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7/14 バランタイン
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買ったばかりのバランタイン開ける夜
バランタインの香り鼻につんざく夜
何もしなかった日の慰めに一事象注いで
丸氷の上にまで注がれたウイスキーが誘う
孤独が欠乏を埋め合わせせんと目論む夜
耐えず縛り付ける寂しさの温度喉に刺さる
引っ越し先の部屋を探すおもてばかりの陽気
ため息がスコッチの香気に満ちた一夜
深い彷徨いがスコッチに還元される夜
丸氷が香りを発散するグラスの檻
扇風機が潤す夏の安定
バランタインの狂わしい締め付け
息を熱くするウイスキーの背徳
透明な茶色の苦しみ注がれて
皮膚が熱い、そのままただれるべきおのれ
誰もが遠くで世間になる幻想
穏やかに蝕まれつつある未来への不可逆的接吻
供儀に備えられし私の不安
バランタインが苛立たしさだけ残して消えた夜の器
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