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ヨシキとゼロ  作者: ミミヨシ
世界の終わり
6/42

5

朝8時ヨシキはゼロの家にいた。

「支度は済んでるわ。さあいきましょ」ゼロはでかいバッグを持っていた。

「何入ってるんだそれ」

「お化粧道具に替えの洋服、あとその他諸々よ」

「そんなのいらないだろ。荷物になる、置いてけ」ヨシキはバッグの中から化粧道具や洋服など10品くらいを床へ投げ捨てた。

「いやよ!旅先でいい男いるかもしれないじゃない」ゼロはもう一度床に捨てられた洋服などをバッグに詰める。

「まったく、何しに行くと思ってるんだ」ヨシキはフウっとため息をつき、あきれた顔をしている。

「じゃあ行くぞ」ヨシキとゼロはバイクに跨った。

バイクは北へ向けて走り出した。今日もアンドロイドは姿を現さない。途中山道があったが、雪もそんなになく、スムーズに北の街スベンソンに到着した。

街の入り口には「ようこそ、氷の街スベンソンへ」と書かれた看板がある。

中に入るとなにやら人だかりができていた。その中に入っていくと氷のリンクでスケートを滑ってる人たちが大勢いた。

「いいわね、私も滑りたい!」ゼロはスケート靴を借りに事務所へ入っていった。

スケート場ではくるくると回ったり、すごいスピードで周回したりしている人達がいる。ゼロはその中よろよろとしていて、立つだけでも難しそうだ。そして転んだ。

「いたっ。太ったからなのかなー。子供のころはすいすい滑れたのに。ここにも何度か来たことあるのよ」隣にいるおじさんに言った。

「しばらくやってないんなら滑れなくもなるもんだよ」おじさんはすいっと真ん中の方まで滑って行った。

「俺なんかほとんど毎日だからこんなもんよ」くるくるっとジャンプして片足を広げ着地。

「さすが地元の人はすごいわね、負けてらんない」ゼロは立ち上がり何とかリンクを一周周る。

「ゼロ、俺は町長に会いに行く。お前はそこで遊んでろ」ヨシキは人込みから抜け出し町長の家へと向かった。

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