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ヨシキとゼロ  作者: ミミヨシ
世界の終わり
9/42

8

夜、ヨシキとゼロは酒場へ町長の家を後にして酒屋へ向かった。

カラーン。ヨシキがドアを開けた。

「よう、待ってたぞ」ジャックが手を上げて言った。

ヨシキとゼロはジャックの隣に座った。

「マスター、この二人にウイスキーだ」ジャックは店主に注文した。

「今日はありがとな。たまに奴らがこんな町にも来るんだ。その度に俺が倒してるんだよ」ジャックは水割りを傾けながら言った。

「そうなのか、奴らはどこにでも現れるからな」ヨシキが言った。

はいよ、店主は二人の前にグラスを置きウイスキーを注いだ。

「あなたもなかなか強いのね。惚れちゃいそう。うふふ」ゼロはウイスキーを一口呑んだ。

「でもあんた、俺たちについて来て本当にいいのか?何があるか分からんぞ」ヨシキは言った。

「ああ、俺を舐められちゃ困るな。この町一番の腕前だぞ?そんな事気にしない。それより奴らには腹が立ってたところだ」ジャックは水割りを飲み干した。

「そうか、心強い」ヨシキはウイスキーをじっくりと口に含めた。

その夜は3人で過去のことや色々と話しをして盛り上がった。

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