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誰もが小説を書くことができ、あらゆる人に瞬時に読まれる時代。文学は何を果たせるのか。文学はどこへ向かうべきなのか。
文章表現は崇高めいた衣裳を脱がされた。SNS的な、新しい時間感覚が、新しい文章表現と文章理解の形式を生み出す。
それは何なのか。それは文学の内破だろうか。文学は大衆のものとなり、地に落ち、細分化され、粉々にされたまま、意義を持たずに死ぬのか。新しい文章世界はどこにあるのか。
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無駄な時間をロックで飲む夜
無為をロックで飲み干す夜
ウイスキーグラスの孤独
ウイスキーが喉を焼く自傷
ウイスキーが丸氷の肌を滑る
孤独をロックで飲んでいる
孤独をロックで流し込む
パソコンの光がウイスキーグラスを哀しくした
無言の寝酒が大人らしさなわけあるか
ウイスキーを揺らす寂しさ
退屈な私から逃げ出したい丸氷
ウイスキーの香りが逃げ惑う私の部屋
扇風機がさらったウイスキー色のため息
苦しみの影が酔ってはじめてそばに見える
ウイスキーのような献身
ウイスキーのような痛ましい寂寥
空のグラスに丸氷濁りながら死にゆく夜明け
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