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プロローグ2



なんの音かと目を開けると窓ガラスが割れていた。それから二メートルほど離れた位置にいた先生の上にライダースーツを全身に纏い、フルフェイスの黒いヘルメットを被り、右手に日本刀をもった人間がそこにいた。ヘルメットのシールドはなくその奥には血走った目をした男の顔があった。


右手に持った日本刀は先生の胸へと深々と刺さり、そのまま黒板へと突き刺さていた。辺りには鮮血が飛び散ちり黒板近くの生徒にそれが降りかかった。



誰かの悲鳴が聞こえたがそんなことに気を使っている暇はない。

これに気付くほど冷静なやつがこのクラスに何人いるかわからないが、うちの教室は2階だ、それを()()()()()()()()飛び込んできたのだ。そんなことを出来るほどの跳躍がこの人間にはあるということだ。跳躍がそれほど高いということは、足の速さや筋力などそれ以上なのだろう。


こんなこと人間が出来るのは俺はあの現象しかしらない。




俺が小一くらいの時近くの家で火事が起こった。家は全焼、中には母、高校生の男子、小学生の妹がいた。俺も野次馬として見に行ったが、その時には家の全体に火が回っていてもう助からないだろうと言われていた。でもそのなかから家の柱が何本か()()()()()俺達のほうへ飛んできた。全員避けることができ怪我人はでなかったが、柱が舞った中心から高さ7メートルほど何か大きな黒い影がこちらへ飛んできた。また、丸太と思い皆避けたがそこに落ちてきたのは、気絶した高校生の男子と母を両脇に抱えた、まだ、ランドセルでさえ重たいであろう()()()()()であった。

人間は死の危険が迫ったとき、頭のリミッターが外れ通常では考えられないような力が発揮できる。前何かの本で読んだことだ。

でも、()()()()()()()()。人は覚醒剤などをとても大量に接種し、尚且つそれで死ななかった場合、頭が壊れる。壊れた頭のリミッターはぶっ壊れ、痛みをも感じなくなる。目が血走ったようになる。この男はこれが原因だろう。




男が動いた。




「逃げろぉぉぉおお!」




俺の横にいた翔が学校全体に響きわたるかというほどの大声で叫んだ。


その声に我にかえったクラスメイトは腰を抜かすもの、後ろから出て逃げようとするもの、教室の隅で怯えるものなどに別れた。


男が刀を振り上げて近くにいた女子を袈裟懸けに切り殺そうとした。


俺は急いで駆け出すと翔も走り出していた。


袈裟懸けが当たる手前で俺はドロップキックを食らわせてやった。男はよろめき、その血走った目を俺と翔に向けた。



「翔、お前は他の奴らを逃がせ…」




「バカ言うな!お前はどうする!」




「俺は大丈夫だ、心配するな!」




「……絶対生きろよ」




「俺は死なねぇよ!」



俺達はそう言い合い、翔はまだ逃げていないクラスメイトや他のクラスの所に、俺は男が切ったスチール製の机の脚を取ると男に向き直った。


男はやはり痛みを感じないのか、余裕と言わんばかりの目をこちらに向けてきた。


すると、瞬間で迫って来た男は逆袈裟に切ってくる。


俺は、学校で超能力のようなものが使えなくても、五感はとても冴えていて、運動神経などはとても高い方だと思う。サッカーをしてもサッカー部よりも上手かったりする。


だからこれぐらいの速さならまだ全然見える。


俺は逆袈裟を机の脚で往なすと回転しフルフェイスの目の部分を横凪ぎに振り切り、五歩下がると下段で構えた。


男は目を抑え、血で染まった目を薄開きで開くと、雄叫びを上げた。その声は窓ガラスを震え上がらせると俺に突進してきた。


俺は雄叫びのせいで耳が一瞬潰れてしまったので反応が遅れ、そのまま廊下の壁へと押し付けられた。肺の空気がすべて抜け、呼吸ができない。あばらも何本か逝ってるだろう。内臓もダメージがえげつない。


俺の教室は廊下の一番奥で、この階には五つ教室がある。その教室から逃げようとする生徒と教室のドアの付近でこちらを驚愕の目で見る生徒がいる。


男は倒れた俺を蹴飛ばし教室のドアにぶつけた。でも、俺はぶつかる直前に左腕で防御し、体へのダメージは無いものも左腕は折れてしまった。


でも、俺は折れた方の腕で机の脚を持ち、立ち上がると男と他のクラスの奴らの間にたった。


男はヘルメットの奥で目だけを笑わせると、俺を唐竹に殺そうとしてきた。


俺はそれを()()()()()()()()()()()()()受け止め、下へ叩きつけた。そのせいで俺の武器(机の脚)がほぼ真っ二つだ。


刀を完全に折るつもりで叩きつけたのだが、先端が少し折れただけだった。

でも、刺突で殺される危険性が薄まっただけでも良かったとしよう。


すると、男は右薙に刀を振り抜こうとした。


俺は男が振り切る前に後ろにいる奴らに『何か武器を!』と叫んだ後、一瞬で間合いを詰め、男の刀を持っている右手に手を当て、自分の持てる最大の力で振り切る瞬間に合わせ、()()()()右手を持ち上げると、髪の毛が何本か切れたが、間一髪で刀の下を潜り抜けた。

そして、そのできた隙をつき、とても荒い背負い投げで廊下の終点地の壁までふっ飛ばした。




「今のうちに早く!」




それでも生徒は腰が抜けたのか、何人かしか逃げない。


すると、十人程の生徒が『神楽ぁぁあ!お前が逃げろ!』と言い、どこから持ってきたのか各々が頼りがいの無い武器を持ち男へと向かって行った。




「やめろぉぉおお!」




俺は喉が張り裂ける程の声で叫ぶと近くにあった消火器を取ると思いっきりぶん投げ、それと同じ程の速度で走ると後ろにいた五人の生徒煮追い付いた。


それと同時に廊下の終点地で白い煙が広がり、床には鮮血が飛び散っていた。


初めての戦闘シーン…。雑ですいません。

もう少し続きます。

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