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ロベスは遠かった。
市場で買った食料も3日分しかなかった為、4日目の今日は3人とも何も口にしていない。
「あー腹減ったな。その辺にいるサソリでも食うか」ジャックは憔悴しきっていた。
エアコンも効かない車での熱帯地のドライブは過酷だった。
運転は代わる代わる3人で行っていた。
今はゼロが運転手を務めている。
ヨシキは窓の外をじっと見ていた。
5時間ほど過ぎてとうとう町が見えてきた。
「あれがロベスかしら!何か町が見えるわよ」
「おー、なんか見えてきたぞ。早く飯食いに行こうぜ」
「ああ、そうだな。あれが首都のロベスだ」
ゼロはスピードを上げて車を走らせた。
ロベスに到着してさっそく食事ができるところを探した。
「ここがいいな。大盛りだってよ!」ジャックが興奮状態で車を降りた。
3人は店に入った。




