黒猫特製の~
いろいろ、忙しかったり慌てたりしたけれど
このイベントも残り1時間と言った所です。
閉幕まで、残り約1時間。
オーナーは用意した材料分を全て使い切り、調理を終えた様です。
唯「さすがに疲れたんじゃないですか?」
主「かなり疲れたよ、唯ちゃんは?」
唯「ずっと立って居て、もう足が痛いです・・・」
主「あと少しだから頑張ろう」
唯「そうですね~」
あとは、テーブルの上に並べた商品が完売すれば良いのですが
なかなか、お客さんもお腹がいっぱいなのか
食べ物に見向きもしません(泣)
唯「それにしても、凄い数のお客さんですね」
主「そうだね これだけ居ると多少騒いでも掻き消されるね」
唯「多少騒いでも???」
主「黒猫特製の-」
唯「はいっ!? 一体何をっ!?」
急にオーナーは、自分の作った料理の名前を「黒猫特製の」と付けて
宣伝し始めました。
唯「ちょ、ちょっと! オーナー!?」
主「大丈夫、これくらい叫んだ程度じゃ誰も聞いていないから」
唯「そ、そうなんですかぁ??」
主「唯ちゃんも何か言ってみたら?」
唯「何かって何ですかっ!? 急に言われても想い付かないですよっ!」
主「じゃぁ『黒猫如何ですか?』とかは?」
唯「はいっ!? 意味不明ですよっ!?」
主「良いから 言ってみなよ まるで透明人間みたいだから」
唯「ふ、ふえぇ・・・ く、黒猫ぉ如何ですかぁ??」
主「ほら、誰にも聞こえてない」
唯「・・・そうですね?」
主「黒猫特製!」
唯「黒猫如何ですかー」
確かに、普段なら五月蝿いくらいの声で叫んでいるのに
この人混みの中では、周りの声で掻き消されて
お店の前を歩く人の耳にすら届かないらしい。
唯「ホント、透明人間みたい・・・ 透明人間知らないけど・・・(汗)」
主「ただ、そろそろテーブルの商品を完売させないとね」
唯「そうですね・・・ でも、どうやって??」
主「まぁ、そこは腕で」
オーナーはそう言って、お店の表に立ち右腕を高く上げ
先程よりも大きな声で叫び始めました。
今度は透明人間ではなく、見える人間でお客さんの耳に届く声で。
主「好評に付き残りわずかー!」
唯「どうぞぉー」
オーナーの掛け声で、行き交うお客さんはお店の前で足を止め
並ぶ商品を一通り見渡します。
もちろん、足を止めたお客さん全員が何かを買っていく訳では無いけれど
確実にテーブルの上に並ぶ商品は減っていきます。
閉幕の21時まで後10分。
テーブルの上には空になりかけたアルコールスプレーとタオル
それと、結局数回しか使わなかった電卓のみで
他には何も残っておりません。
閉幕前に全材料使い切り、全商品完売しました。
お客「売り切れ?」
主「すみません、おかげさまで全部完売致しました」
唯「すみません、ありがとうございました」
私も、オーナーと一緒にブース前に立ち、閉幕のアナウンスが流れるまでの時間
買いに来るお客さんへ、売り切れのお詫びと完売のお礼のを伝えた。
こうして、無事何事もなく?長かったような短かったような1日限定の
お手伝いが終了しました。
なので、洗濯後このエプロンもまたタンスに戻りちょっと長い眠りに・・・
と想って居たのも束の間、フェスティバル以降もなにかとエプロンを着る事が増えました。
あの日以来、週に何度かで良いのでお店を手伝って欲しいとオーナーに頼まれ
お店のエプロンと色は同じだったので、そのまま自分の鈴付きエプロンでお手伝い。
それと家でも少し料理を始めてみました・・・
その後しばらくして、お店のメニューに「黒猫の-」と言うフレーズの商品が
1点増えたのは、次回のフェスティバル出店用にとの事です。(爆)
次回も、看板猫で参加する予感です・・・(汗)
最後まで、お読み頂きまして
ありがとうございます
もう少し・・・
非日常?な出来事を入れたかったかもぉ~
と、書き終わってから想ってみたりです・・・
これからも、宜しくお願い致します♪




