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プロローグ

私は今年20歳になる人生を楽しみすぎている現役大学生!!!

親に引いてもらった道をまっすぐ進んできた!

そんな私はお父さんがお医者さんお母さんがモデルのちょー!!!!!

楽しい家庭で生まれ育ったて、私の両親は優しくて何でも好きなことをさせてくれる。


普段はお母さんからもらったカードで買い物して、友達と好きなものを食べたりして中高を過ごしてきたの!


でもね


大学に入ってから環境ががらぁぁぁぁと変わった。

私の中高は偏差値が高い女子校で周りの人たちからはお嬢様なんて呼ばれてた。


私は今私立の文系大学で経済について学んでる。

数学を使って経済について分析したり、歴史を教わってる。


今まではお嬢様って言いわれてるキラキラ女子しかいなかったのに...



ー入学式ー

私は同じ高校の子たちと念願の入学式にきた。


「うっわぁ...こんなたくさん新入生いるんだね」


私は希望と不安に挟まれとてもドキドキしていた。

いつも陽気なみゆちゃんは文化祭の時みたいにとてもハイテンションだった。


なんでこんなテンション高いんだろう、不安だよ...


「楽しみだね!うちはここで理想の白馬の王子様見つけるぞおお!!」


「はなは早く帰ってねたいよ~」


相変わらずはなちゃんは呑気だなぁ。


そこには私たちのように集団でこれからの大学生活についての不安や希望みたいなものが聞こえてきた。

バイトだの。

恋人だの。

サークルだの。

留年が怖いだの。


みんなの楽しみなことの話の中にほんの少しスパイスのように不安が混じった話だ。


私はイケメンが好きだ。


「ね、みゆちゃん、はなちゃん今からさ!

イケメン探してさっそく彼氏ゲットしちゃおうよ!!」


「気が早いって!ちょっといろいろ見てみようよ!!せっかく大学での入学式なんだから!」


それもそうかと思い、みゆちゃんの言うとおり私たち三人は校内を探索してみることにした。





なんだろう...初めて見る....


男の子ってさ、山崎〇斗みたいなのが普通じゃないの!

ジャニ〇ズみたいなのがみんなの憧れでそういう風になるために

今までの人生努力してきたんじゃないの!!

それが普通じゃないの...



がっかりした。


いや、私が期待しすぎていたのかもしれない。



「はぁ...」


私の口からは小さなため息が漏れていた。

私はこれからイケメンと毎日楽しく遊んでサクッと大学卒業して結婚して楽しく暮らしていくのかと思っていた。


現実は残酷だった。


力士とは言わないまでも小太りのざおじさんみたいなのだったり。

がりがり髪の毛ぼさぼさみたいな枯れ木みたいなのだったりした。


残酷だったというより私の理想が高かったせいで残酷に感じたというほうが正しい気がした。


「僕は東京大学5点差落ちでほ、本当はこんなところにいないんだからな!!!!」


「そ、そうだ。俺は駿〇実践で数学全国72位だったんだ!!!」



というような大学生にもなって模試やら○○大学何点落ちだのつまらないくだらない話をしている男子がほとんどだった。正直きもいと思ってしまった。


(ごめんさっきのなし!私彼らに対しては多少性格がわるくても残酷でいいわ!)


大学は楽しいところで毎日がキラキラな生活ができると思っていた。

そりゃ受験期は大変で、模試や過去問を解いて合格最低点まであと何点!!

みたいに周りの子たちと競って、必死に自分を高めてきた。


でも受験が終わってからの3月でそういうの全部捨てて新しく成長した自分を作っていこうってなるくない!?


「ねぇ、みゆちゃん、はなちゃん。私ここにいるような男の人と付き合っていけないきがする...」


気づくと私は2人に楽しいはずの入学式で愚痴を吐いてしまっていた。



「うちはそんなことないと思うけどなぁ。意外といい人ばかりかもよ!」


「はなは眠いよぉ」


私が絶望しているなかいつも陽気なみゆちゃんとマイペースなはなちゃんはやっぱりいつもどおりだった。


大学の勉強は出席確認をしないものが多く私はよくこの間入った女子だけのサークルのバンドに顔を出している。

ギターが上手で歌がうまい先輩、ドラムがうまい先輩といろんな先輩がいる。


私は歌を歌うのが好きで手先も器用だったためギターの練習をよく部室でしていた。

指先が痛い...


「千葉先輩!指先めっちゃ痛いんですけど!!!どうしたらいいんですか!!」


「え~そんなの慣れだよ笑」


そうこのはにかむ笑顔が素敵な金髪のかっこいい先輩が”ギターが上手で歌がうまい先輩”だ。


千葉先輩は全く痛くなさそうに楽譜とか手元を一切見ることなく今度のライブの曲を弾ききって見せてくれた。私は彼女みたいなかっこいい女の子になりたい!!と心から思った。



それから私はカフェでバイトを始めた!

ここはドリンク、フード、キャッシャー、洗浄の4つのポジションがある。


私は始めた手ということもあってキャッシャーをやることが多かった。

お店の看板みたいなポジションで笑顔でお客さんと話して、お会計をしている。


「いらっしゃいませ!!」


「アイスコーヒー」


「はぁーい!300円です!!」


「どうもありがとね」


私はこんな風に笑顔でお客さんと接している。

時々くれるお客さんからの「ありがと」をもらえるととてもうれしいし、頑張ってよかったと思う。


大学に入ってからも私とみくちゃんとはなちゃんの交流は続いている。

なんせ同じ学部学科なんだから助け合わないとねという体で、毎週お茶会をしている。

週ごとに行きたい場所を提案し、カフェやレストランに行ったりしてバイトやどこにイケメンがいたかなどの情報交換をしている日々だ。


「みくちゃん、この数学の問題わかる?」


「うっわ!なにこれわかんない!はなちゃんわかる?」


「この抹茶ラテおいしいね」


私とみくちゃんは(はぁ...はなちゃんはいつも通りマイペースだな..)とこころの中で過ごす日々を送っていた。

高校生のころを思い出すとっても楽しい時間だ。



ギターの練習、カフェバイト、みゆちゃんはなちゃんとの女子会こんな感じの楽しい日常は一瞬で過ぎていく。


気づけば夏休み前の期末テストの季節が来てしまった。


私は数学が苦手だ。

私たち女子会をやっている3人でテスト勉強のために図書館に集まっていた。


「なにこれやっぱむずいね...」


「あ、この前誰もわかんなかったやつだよね!

この前グループワークで知り合った子に頼んで教えてもらお!」


(お、そんな子がいるのかさすがみゆちゃん!イケメンであってくれ!!!)


そこに現れたのは入学式で「数学全国~で~」といっていたやつだった。

「あ。うん。終わった。」と素直に私は思った。


「ど、どれ..?あぁ、それね。」


こんなひどいことを思っている私に対しても彼は丁寧に教えてくれた。

だがやたらと顔が近い、そしてやたらと胸元をみてくる...

(きもい。)



「教えてくれてありがと、私たち3人であとはやるね!じゃあね!」


私はカフェで培ってきた笑顔でそいつを少し強引に遠ざけようとした。


「ま、まって。連絡先、交換したい。」


絶対にいやだきもい。でも私は勉強を教えてもらった恩をここで返そうと思い、交換することにした。


この場では気づかなかったがはなちゃんにはそんな要求をしていなかった。

興味もなさそうな感じだ。

事務的な対応とはこのことなのだろう。


やはりモデルのお母さんの容姿と培ってきた笑顔の仕方は私の武器だとそう思った。


大学はすごい素直に私はそう思う。

各科目にこの科目は俺のものだといわんばかりのスペシャリストがいるのだ。

みゆちゃんはそういう人たちとちゃっかり仲良くなり、その人たちから私たちは勉強を教えてもらっている。


私はたいして講義に出ずにテスト前に必要なことだけピックアップして勉強を教えてもらいテストを乗り切ったのだ。

だが、私はもうこれからは自分で勉強しようと思った。

数学を教えてくれた人のようなことばかりされるのだ。


そして仕方なく連絡先を交換していたせいで毎日気づいたら8人から合計約30通の連絡が来るようになったのだ。

こわい、私の個人情報を探るような求愛のようなものばかりなのだ。


「今度の横浜の花火大会一緒にいきませんか!?

あ、でも横浜遠いんでしたっけ?家はどのあたりですか?」


「その日はバイトなので。」


このようにいくらあしらっても止まることなく質問攻めにされるのだ。




そしてそんな日々を過ごしながら気づけば大学2年生の冬になっていた。




ー数学の人視点ー


「あああああああああああああああ!!!!!!!!!

どうしてこんなにも優秀でイケメンな俺に一切振り向かないんんだ!!!!!」


俺は気づけば自室の本棚に頭を何度も何度も血がでても母親に止められるまでたたきつけていた。

俺はなつみになんでもしてやった!俺はあいつのことをなんでも知っているんだ!


「俺のものになる気もなく奴隷のように俺をこきつかうようなら殺してやる!!!」


俺は包丁をカバンに忍ばせた。

みゆの親友であり、思い人であるなつみに思いを伝えその反応次第ではという腹積もりだ。



ーなつみ視点ー

今日も期末の勉強のために大学の図書館で女子会をしていた。


「要があるから221の教室きてください」


こんな連絡が数学のやつから来たのだ。

(仕方がない、行くだけ行くか...)


「ちょっとトイレ行ってくるね」


なぜかふと2人にウソをついてしまった。

特に理由はない。

221に行くためには外に出る必要があるからあたたかい格好で向かうことにした。


教室にはやつが立っていた。


「どうしたの?」


「あ、あの俺君のことが好きだ!行き合ってくれ!」


私は少し考えたといえばうそになる。

答えは決まっていた。少しはいいやつだなと思ったがやっぱり私はイケメンがいいのだ。

自分に釣り合うくらいのイケメンがいいのだ。


「...ごめんなさい。」


すこし考えたふりをして私はやつを振りさっそうと2人のもとに戻っていった。




テストの勉強がひと段落したので、私たちはまた明日続きをすることにした。

電車に乗り、みゆちゃんが下りた。

みゆちゃんが下りたときに家族にもうすぐ着くよというのが私の些細な日課だ。

彼女と私たちは少し離れたところに住んでいる。


そしてぼさっとしていたら最寄り駅についた。

すこし歩きはなちゃんと別れた。


「雪降ってきたからなつみちゃん気を付けてね~」


「はなちゃんもね!ばいばい!」


今日はやたらはなちゃんがよく話していた気がする。


あと5分で家だ。疲れたなぁ。

私はいつもの道をいつもと同じように歩き家へと向かった。


人気のない道の角を曲がった瞬間人にぶつかった。

やせていて枝みたいなやつだった。


「あ...」



私は胸をドンと刺されていた。




(だめだ、これ死ぬ..誰か助けて。お父さんお母さん)



そして私は何の抵抗もできずその場に倒れることしかできなかった。



そして私は死んだ。

発見したのは医者である父だった。

帰りが遅いことを心配した父が帰り道であろうところを探してくれたのだ。

だが私は白いコートと雪を真っ赤に染め冷たくなっていた。

ここからなつみの前世の知識を駆使した人生の下克上物語が始まります!ぜひ楽しんでください!

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