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ヨシキとゼロ  作者: ミミヨシ
世界の終わり
15/42

14

ヨシキが先陣を切って中へ入っていく。後にジャック、ゼロの順番だ。

中には大きな空間があり、5人のアンドロイドがいた。

2人は入り口の警備、そして一人が少女と一緒にいた。後の2人はウロウロしている。

「あそこにいるのが例のお孫さんかもしれない。まずは隣のアンドロイドから」

ヨシキは銃口を構え照準を合わせて撃った。

バンバンと2回の銃声が洞窟内に響き、少女の隣のアンドロイドは倒れた。

「誰だ!」他のアンドロイド達がこちらに気づいた。

すぐさまジャックとゼロも他のアンドロイド2体に向けて銃を放った。

ドンドン!

1体のアンドロイドには命中、しかし、もう1体には躱された。

今度は3体のアンドロイドからの応戦してきた。

1体のアンドロイドが放った弾丸がゼロの左足へ命中した。

「キャー」ゼロが倒れた。足からは血が出ている。

「大丈夫か?!」ヨシキはゼロの方へ振り返った。クッ。すぐに向き直り銃を放つ。

バンバン、ドン。激しい銃撃戦。

「ゼロ、避けていろ!ここは俺たち2人で片ずける」

「無理よ!足が動かないわ」

その時、一緒についてきたペスが走ってきてゼロの袖に噛みついてきた。

ペスはすごい力で引きずって入り口付近までゼロを避難させた。

「ペス、ありがとね」

ジャックが放った銃弾が1体に命中。ヨシキも2体のアンドロイドに命中させた。

5体全て倒し、ヨシキが走って少女のところへ駆け寄った。

「怪我はないか?」

「うん」少女は震えている。

「お前のじいさんが心配してる。一緒に帰ろう」

ヨシキは少女を抱きかかえ、ジャックはゼロを背負い洞窟の外へと出た。

「ところで奴らはここで何をしてたんだ?」

「おそらく盗賊だろう。この少女を使って金をせびる予定だったんだろうな」

「なるほど」

4人と1匹は城へ向かった。

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