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9話

ちこくちこくぅ〜ε=ε=ε=┌(°З°)┘オリャー!!!!!

「っは!?」


ごちんっ


「いったっ!?」

「いたっ!!」


目を覚ました俺は飛び起きようとしたが、突然額に走った衝撃に起きるのを断念と言うか上がり掛けた頭がなにかにバウンドして跳ね返る。


むにゅん


こ、これは!!?この魅惑の感触は!?懐かしき母の膝!?


「ってそんな訳あるか!!」


すぐにその魅惑の感触から脱するため影的に明るい方へ転がって逃げる。


「何奴!?」


寝起きで混乱中の俺は膝枕をしていてくれたであろう人に呼びかける。


「いたた・・・。何奴って、さっきも話してたじゃない。デュネルフィアよ。」


ん?話していた?この銀髪美少女と?俺ったらいつの間に転生を?いやこれは転移か?


「いや話していたも何も初めて名前聞いたし・・・?」


とりあえずそう言って、ってん?いやそう言えば大学行く途中で・・・。謎の引力に引き込まれて・・・。プーさ○と追いかけっこして・・・。そうだ!目の前のこの美少女に助けられたんだった!

で、それから・・・?なんで寝てたんだっけ?


「え!?あれ!?そうだっけ!?ごめんなさい!改めて名乗らせてもらうわ。私はデュネルフィア、デュネルフィア・ビュームよ。よろしくね?」


彼女はそう言って語りかけてくる。


「え、あ、うん。えっと俺は・・・。」


ここで俺は重大な事に気がついた!もしこの世界が所謂転生・転移ものの世界だと過程して、日本人名を名乗って大丈夫なのか?もし他にも転生・転移者のいる世界で、転生特典とかで俺TUEEEEキャラになってて全員国に召し抱えられるみたいな世界だったら?

できれば俺は王道冒険者モノを歩みたいからどっかの国に飼い殺しにされるとかはまっぴらだぞ?

となるとここは〖禁断の書物(ちゅうにせっていしゅう)〗から俺のかっこいい名前を名乗るしか!?そうやって悩んでいたため、美少女改めデュネルフィアが


「どうしたの?もしかして頭がまだ痛む?一応治癒魔法はかけたんだけど・・・。」


と心配そうに聞いてくる。

頭?治癒?なんか思い出しそうな、それより返事しないと!


「ああいや、ごめんちょっと考え事してた!うん、俺の名は、リツ、リツェームド、リツェームド・ヴァレンディウス!よろしくデュネルフィアさん。」


そう言えばよろしくって言ったけど何をよろしくなんだろう?いや、これは定型文みたいなものか。


「へぇ、リツェームドって言うんだよろしくね!」


そう言って微笑む顔はとても魅力的で、そんな顔を向けられたら俺は、俺は!ンアーッ!どうしたらいいんだいったい!


という心を鋼の精神で押さえつけ表情筋がつるんじゃないかというほど頑張ってにやけそうな顔を押さえ込みガッツポーズを取りそうな腕を押さえ込んで、


「よろしく。」


と、彼女の差し出した手をにぎった。

柔らかいぞおおおおおおおおおおおおお!

そう言えばさっきまで膝まくまく枕までしてもらっていたような!!!?

これは人生の絶頂期なのか!?ここから転げ落ちるしかないのか!?ってかお金取られたりしない大丈夫!?

全くこんなかわいい女の子なんて高校生上がりたての18歳DTにはキツものがってDTちゃうわ!?ちゃうもん・・・。

出番がまだ来てないだけだから!((キリッ

きっと近いうちに、あったはず・・・たぶん。

ってそんな事はいいんだよ!

という思考をコンマ1秒以内に済ませ、名残惜しくも名残惜しさを表面に出さない様に握手を終わらせて、疑問に思っていたことを彼女に聞く。


「えっと、熊に襲われてた所を助けてもらって、確か一回気絶しちゃって、そのあと起きてお礼言って・・・。なんで俺また寝ちゃったんでしたっけ?」


「えっ!?えっとそれは・・・。」


若干のコミュ障が発動してタメ語で話していいのか敬語が望ましいのかわからずごちゃまぜの変な俺の問いに彼女の目が泳ぐ。

もしかして俺キモい?いや、そんなはずは・・・。いやキモいか、どうせ俺みたいな男はキモがられるのがオチ・・・。


「えっと、覚えてないの?」


デュネルフィアがそう聞いてくる。


「うん。覚えてないんだよね。なにか話してたっていう曖昧な記憶はあるんですが・・・。その後が消えてて・・・。」


はかりかねるあまり一瞬向こうのタメ語につられては敬語に戻るという何ともダサい言い回しになっている。

そして俺の返答に一瞬彼女の目が光ったような?


「えっと多分〈子喰い〉に追い掛け回された疲れが出たんだよきっと!うん、きっとそうに違いないよ!危ない所だったもんね!見たところ冒険者とか戦士とかっていう装備でも無いし、あの〈子喰い〉も等級が高かったみたいだからねうん、しょうが無いよ!何事も無かったみたいでよかったよ!うん!本当に!」


なんか彼女が若干怖い笑顔でそう言い募ってくる。


「え、あ、ああ。うん、そうだね。」


家族以外の女性免疫の低い俺からすると女性にこんな風に言われたら頷くしかない。


「それで、リツェームドはどこに向かう予定なの?私はこれから《自由都市国家リーリス》の首都に向かうんだけど・・・。もし同じなら一緒に行く?」


そう聞いてくる彼女に、特に行く宛もない俺は、しめたと思い話に乗ることにした。


「本当かい!ありがたい!いやー〈子喰い〉?に襲われたせいで手荷物すべて無くしてしまって素寒貧だったからどうしたものかと思っていたけど、こんなかわいい女の子に助けてもらえるとは!いやー捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったものだね!是非同行させてもらいたい!」


今度は俺が言い募る番だった。若干苦しい面もあるかもしれないが、おそらく異世界と思われるこの世界では今の俺はホームレスだ。家も金も地位も職も名誉もツテも何もない。いやホームレスでもツテくらいはあるだろうからそれ以下だなうん。

そこで彼女の提案は俺にとって渡りに船とはまさにこの事、口八丁かましてとりあえず街まで連れてってもらおう、うん。


「いやほんと逃げるので手一杯だったから今ここがどこなのかも分からないし、持ち物も全てどこかへやってしまったし、財布もなくしてしまってこのままでは路頭に迷って野垂れ死にする所だったよ〜。いやーほんと済まないねぇお願いします。」


「え、ええ・・・。そ、それは大変だったわね、街まで送るわ。」


なんか引かれているような気もするが諦めてはいけない!引かれるのには馴れている((キリッ

ってダメじゃんそれ!

まあいいやうん。


「え、えっと、じゃあ、動けそうかな?余り遅くなる前に戻りたいからそろそろ出発したいんだけど・・・?」


彼女がそう呼び掛けてくるので俺は「いいよ」と即答しかけてはたと気が付いた。


「ごめんちょっとだけ待って!」


「へ?うん。いいけど・・・。」


俺は急いで周りを見回し、目的のものを見つけると急いで近づいて起こす。


「いやー、盛大にすっ飛んだからダメかと思ったけど動きそうだな!さすが安心安全のメイド・イン・ジャパン!」


「えっと、なにそれ?めいどじゃ?」


「え?ああこれ?これは自転車だよ。俺の乗り物!」


はっ!?まずいか?これは異世界判定的にアウトなのか?セーフなのか?


「え!?これがあの〈ジテンシャ〉!?神聖教皇国の勇者様の聖遺産の一つとされていた!?」


「へ!?」


へ!?なにそれ!?自転車ってそんなにすごいの!?


「ああ、えっと・・・。そう!それの噂を耳にしたとあるおじさんが試しに試作してみて研究してみて研鑽してみてとりあえず出来たし作品を俺に託してどこかへ消えてしまったその1台なんだよ!」


「え?えっと?ええっとつまり?」


「つまりその神聖なんちゃら国のやつとは違う偽物さ!うんそうなんだよ!これはその消えてしまったなぞのおじさんのオリジナル作品でもしかしたらなにか偶然の一致でそれと同じ構造のものかもしれないけど全くの別物なんだよ!」


相手の混乱をいいことにとりあえす押し切ってみた。行けただろうか?


「え、えっと?つまり別物なのね?」


「そういう事さ!うん!これで俺の準備はOKだから早速出発進行レッツらゴーだよ!」


「え?え?!」


「まあまあいいからいいから。先導、お願いします!」


距離感が掴めなさすぎるのとか色々テンパったのが合わさって勢いだけでグイグイやってしまったがまあ話は進んだから良しとしよううん。


さて!この異世界と思しき世界の街っておうのはどんなもんかね!

作者は病気かも知れません。読み直しても意味が分かりません。そういう回もありますうん。

とりあえず作者は7年程前から白髪及び銀髪美少女に恋煩いしているので某Reのパクリとか言わないでくださると嬉しいです。

あと某混ぜっ返し主人公さんの小説を拝読させて頂いた結果若干インシュピレーション?を受けてしまった気がしますが許してくださいお願いします。


長いあとがきですみません。

誤字脱字意味不明な点などございましたらどしどしご連絡ください。

評価くださった方に感謝を。

また次回をお楽しみください。

時々活動報告更新するのであちらも見て頂けたら感謝です。

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