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ヨシキとゼロ  作者: ミミヨシ
世界の終わり
5/42

4

バーまでは原子バイク(原子力で動くバイク)で向かった。

10分くらいでバーに着いた。その道中もやつらは姿を現さなかった。

カラン。ヨシキはバーのドアを開けた。

「よう、よく来たな。いいウイスキーが入ったところだ」マスターはウイスキーの瓶を手に持っている。

「ああ、一杯頂こうか」

「私はカクテルー」ヨシキとゼロは椅子に座りながら言った。

一時呼吸を置いてウイスキーを傾けながらヨシキが口を開いた。「マスター、あれあるか?」

マスターはうん、と頷き奥の部屋へ消えていった。

しばらくしてプラズマガン2丁を持って来た。

「はいよ、2つ合わせて2千ドルだ。安くしとくよ、あんたは常連だからな」ガタっと2丁の銃をテーブルに置いた。

「ありがとな」ヨシキは財布から2千ドルを渡した。

「行くんだろ?しばらく会えなくなるな」

「ああ、取り敢えず北へ向かう」

「あっちは人が多く住んでるから仲間も見つかるだろう。まああんまり無茶はするなよ」

「分かってる」ヨシキはウイスキーのグラスをコトっと置いた。

「マスター、また会う日まで元気でね」ゼロが言った。

「酒代はつけといてくれ。また会った時にまとめて払う」

「ああ、絶対生きて帰ってこいよ。死んだりしたら一生恨むからな」マスターは二人のグラスを片付けた。

ヨシキとゼロは店を出た。二人はバイクに跨りヨシキはゼロを家まで送る。

家に到着し、ゼロはバイクから降りた。「ありがと。ちょっと酔っちゃったけど風が気持ちよかったわ」

「出発は明日だ。朝8時に迎えに来る」そう言ってヨシキは自宅へバイクを走らせた。

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