創造主は眉を顰める。不快感ではなく疑問の意思表示に思われた。

「人間という生き物の不完全さをもっと、認めるんだ。人間は過ちから学び、成長していく生き物だ。山ほど失敗して後悔して、だがそこで終わらず、それを糧に前進する力を持った命だ。それが今、アンタのしようとしていることは何だ? 失敗を挽回する機会を奪うのと同じじゃないか。今のまま終わらせたなら、次のホウライでもきっと人間たちは同じ過ちを繰り返すだろう。そのときアンタはどうする? また滅ぼすのか? また新しい世界をつくって、自分の失敗をなかったことにするのか? 人間の弱さを認めてあげられなかった自分から目を逸らすのか? 失敗と真っ正面から向き合わないならアンタ自身が成長しない、そしてアンタが成長しない世界なら、何回繰り返したってそこに生きる人間だってきっと成長しない――」

 自分でも驚くほど言葉が飛び出した。俺は意識しないところで怒っていたのかもしれない。創造主の身勝手さに、幼稚さに、その心の弱さに腹を立てていたのかもしれない。こんな端的な考え方しかできない創世神に俺たちは振り回されたのか? こんな未熟な神のために、魔女は命を落としたのか? そう思うと何より悔しかった。話している内に感情を抑えきれなくなった俺はその最後を感情的に結んだ。

「創造主だろう、本当にこの世界の母親ならもっと子どもたちを信じてみせろ!」

 俺が終えると暫しの間、そこには沈黙が生まれた。

「……なるほど。そのような考え方もあったのですね」

 長い沈黙を挟んで創造主はしみじみと言った。皮肉な感じは、しない。俺の言葉は純粋に彼女の心に届いたのだろう。その表情も心なしかやわらいでいる。

「自惚れ、だったのですね。まさか――誰よりもこの世界を見つめてきたはずの私が、まさか人間に母としての未熟さを教えられようとは」

 創造主はやおら炎に手を差し入れ、あの書物を取り出した。そうしてから俺たちに向き直ると、

「どうやら、私が間違っていたようです」

 すんなりとそれを差し出してきたのだった。

「本当に、アンタがアミを刺したの?」

 俺が言うより先にユーリイが言った。彼女の言う通り、確かにそれは信じ難いことではあった。目の前の神は自分の子を愛するあまり自分の理想を押しつけ過ぎてしまった、言うなれば愛し方を誤った母。幼い親だ。その考え方の中心には「どうして言うことを聞いてくれないのか」という我が子への憎しみにも似た愛情がある。そう、激情の矛先は我が子――ホウライという世界であって魔女個人ではない。彼女がそれをすることには俺も違和感を禁じ得ない。

「私ではありません」

 彼女の答えを俺は少し複雑な気分で聞いた。やはり違ったかと納得する一方、魔女の無念を訴える拳を、誰に振り下ろせばいいのかわからなくなる。

「あれは娘たちがしたことです。とはいえ止められなかった私に責任がなかったとは言えません」

 創造主は本を持たない方の手を自身の胸に置いた。

「それで救われるなら、どうぞ私を斬りなさい」

 俺たちは顔を見合わせる。

 創造主は改心した。親としての在り方を学んだ彼女はホウライを滅ぼすのをやめ、その証拠に本を俺たちに託そうとしている。加えて彼女は俺たちが怒りを向けるべき相手でもない。戦う理由も、傷つける理由もない。

 俺たちが剣を交えることは、だからなかった。武器を手にすることもなかった。そうとも、自己満足のために闇雲に刃を振り回すのが俺たちの軌跡ではないはずだ。今までも、そしてこれからも貫かれるべき信念でそれはあるはずなのだ。

 俺たちの選択を讃え、創造主が握手を求めている。


「騙されちゃ、メよ」


 耳元で魔女ノエルの声が届いたのは、相手に応えるべく俺も手を差し出した、そのときだった。もしそこで彼女が俺を、力任せに引っ張ってくれていなかったら、この体は首を境に二つに分けられていたことだろう。尻もちをついた俺の頭上で、しゃきりと音を立てて二枚の鋼が交差する。見覚えのある大鋏だった。

「あなたが人間を守るとは、どういう風の吹き回しです?」

 呆然とする俺の隣に佇む者へ、創造主が無感情に問うた。

 我に返った俺の隣で魔女ノエルは、笑みを浮かべるだけで何も答えようとはしない。ただ俺の頭の中だけには、彼女の声が聞こえていた――しっかり覚悟を決めておくのよと。


 ――覚悟。


 そう、覚悟だ。俺たちは昨日、世界を救う心を一つにした。魔女を悼む気持ちを一つにした。

 だが実際のところ俺には、足りていなかったのだろう。だからこんなにも簡単に敵の術に嵌ってしまったのだ。魔女ノエルは、そんな俺の未熟さをやわらかい口調で責めている。

 恐らくこれまでのことは、俺が無意識に望んでいた結末だった。話せばわかる相手と刃を交えることもなく平和な決着を迎える――俺の中にはこの創造主という存在と戦うことへの恐怖が、甘えが自分の気づかないところにあった。だからこそそこにつけこまれた。今の不意打ちは創造主からの先制にして俺の目を覚まさせる宣戦の一撃ともなった。

 戦いを迷わない。戦いを、恐れない。拾ってもらった命で俺は剣を抜いた。

「不愉快な目になりましたね」

 創造主が俺に視線を戻す。その口元に微かな笑みが浮かんだように見えた。

 そのときをもってこの場の雰囲気ががらりと様子を変えたのは、創造主と対峙する誰もが理解しているはずだ。静かな怒気が空気を震わせ、研ぎ澄まされた明確な殺意が見えざる幾多の刃として俺たちに突きつけられる。あの大鋏は彼女の隣に直立して浮遊している。彼女はそれに触れることも拳を構えることもしていないが、万に一つの油断も許されない。あらゆる方向に感覚を研ぎ澄ましながらこの敵と睨み合う。

「嘘は、ついていませんよ」

 悪びれる様子もなく不敵に笑いながら創造主は言った。

「何もない暗黒の中で味わった孤独も、初めて自分の思い通りにできる世界を手にした喜びも、人間に裏切られたことへの失望も嘘ではありません。ただ私はあなたたちのような人間風情の言葉に心を動かされるような弱い者ではない――それだけのことなのですよ」

 それは自分を唯一絶対の存在と自負する者ならではの余裕の笑みだ。そしてはっきりそうとわかる、俺たちに対する拒絶の意思表示でもある。世界を滅ぼすという発想を持つに相応しい強かな内面を彼女はついに現したのだった。

「私がすべきは我が理想を踏み外した世界を零に還元すること、そして身の程知らずどもに現実を思い知らせること、思い上がりを正すこと」

 あなたたちに相応しい、死を――創造主はおもむろに大鋏を手に取り、横薙ぎに振るった。まだ距離がある。俺たちへの攻撃ではない。彼女がそれを繰り斬り裂いたのは、この空間そのものだった。

 何もない中空に、目に見えてはっきりと亀裂が走った。音を立てることなく、縫合されていた傷口が開くように静かに口を開けたそこからは、ドロドロとした「闇」が流れこんでくる。原初のホウライを占めていた果てなき混沌だ。

「混沌の中に布切れを見出したそのとき、私は創造主となった。世界儀をつくり出しこの世界を管理する力を我が物とした。それが何を意味するか、わかりますか?」

 溢れ出る闇を、こね回すようにしながら彼女は、尚も俺たちを眺める顔に笑みを崩さない。

「私は混沌をも支配する者となった、ということです」

 固唾を飲んで見つめる俺たちの前、その手元に見覚えのある色が、姿が覗く。やがて彼女の手により闇の中から引きずり出されたのは――。

「アミ!」

 ユーリイがその名を呼んだ。

 まさか、とは思う。そんなはずはないと思おうともしている。だがその手首に巻かれたリボン、ユーリイが黄泉路に就いた妹との別れを惜しんで送った深紅のリボンには見覚えがある。そして俺たちは知っている。今対峙する相手が創造主であることを。

「勿論本物ですとも。そして」

 彼女が何の意味もなく、埋葬された魔女の体をわざわざ引き出してくるわけは当然なかった。それを示すように彼女の体は、さしずめ霧にでもなったように実体を薄れさせていく。間もなく完全な霧と化した彼女は魔女を包み、吸いこまれるように、その体の中へと消えていった。

「これが、あなたたちを滅ぼす最後の剣です」

 魔女が目を開け、口をきいた。創造主は――魔女の体を奪ったのだ。

 俺は無意識に魔女ノエルを見た。彼女は小さく頷いている。思い返せば彼女は覚悟を「決めろ」ではなく「決めておけ」と言っている。こうなることを見越して言ったことだったのかもしれない――いや、そうに違いないと俺は読む。

 エウノミア王都では、王が手にしていた水晶が魔女の思い出の人物を呼び出し、戦うこととなった。創造主の意思を宿した道具がそのような選択をするのだ、それを生み出した本人だってきっと同じか、それに等しい戦略を選ぶはずだ。例えば俺たちの仲間の体を使い戦う、というような。

「なかなかいい体です。では始めましょうか、ここからはあなたたちのやり方で」

 エウノミアの力――白く透き通る光の翼を広げた創造主が、拳を構える。魔銃を使わず拳のみで戦う、それで充分だと言っている。

 卑怯者めと、俺は自身に芽生えたありのままを口にする。だがその程度、彼女にとっては何でもないのだろう。むしろそういった反応を見越した上での凶行だ、俺たちにとっては苦痛でも彼女には快楽にしかなり得ない。だからその場に、

「勝った」

 対を成す価値観を象徴する一言が、魔女ノエルの口から生まれたとき、俺は耳を疑った。昨日までともに過ごしてきた仲間に対して剣を振るわなければならないことに戸惑いこそあれ、希望も見出せずにいるというのに、彼女はいったい何を言い出したものだろうか。

 だが俺以上に衝撃を受けたのが、創造主だった。その顔から真っ先に笑みを消し去った彼女――それに対して魔女ノエルは穏やかにこう言った。

「お前はたった今、神ではなくなったの」

「?」

「わからない? 人間の体に入ったら、その器が持つ以上の力を発揮することはできなくなる。お前は神としての利点を失ったのよ」

「だから、何だと言うのです? 私がその程度で」

「負ける」

 最後まで言わせず魔女ノエルはそれを断言する。

「その体を選んだのが運の尽き。そして調子に乗ったのがお前の敗因よ」

 その証拠にと彼女は、指をパチリと鳴らした。


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