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神竜討伐戦 前篇

今回神竜討伐戦を終えて二話ほど話を挟んで後編に入ります。

今日は二話投稿なのでよろしければ一時間後も見てください。

「義賊王?貴方が?」


クレアさんの最もな意見にルナールさんはない胸を張る。


「そうだぞ!敬うのだ!」


「盗賊を敬うとかあり得ません!」


ごもっとも。国を守る騎士が犯罪者を敬う訳にはいかないもんな。


「何故なのだ!敬うのだ!うーやーまーうーのーだ!」


長身のモデル体型の獣人の女性は地べたに転がって駄々を捏ね始めた。


「リリ………捕らえなさい。」


「了解です。ニック!」


「ああ!」


団長であるニックさんと副団長のリリさんがルナールさんを捕えると頬を膨らませたルナールさんの前に立つ。


「義賊王?貴方はあの活火山を超えられると?」


「当たり前であろう!妾は盗賊、安全な通路を確保するのは得意中の得意なのだぞ!」


俺は彼女を魔眼で見抜く。


能力 移動

所属 なし

ステータス 魔法 C 家事 F 体力 B 頭脳 C 特殊 S

パートナー なし

種族 獣人 幻獣種 九尾

追記 義賊王


移動?よく分からないが大体こういうのは強かったり、便利だったりするのだ。

幻獣種?あれか?空想上の動物か何かか?


「へえ………なら私に力を貸して。報酬は私の財産でーー」


「いらぬ。」


「………え?」


予想外の返事を返されて呆気に取られたクレアさんは戸惑いを露わにする。


義賊王ってことは怪盗みたいなもんだよな。

それが財産に興味がない?


「予告状を送ったであろう?妾が欲しいのはそのような欲の塊などではない。妾が欲しいのは宝石より価値あるものーー愛であるぞ?」


「愛?貴方には無縁じゃないかしら?はるか昔、今のコンジュレイの前身の国を一夜にして砂塵に変えた貴方が?」


その声は重く、まるで挑発するように放たれた言葉はルナールさんの顔色を変えるには充分だった。


すぐにでも拳や魔法が飛び交いそうな空気を誰もが変えられない中、ある1人の男がそれを変えた。


「見つけたぞ!義賊王!」


「親父!?」


虚空からいきなり現れたかと思うと親父は両腕を掴まれた状態で捕縛されていたルナールへ襲いかかる。


「ほう!シェンデーレではないか!約束のものを受け取りに来たぞ!」


「貴様に渡してたまるものか!大事な息子を!」


えっ!?意味が分からないよ!?

親父が放ったボウガンの矢を6本の尾で止めるとリリとニックの拘束を抜け出し、親父の一撃を受け止める。


「ふははは、楽しいぞ!シェンデーレ!若き頃と違って経験を積んだおかげだな!」


「黙れ!女狐!汚い真似を!」


「何を言う!あれは正式な交渉だったであろう!昔、砂漠の大監獄までの道を教えてやる代わりにショーコが約束したではないか!『私の息子を妾の婿にする』と!」


な、なんだってええええええ!?

あの親父!人のこと売りやがった!

さっきまで大事な息子とか言われてちょっとポカポカした俺の心を返せ!


「まーくん、貴方は下がってなさい。シェンデーレ校長どういうことかしら?」


俺とついでにエルデ、イワンさんをクレアさんは背にかばうように立ち、パチパチと帯電する。


「えーい!邪魔であるぞ!いい加減にせぬか!"砂城の楼閣サンド・オブ・キャッスル!!」


「くっ!しまった!」


足を踏みならした先から隆起した地面が父を閉じ込め、それと同時に踏み込み、振り上げられた長い足がクレアさんの左手で受け止められた。


「むっ?そなた………シェンデーレによく似ているな?」


「やべっ!」


「離れなさい、義賊王。雷電回天!!」


「よさぬか。妾は争いに来たのではないぞ?」


クレアさんの拳は6本の尾をひとつにまとめたもので止められ、脚を払われて体勢を崩す。


「そなた!妾によく顔を見せるのだ!」


「うおっ!!」


「おい!イワン!」


「わかってるとも、エルデ!」


2人が俺の前に立ち、心武器を振るう。

しかし、アクロバティックな体勢で2人の頭上を飛び越えると体勢を取り直したクレアさんに向けて2人を背中から蹴り飛ばした。


クレアさんは転んだ2人を受け止めてしまい、その間に彼女の顔が俺の視界を覆うレベルで近づいていた。


「髪色、目はシェンデーレだが………顔立ちはショーコそっくりではないか!お主が最近監獄に入ってきたアルフレッドやらが言っていたシェンデーレの息子か!」


情報源はあいつかよ!


俺は抱きつき、顔を覗き込んでくるルナールから離れようと突き飛ばすがその手足を尾で絡めらとられて拘束された。


「おい、そこの女。妾の協力を得たければ此奴を寄越せ。そうすれば無事に活火山を抜ける道を教えてやろう。」


「くっ………!」


わぁ、僕、人質だあ………じゃなくて!

抜け出そうにも無視の力、全力で抜けれないって中々だぞ!?どうなってんだ、一体!?


クレアさんや親父も俺が人質に取られてるせいで上手く動けてないし…やむを得ないかっ!


「クレアさん!迷う必要はありません!ロゼさんを助けるためなら仕方ないですよ!」


「だめよ、まーくん!そんな好きでもない女に貴方を渡すなんて………」


この身を好きでもない女に好き勝手されるだけで最愛の人が助かるなら俺はそれを選ぶ!

なんか振りが脅迫物のA◯みたいだけど!


「ふむ?何だか話がこじれているようだの。ロゼというのは誰だ?」


「彼の婚約者だ。他にも魔族の姫、リリムがいる。貴様が入る余地など最初からないのだ!」


父の言うことに少し思案するように細い指先を顎に据えるがすぐに狡猾そうに笑う。


「なるほど魔女か。確かにそれは恐ろしいの………だがな?」


尾に引き寄せられて俺はルナールの隣に立たされると彼女の体が俺に絡みついてくる。


「妾は義賊王、すなわち盗賊。欲しいものは奪うに限るのだ。そんな妾が交渉してやっていることに感謝せよ。」


張り上げたわけでもない。

恫喝したわけでもない。

それでも静かに潜むようなその声は全員に臨戦体勢に入らせるには十分だった。


「もういいから!クレアさん!ひとまずロゼさんを助けてから話し合いましょう!」


こんな事に付き合ってられないだろ!

早くロゼさんを助けに行かないと!


「うむ!そなたは男らしいな!ショーコにそっくりだ!お前たち、妾の未来の花婿に免じて交渉は後にしてやろう。まずはお前たちの問題を片付けてから話し合おうではないか!」


止むなしとばかりにあげた声がどうやら琴線に触れたようでルナールさんは俺を地面に落とすと未だ、敵意丸出しの集団の中で陣を取り始めたのだった。








「くっ………ここは?痛っ!?」


「じっとして、ガルディさん。今、治してるから。」


どうやら私としたことが油断したようですわ。

相手はたかが1匹の龍と油断したのが迂闊でしたわ。


目を覚ました私は按摩を受ける際に使われるベッドから体を起こし、焼け付くような痛みが走る脇腹を見ると酷い火傷があった。


ロゼさんの処置のおかげでその火傷も大分、小さくはなっていますが跡が残りそうですわ。


抱かれる時に旦那様は気にしないだろうけどちょっとくるものがありますわね。


「皆はどうなさりました?」


「みんな無事よ、親切な獣人の女性とリリムにリリさんたちが避難させてくれたから。」


「貴方が逃げなかったわけは?」


「1人、逃げ遅れた一般客を逃したら建物ごと龍に抱えられちゃって、逃げられなかったの。」


失態ですわ。

彼女だけは逃して置かなくてはいけなかったのに。


建物内からは他の人の気配はないですが大分壊されていますわ。


落ちた天井、崩れた壁にところどころにある血の後、皆が無事だと願いたいですわ。


「治療完了!大丈夫?変なところは………何で笑ってるの?」


「ええ、どうもありがとうございます。ふふふ、少し昔を思い出しただけですわ。」


こんな状況なのに昔、エルデと精霊族のもう1人とヘクセレイで学んでいたことを思い出しましたわ。


………もう二度と戻らないその光景を。


「少し離れていてくださいまし、位置を特定しますわ。」


私は雷電の膜を円状に広げ、範囲を拡大していく。

この膜に触れたものを無機物、有機物と分けて行き、更に地形を把握。

そこから私が今、どんな場所にいるかを判断しますわ。


私にはクレアシオンのような力もフェルムのような応用も効かないけれど、探索に関して私に勝てるものはいないですわ。


「分かりました。ここはおそらく『ルージュ火山』の火口ですわ。私が目覚める前に何かしましたか?」


「一応、熱中症にならないように風と水の魔法では室温を調整したけど………」


どうりで暑さを感じないわけですわ。

ここは火口付近の平らな場所に置かれたとみて間違いないですわね。


「………ほう目覚めたか?」


「あの時の神竜ですわね?」


建物の破壊された屋根から巨大な龍の顔が入り込んで来る。

神竜殺しであったエイト団長が対峙した際は神竜は喋ることなど出来なかった筈なのに。


こいつは何ものですの?


「私達をどうするつもり!?」


「決まってるであろう。食うのだよ。我は強いものを喰らわなくてはいけないからな。」


迫力ある牙を見せながらそう宣言する神竜。

なら何故私達だけを?あの場所には英雄の子たちすらいたというのに。


目的はそれだけじゃないですわね?

もっと別の何かがきっとありますわ。


「どうした?怖いだろう?泣くがいい。涙を流すのは弱い者の特権なのだからな。」


「………泣かないわよ。泣いたからって現状は何も変わらないわ。」


神竜の嘲笑うかのような言葉にロゼさんは腕を組み、龍の鋭い目を真っ直ぐに見返す。


「だから私は笑う。彼が私を助けに来てくれた時に安心させてあげたいからね!」


神竜はたかが貴族令嬢と侮っていたのかもしれない。

けれど彼女はかつての事件を超えて心身ともに少し強くなったのだ。


「ほう!ならこうしても同じようなことが言えるかな!」


「きゃっ!?」


「ロゼさん!?」


だがそれが癪に触ったのか神竜は壁を破壊しながら手を突っ込み、ロゼさんを掴むと彼女を建物から引っ張り出し、火口の上空へと向かう。


「おっと、貴様は後で喰うからそこにいろ。暴れるとこいつを落としてしまうかもしれないからな。」


「くっ!ロゼさ………ん?」


神竜は長い首を傾げた。

ガルディが唖然とした顔をしたからだ。


「極光は反転し、闇夜は消え去る。我が扱うは八。永遠の彼方に響くこの声は概念さえ作り出す。さあ私に新たな世界をーー"天より降る自由の産声フォールン・ラプソディ


神竜は見た。

自分の周りの空間を占有する魔法陣を。

自分が生きて来た中で見たことがないその大魔法を。


「貴様ぁ!!なんだこの魔法は!!」


「私のオリジナル、最初は魔法の形を決めるために詠唱するけど次からは無詠唱で唱えられる。やめさせようたってもう遅いわ。」


「なら貴様が先に死ね!」


神竜は火口にて煮えたぎる全てを焼き尽くす灼熱の海へと投げ入れる。


それと同時に魔法陣が白の極光を発し、神竜の鱗を焼く。


「ロゼさん!」


私は龍化しようとするが魔力残量がない事に気付き、落ちていく彼女へ向けて絶対に届かない手を伸ばした。





「いつからそんな危なかっしい真似をするようになったんですか?ロゼさん?」





だが1つの影が飛来し、彼女を両手で抱きとめると壁を蹴って火口から飛び出て来た。


「どう?私のオリジナル魔法は?事件以来、見たことある魔法なら全属性使える上に新たな魔法を作り出せるようになった私の力は?」


「貴方のパートナーで本当に良かったですよ!」


彼女の最愛のパートナーが。









あっぶねえ!間に合ってよかった!!

変な魔法陣が空中に浮かんだから無視を使ってマグマが舞い散る中、走って来てマジでよかった!

おかげで制服の所々、焦げてるけどな!


「貴様ぁ!」


火口へと降り立った俺へと神竜は雲より高い位置から口を開き、その口へとマグマの熱を収縮して解き放つ!


「悪いが俺にだけ集中していていいのか?」


そのブレスを塗りつぶすかのような黄金の光が神竜の上空から放たれ、俺はロゼさんを抱えてその射線上から抜け出す。


強固な鱗を焼くようなそのブレスに神竜は鱗よりも濃い深紅の血を撒き散らしながら高度を下げていく。


そこへ追撃を仕掛ける騎士団の面々がリリさんの指揮のもと一点集中した風や雷の魔法で小さくはないダメージを神竜に与えていく。


「マコト君!一体誰が来てるの!?」


「クレアさんにリリさん、エルデにルナール。親父は援軍を呼びに、ニックさんは学生達を送り届けに行きました。」


「ルナール?」


口が滑り、知らない名前が出たロゼさんの顔に疑惑が滲み出る

おっと………あの件、どうやって伝えよう。

よし!後で考えよう!そうしよう!


「と、ともかく!ロゼさんは騎士団の人と一緒に避難を!」


「嫌よ!私だけまた守られる訳にはいかないでしょ!私も戦うわよ!」


「やめて下さい!ロゼさんが傷つくのは見たくないんですよ!」


またあの事件みたいに大怪我を負ったりしたら………!

俺はどうにか説得しようとするがそこに更に問題が発生する。


「ほほう、そなたがロゼか。」


追いついて来たルナールさんがこちらにやって来たのだ。


おおっと修羅場るのだけはやめてよ!?

そんな訴えるような目をどうやら理解してくれたようだ。


「妾は彼の未来の花嫁、ルナールだ!」


前言を撤回しよう。

この義賊王、予想以上に空気を読まないタチのようだ。


「マコト君?終わったら話し合いましょう。」


「………はい。」


笑ってはいるが漏れ出しているのは本気状態のクレアさんと同じくらいの殺気。


そんなロゼさんをルナールさんに任せて俺は龍化したクレアさんが戦う場所へと逃げるように飛び立つ。


後に迎える恐怖を考えないようにしながら。





ここはグラマソーサリーの路地を入った先に広がる賭博街。

コンジュレイのギャンブル場をモチーフにしているが設備の低さはご愛嬌。


そんな店の1つではいつも以上に馬鹿みたいに酒を飲みあい、洒落にならない喧嘩をする原因の男が1人お猪口に酒を注いでいた。


「さあ!張った!張った!どうするよ?」


「ふむ、ならばこうだ。」


ひとりの紅蓮の髪を短く刈り上げ、着流しの肌からは無数の傷跡が見える。

そしてその死線をくぐり抜けて来たであろうその男を支える闘気が周りの男達の闘争心を呼び起こしているのだ。


「いや負けた!流石ドラゴーラさん!全てにおいて強いじゃないか!」


「当然だ!俺様に勝てる奴など今の世の中にはいないだろう!」


豪快に笑いながら取り分を頂く、ドラゴーラは1枚ない事に気づく。

胴元に威圧をするが胴元はちゃんと渡したと一点張り、すると後ろにいきなり人の気配がした。


「言ったな?ドラゴーラ?」


ドラゴーラは聞き覚えがありすぎる旧友の声に振り返る。


「久しぶりだな、超越の英雄シェンデーレ。」


「久しぶりだな、勇猛の英雄ドラゴーラ。」


ドラゴーラ、彼こそクレアとフィリアの父であり、グラマソーサリーが誇る世界最強の男。

シェンデーレは足りない金貨1枚を指で弾き、ドラゴーラが受け取ると茣蓙に座る。


「で、お前に頼みたいことが」


「断る。クレアにでもやらせておけ。」


「話くらいは聞いてくれよ。」


ドラゴーラは再び賭博を始め、完全にシェンデーレから意識を外したのでため息をつきながら彼が興味を引かれそうな話題を出す。


「神竜が火口で暴れている。」


肩をふるわし、僅かに反応を示したドラゴーラは賭博の掛け金を全部乗せてシェンデーレに向き直った。


「話を聞いてやろう。」







「立てるか?ガルディ?怪我はねえな?」


「ありがとうございます、旦那様。」


「気にすんな、失うのはもうまっぴらだ。」


ガルディとエルデは無事に合流し、騎士団とクレア、マコトが神竜と戦っている状況を観戦している。


騎士団達はクレアさんが神竜の広範囲攻撃などを防いだ隙を狙って一点集中の雷魔法で神竜の体を貫く。


たまらないとブレスを放とうとすればそれを防ぐように俺のライダーキックが横っ面へを吹き飛ばし、歯の何本かを根本からへし折る。


そのまま神竜の顔面を斜め走りで上がっていき、銃弾を神竜の無防備な背中に撃ち込みながら、旋回するクレアさんの背中に飛び移る。


「クレアさん、人質は全員回収しました。全力で戦ってもいいですよ。」


「あらそう?ならーー本気で行くわ。」


クレアさんの龍化した背中に乗っていた俺はしがみつき、音速を超えた速さで神竜の紅蓮の鱗をその光り輝く爪で削り取って行くクレアさんから吹き飛ばされないようにする。


「やはりおかしいわ。()()()()


「クレアさん、報告です。魔眼で見たんですけど………エイトという名前に心当たりはありませんか?」


魔眼で見た情報には

種族名 神竜グラムバーン(エイト)

体力 568/1000

魔力 498/1000

と書かれていた。


俺の言葉を聞いた時、一瞬、クレアさんの体が強張り、そこを狙って飛んで来た火炎弾を俺が撃ち抜いて消失させる。


「エイトは私が騎士団団員だった頃の初代団長。彼は私と協力して神竜を殺し、神竜ごとマグマの中に沈んで言ったはずよ?見間違いじゃないわよね?」


俺は黙って頷き、飛んでくる赫怒色のブレスを撃たれないように牽制しながらクレアさんに意見する。


「俺が知ってる話とかだと死ぬ前に神竜に乗っ取られたか、又は望んで神竜の力を得たかのどちらかだと。」


「願わくば前者であってほしいわね。」


クレアさん黄金の魔力を発しながらあたり一面を焼き払うブレスを黄金のブレスで神竜に打ち勝つ。


騎士団達もそこに追撃するように騎士団全員による天からの落雷で神竜から機動力を奪った。


「聞け!グラムバーン!貴公は我ら初代騎士団団長であり、"神竜殺し"のエイトか!!」


苦痛に顔を歪めていた神竜はその言葉を聞くと竜でありながら確かに笑ったように見えた。


「如何にも。我はエイトと言う名前を持っていた………だがその名はもう捨てた!我が名はグラムバーンだ!そうだろう?クレアシオン?」


「意識はエイト団長のようね?神竜に乗っ取られたようには見えないけど?」


「神竜とは取引をしたのだ。我に力全てを譲渡する代わりに次代の神竜となれ。とな。」


俺の撃つ弾丸は中空で身をひねり、巨体が空気をなぎながらこちらへと急加速。


クレアさんは離脱しようと翼を羽ばたかせるがそれよりも早く赤い粉塵が空気中に散布された。


「我が正体を知った以上、ここで死んでもらうぞ?クレアシオンよ。」


「"獰猛なる血染めの粉塵(クリムゾン・ミスト)か!!まーくん息を止めてなさい!」


神竜から発せられた紅の霧は火口にいた全員へと降り注ぎ全てを赤へと塗りつぶしていく。


そして神竜の咆哮とともに粉塵全てが爆発していき、空間を爆炎が侵食していく。


神竜討伐戦、未だ果たせずーー


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