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ヨシキはゼロの家へ向かった。

今日はアンドロイドも息を潜めている。穏やかな日だ。

「ゼロ！いるか？」扉をいきなり開けて大声で呼んだ。

「はーい」奥の台所の方からゼロの声が聞こえた。昼ご飯を作っていたようだ。

「ヨシキも食べる？ちょうど出来たとこよ。」皿に野菜炒めが乗っていた。

「ちょうど腹が空いたとこだ。食べよう」

ゼロはテーブルに皿を置いた。

「ゼロ、これから俺はアンドロイドを倒す仲間を集める為に旅に出ようかと思う」箸で野菜を突きながらヨシキは言った。

「本当に？そろそろそんな事言い出すと思ってたわよ」

「お前も一緒に来るか？」

「当たり前じゃない！ヨシキが何処に行こうがずっと一緒よ！」

「後でマスターの所に行こう。武器とつけておいた金も払わなきゃならない」

「分かったわ。取り敢えず食べてからにしましょ」

ヨシキとゼロは大きな皿の野菜炒めを二人で平らげた。

「ちょっとテレビをつけるか」とヨシキはリモコンを操作した。

テレビにはアンドロイド達がお祭りの様な神輿を担いだ姿が映されていた。

なるほど、今日はお祭りでもやってるのかあいつら。だからやつらもこの辺にはいないんだな。ヨシキはさっきの公園でのテレパシーの話をゼロに伝えた。

「やっぱり研究辞めないんだね、隆君」ゼロは洗い物をしながら言った。

「ああ、隆には刺客をやって殺すしかない」

「そうね」

ヨシキはテレビを消した。ゼロも洗い物が終わり出掛ける準備をした。

マスターのいるバーへ二人で向かった。