おまけ 登場人物(ネタバレ含む)
ネタバレを過分に含みますので、まずは本編をお楽しみ下さい。
と言うより、ほとんど読む必要のない情報です。
登場人物
主人公達
・志神 司
主人公。文句無しに主人公。普通に考えると、こんなイベントでどんなにリターンの魅力を伝えられても出歩かないと思われるが、そんな中でも率先して出口を探すとか、主人公じゃないと出来ない。
主人公補正とかチート能力を持つと言っても過言ではない。基本的には逃げ回ってるだけではあるけど。
見た目にはチャラ男だが、実は空振り続きで色んな自信を無くしていたりした。
運動神経はかなり良く、小学校ではバレーをやっていたが、中学からは神之助の父から教えてもらった将棋にハマって、将棋部に入る。
高校でも将棋部に入ろうかと悩んでいた時に、神野塔子に一目惚れして迷わず文芸部に入り、塔子を見て和むと言う、ある意味危ない趣味を見つける。
仙堂神之助とは小学校に入る前からの友人で、いじめられっ子体質の神之助をかばったりして頼り甲斐のあるところを見せすぎたのが、神之助の人生を変えた事を司は気付いていない。
解離性人格障害の疑いが強く、もう一つの人格は冷静で冷徹で冷酷、とまでは言わないものの、皮肉屋で偽悪的な性格の為か、主人格は正義感が強い。
本人が言うほど諦めが悪いわけでもしつこい訳でもない。むしろ健全。
・神野塔子
ヒロイン。色々問題はあるけど、メインヒロイン。この物語のイベント参加者の中で、問答無用の最強キャラ。
まずなによりも、高すぎる順応力(物色大好き)と、肝心な時に役に立たないステルス能力(不意討ち失敗)と言う特殊能力が他のキャラと比べて圧倒的に強い。
さらに精神力も強く、しかも体力もある。
きっと精神的にも肉体的にも打たれ強い。
必要に応じて暴力も辞さない。
ただ、自分の存在感の無さをちょっと気にしている。
学校での成績は悪くは無い、といったところ。勉強の要領が悪いせいだと思われる。
夢乃とは同じ中学出身だが、特に親しかった訳ではない。
今でも特に親しい訳でもない。
文芸部の中でも数少ない読書家で、かなりの読書量を誇るが、意外と知られていない。
活発で活動家な妹がいる。
肝心な時に役に立たないステルス能力を持つが、頼り甲斐で言えば司より安心感がある。
彼女が六体目の鬼とかだったら、確実に誰も生き延びれなかったと思う。
司の目には絶世の美少女に見えているみたいだが、その他の人達の印象からすると、悪くないと言う以上の評価を得られていない。
周りからは存在している事さえ気付かれていない事があるので、本人は司にベタ惚れなのだが、その事は司本人を含めて誰も気付いていなかった。
双眼鏡でひたすら索敵していたのは、頑張って役に立とうとした、彼女の不器用ながら実践的なアピール。
作中でバナナを一生懸命探していたのも、司が何気なく言った事を間に受けての事で、本人はそこまでバナナが好きと言う訳でもない。
・仙堂 神之助
アル○ン。と言うほど役に立たないけど。
いや、書き始めた時には進撃の事はタイトルしか知らなかったんですが、丸被りしてしまった男の娘。
途中で方向転換してからこの子のところは、ぶっちゃけると書いてて気持ち悪かった。
いじめられっ子体質で、どちらかといえば女子からちょっかいを出される事が多かったので、周りからはモテモテに見えていたが本人には辛かったらしい。
小学校の高学年くらいから、事あるごとに女装させられる事が多かったのが悩みだが、この頃から道を踏み外し始めたと思われる。
ちなみに父親は将棋のプロ棋士で、物凄く強い。
司の事は神之助だけでなく、仙堂家の両親もお気に入り。
中学の頃の文化祭で女装させられ、その時に上級生から告白されたトラウマがある。
・神無月 夢乃
自分を女神とか言っちゃうイタい子。
でも序盤には「死ね」とか言ってたのに、中盤以降はそんな事言わなくなるくらいの空気は読める子。
主人公四人組の中では、群を抜いた一般人。なのでほとんどの局面で役に立たない。
と言うより、司や塔子に問題があるので、夢乃が悪い訳じゃないと思う。
目立たないエロ担当に存在理由があるかは分からないが、そんなポジション。
年の離れた兄が二人いる。
中学卒業まで地味だったが、兄二人にからかわれ、一念発起して高校デビューを果たす。
元が良かったので様にはなるのだが、性格面でも色々頑張り過ぎてあらぬ方向へ行って引き返せなくなった。
しかも神之助に会ってしまった為に、残念女王の道を(本人は無自覚に)極めつつある。
本来は地味で面倒見が良い子。なので、実はあまり目立つのは好きではないのだが、頑張っている。
大好物はバナナと牛乳。
だが、「夢乃がバナナ好きって、エロいよね」と友人の今野かな恵から言われて以来ひた隠しにしている。
バナナの皮議論の時、あやうく食いつきそうになった。
某『白猫』風のエロい格好は、兄に騙されて着せられ、かな恵におだてられた結果。あまり本人の好みではなかった。
文芸部
・鈎先 達哉
ある意味では、もう一人の主人公。
登場した文芸部の中で、唯一の眼鏡。身長は一八0を超えているのだが、猫背なので実際より小さく見える。
夢乃評では、人畜無害な猫背眼鏡。実はめちゃくちゃ有害だったのだが、そこは夢乃の人を見る目のなさ、と言うより達哉が自分の本領に気付いていなかったため。
成績優秀な部類に入るものの、運動神経は平均より少し良い程度。
エピローグでも少し語られた通り、これまでに動物虐待や傷害事件などを起こした事も無い。ごくごく真面目な一般生徒だった。
特殊な環境で突然興味が爆発した、といった感じ。
自分の興味より、鬼としての立場や優先事項などを考えて行動するくらい真面目な子。
塔子と同じく、数少ない文芸部らしい文芸部で、乱読派。
猟奇的なホラーが好みだったが、当然ながら学校の図書室にはそんなに種類が無いので、本屋や図書館廻りが趣味。
・梶山 豪志
作中でフルネームが出ることのない、文芸部顧問の梶山教諭。
誰がどこからどう見ても体育教師にしか見えないが、実は歴史の教師。
趣味は筋トレ。
あまりに暑苦しく、言わなくていい事まで言ってしまうので、生徒からのウケはあまり良くない。
・室田 綾子
梶山の婚約者。梶山と同い年なので三十歳なのだが、小柄で幼く見えるので、下手すると十代に見られる事すらある。
文芸部の中でどうやって梶山のような筋肉ダルマが綾子を射止めたか、と言う謎を解き明かそうとしていた。
が、その謎は謎のまま。
・今野 かな恵
作中で数回名前は出てくるものの、実際には登場していない夢乃の友人。
文芸部では基本的に司と夢乃がバトっているのだが、それのほとんどがかな恵の誘導によるもの。
司はそれに気付いて乗っかっているところはあるが、夢乃は気付いていなかった。
・君島 愛
文芸部の『せんぼん』の細い方。
性格はかなりキツく、表立って行動してはいないものの、夢乃を良く思っていない。
むしろ神之助を独占しようとしている夢乃を敵視しているところもある。
・浜 あやめ
文芸部の『せんぼん』の丸い方。
性格は臆病で、いつも愛の後ろに隠れようとするが、物理的に隠れ切れるはずもない。
テレビ番組とお笑いが大好きで、『せんぼん』と呼ばれる事を喜んでいる。
・目白 玲奈
かな恵と一緒に横山のところに隠れていた文芸部の少女。
かな恵と共に、司を煽っていた内の一人。
成績が良い割に頭が悪いところがある夢乃の事は、嫌いじゃない。
逆に成績はそんなに良くないが、頭が良いところのある司の事も嫌いじゃない。
でも彼氏がいる。文芸部でも少数派のリア充だった。
ラグナロック参加者
・横山 明
出てきた時からいい人なはずがないと分かる、素敵な悪党。
見た目には超イケメン。内面はゲス。
反社会的勢力とのつながりもあり、余罪は数十件に及ぶが、上手い事逃げ回っている。
・疋田 詩織
薄幸少女。司達より一歳年下。下に二人弟がいる。
本人はゴロゴロしているのが大好きで、寝るのが趣味。上の弟はそれを微笑ましく思っていたところがあったようだが、下の弟は姉にイタズラするのが趣味だったので、姉がゴロゴロしようとするのを邪魔する事が多かった。
影と幸が薄い。
・木村 萌
ギャンブルで身を滅ぼす事は約束されているような、ギャンブル依存性一歩手前の女子大生。
すぐに顔に出るので、勝負事にはとことん弱い。
特にポーカーや麻雀は絶望的に弱いのだが、自覚が無いのでカモにされている。
・吉岡 辰巳
萌と同じ大学に通う、こちらはギャンブルにやたら強いがモテない男。
萌からいいように使われているが、困った事があったら(主にギャンブルの借金関連で)真っ先に呼ばれるくらいの信頼を得た、と本人は思っている。
本人もけっこうなお金持ちでもある。
・西宮 初音
緑髪のツインテールで、歌が上手い。
と、言う事は無い。太ったヘビースモーカーな女性。
全ては世の中が悪いと言う思考の、被害者意識の塊みたいな人。
・巨人と戦ってた六人組
六人の内四人は、元アースガルズスタッフで、参加する前からラグナロクの内容をある程度知っていた。残り二人も知り合いで、ある程度参加者が少なくなってくると、鬼はそれぞれ探索に時間をかける必要が出てくるので、それまで待って行動していた。
残念ながらイベントの一ヶ月前に退職していたので、鬼同士連携を取る事が出来るという事は知らなかった。
・下関 幸太郎
とあるホテルで達哉に閉じ込められていた男性。
達哉とはすれ違いでホテルに入り、隠れていた。
司達以外に生存した二人の内の一人。
アースガルズ側
・博士
今回のプロデューサーでもある、化学技術者にしてビジネスマン。
ファンタジーが大好きで、その結果生まれてきたのが鬼の面々。
夢とロマンと愛情をもって、生物兵器作成に励んでいる。なので鬼の面々はイマイチ実用性に欠けるところがある。(透明な女性は例外)
研究や作成にお金がかかるので、つねにスポンサーも探している。
・鬼
五体の鬼は、ゼリー体、悪魔、騎士、巨人、半透明な女性。
半透明な女性には極めて高い知能と知性があり、博士には絶対服従。他の四体の鬼に指示を出すことも出来る。
完全に姿を消し、視認される事が無いレベルでの擬態が出来るので、エピローグで言っていた通り、彼女が本気を出せば参加者全員を本人が気付かない内に失格に出来た。
が、遊び好きの博士のせいで、本当に消えた存在になってしまった。
巨人は六人組に痛めつけられる前からキーパー役で、非常に高い攻撃力と低い機動性を持つ。
悪魔は逆に高い機動性と、それなりの攻撃力を持つ。
騎士のメインの仕事は、馬で走り回って参加者を怯えさせる役。
本来の連携としては、騎士が怯えさせ、逃げ回る参加者を悪魔が見つけ、女性が失格にさせ、参加者同士の不安を煽るというものだったが、女性のポジションを達哉がやってしまった。
実質二体で一体。馬から降りると、騎士の機動力が極端に落ちる。
ゼリーはやられ役。
コイツがボコられたので、悪魔、騎士、巨人はリミッターが外れたと言える。
女性に関してはそんなリミッターが無いので、最初から鉄パイプで人の頭を破壊する事は出来たのだが、博士が良しとしなかったのでやってないだけ。




