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もう一つのプロローグ_不思議な友達

◆一番はじめにあった物語~不思議な友達


 不思議な友達を持ってから、アメリアの生活は少しだけ変わりました。家業の薬屋を手伝ったり大好きな姉とおしゃべりをしたり、そういった自分にとって大切な時間を削って教会で過ごす時間を増やしたのです。

 一緒にいる時間の分だけアメリアは友達に対する理解を深めていきました。ネージュという名であることを知れば同性であることに心開き、悪者に騙されて本の中に閉じこめられてしまったことを知れば心から憐れみアメリアは、この友人には尊敬すべき年長者ではなく同年代の友人として接しました。そうして親しく接していく中でこの書物そのものに対する理解もまた自ずと深めていったのです。

 アメリアとこの新しい友人との間には一つのルールがありました。それはネージュこと全知全能の書とのやり取りはすべて血と知の等価交換によって成立するということでした。そのためアメリアは、彼女と簡単な日常会話を交わすだけでもこの書に少なからず自身の血を捧げなければなりません。

 しかしそれに見合うだけの知識もまたアメリアは得ることができました。自然科学であったり錬金術であったり、それによってもたらされた有益な知識は村人たちに大変喜ばれ、彼らが抱くアメリアの神性をより高めたものでした。

 どんな有用な知恵にも先駆けてアメリアが一番に知りたがったのは、勿論自分に関することでした。それを知りたいがためにこの書物の元に通っていたと言っても過言ではないほどに、彼女にとってそれは優先されるべき事柄だったのです。しかしながら結果から先に言ってしまうと、それに関する情報がアメリアの手に渡ることはありませんでした。ネージュの提案により半年後に訪れる赤い月の晩まで保留することになったのです。それは彼女が、奪われた力を少なからず取り戻すことができる日なのです。

 アメリアとネージュとの関係は良好でした。

 ネージュはアメリアの好奇心に対して誠実であり続けましたし、アメリアも悩みを相談するなど彼女のことを家族同然に思っていました。何より両親と姉以外に自分を名前で呼んでくれる者ができたことが嬉しかったというのもありました。

 ネージュとの仲が深まるにつれ、アメリアは周囲から普段どこで何をしているのかと心配されるようになりました。アメリアは教会で過ごしていることは話しましたが、絶対にこの新しい友達のことを他人に明かしはしませんでした。それはネージュの希望でもあったのです。彼女には気難しいところがあり、アメリア以外の人間との接触を嫌ったのです。

 彼女は他人の目があるときには決して「なの」以外の言葉を映しませんでした。従って不審がっていた周囲の人々が教会で目にすることができたのは一人『なのの書』と向き合うアメリアの姿だけでした。アメリアたちはまんまと周囲を出し抜くことに成功したのです。こうして二人は秘密の友達でもあり続けたのでした。


オリンピックは確かにお祭りです。でも、見栄を張って日本らしさを表現しようとするから、メインスタジアム程度でこんなに手間取るのです。

いっそ辞退したほうが潔い気もします。

東日本大震災の復興と、原発の事後処理はどうなっているのでしょうね。

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