第九話【それは最強に至る一歩】
超遅れてすいません。モチベが死んでたのと他に書きたいものが出来たせいで書くの一か月以上遅れました。でもその分内容は頑張りました。この主人公エグい事するな……
改めて、彼女の事を振り返ってみる。
アストレア・アスリル。
アスリル王国第二王女。
成績優秀、容姿端麗。
皆が思い描いているほど純粋な人間ではないが、だからと言って幻滅するほど酷い性格でもない。
言ってしまえば、普通の女の子だ。
感想としてはこの年頃ならそんなものだろうというところだが、外面が良いのは、まあ色々と苦労あっての事だろう。
貴族、とりわけ王族ともなれば、前世では狭い付き合いしかなかった僕には想像もつかない苦労が、苦痛が、理不尽があったろう。
まあそれは正直どうでもいい。
確かにデートは楽しかったが、所詮は契約恋愛。え?上手く行けばそのままゴールインだろって?やかましい、そういうことじゃないよ。
……とにかく、誘拐されたからと言って僕に責任があるかと言うと、全くない。
まあ共犯を疑われて三日四日ほど詰所で拷問はされたが。
僕=ゼロだと知られて取引材料にされたとかでも無ければ心当たりなど無いので、まあただただ痛がる振りをし続けた。
拷問の内容自体は可愛いものだったが、まあ長いこと長いこと。
三日目辺りでバリエーションの無さに飽き飽きして、痛みに耐えきれず気絶した振りで何とか乗りきった。
痛み?もう友達だよそんなの。
尻尾を隠す方が大変だった。
で、ようやく信じて貰えたのか放り出され、寮に帰ってくると、アレフがいた。
どうやら、僕が捕まっている間彼女の事を探してくれていたらしい。
「じゃあ、彼女まだ生きている訳?」
「恐らくね。まあ、必要な部位だけ摘出して生殺しもあり得るけど、多分そうはしないでしょ」
との事で、じゃあ見つかったら教えてーと言っておいた。
後はまあ報告を待つだけ。
ま、監視も付いていたし僕が探しに行くのは下策だ。
ガーデンとの繋がりを掴まれる訳にはいかない。
そして、彼女が誘拐されてから一週間が経った夜。
どうやら見つかったらしく、七曜が報告に来るらしい。
では魔王的な演出が必要だ。
僕のカリスマは半分以上彼女達の勝手な思い込みと演出の産物だ。
つまり、正義の実現者としての演出で威厳を示しておかないと、ちょっと不味い。
こんな馬鹿馬鹿しい理由で組織が離散しては堪らないので、いそいそと部屋の一室に八割方盗品の装飾を施していく。
盗賊を殺して手に入れていた美術品や装飾品、絨毯やアンティークテーブルなど配置も気にしながら置いていく。
姉さんは巡回で外回りだから今夜は帰ってこない。
外の監視も、二階にある上カーテン越しでは部屋の中までは見えない。
演出の支障にはならない。
全て、問題なし。
後は、大枚叩いて購入した南部産の赤ワイン(5000£)と、同じく南部クローリー製のワイングラス(1500£)を良い感じにテーブルに置いて、と。
そうそう、照明も大事だ。
これも最近自腹で購入したアンティークランプを設置し、暖色系の仄暗い灯りが部屋を照らす。
……完璧だ。
自分が今持っている手札の中で、最高の組み合わせを選んだ。
ま、乾杯にはまだちょっと早いけど先に注いでおこうか。
貴族とかが座っていそうな豪華絢爛な椅子に座り、グラスを揺らしながら七曜の到着を待つ。
やはり、一度はやってみるものだね、こういう事。
正直めっちゃ良い気分だ。
まあ王女様は誘拐されてて僕もまだ疑われているんだけど。
……しかして、時は来た様だ。
洗面所の窓から何か音がした。
そして、背後のドアから出てくる人影。
ワイングラスに写して、背後の人物を確認する。
「……来たか、ベートよ」
多分彼女にやる必要は無いが、ここまで来たら最後までやるかと魔王ロールプレイで話しかける。
「はい、ゼロ様。全ての手筈が整いました」
そしてどうやら彼女もノッてくれたらしい。
「今宵は、良い夜になりそうだ」
そう言いながら、おもむろにワインを口に運ぶ。
うえっ、中身は酒飲みなのに身体は酒の味を知らない子供なせいでせっかくの高級ワインを楽しめない。
……あとで舌を改造して楽しもう。
「ええ、今夜は雲が月を隠す夜。我らが動くには最高の舞台かと」
しかし、案外そういう表現も出来るんだな。
いや、この一年足らずで覚えたのかもしれない。
「状況は」
「現在、結社の潜伏している建物は全て監視しています。アストレア王女が幽閉されている場所も把握済みです。現場指揮はギメルが、全体指揮はアレフ様が執られています。他の七曜達は拠点破壊のため現場にて待機、動員している平兵士は438人、緊急の任務のないキャメロットにて勤務中だった人員を全て投入しています」
思っていたよりもしっかりと動いているな。
これなら僕が指揮に回る必要は無さそうだ。
「しかし、438人か」
それだけの人数をパッと動かせるとは、いよいよ軍隊だな。
「も、申し訳ありません。現在動員出来るのはこれが最大で……」
何かあわあわしているが、面白い勘違いなので放っておく。
「先鋒は?」
「ダレトです。彼女が強襲をしかけた後一斉に包囲殲滅します」
「では計画変更だ」
目を丸くするベート。
「ダレトの仕事はアストレア王女の救出だな?ならば、ダレトには悪いがメインディッシュは僕が貰おう」
それを聞いて、彼女は目を輝かせた。
「構わないな?」
「はいっ!」
では、行くとするか。
別にまったくやましい事はないので、私服で寮から出る。
途中、何やら羽虫がうるさかったが潰して進む。
五年かけて鍛えに鍛えた魔力探知と解析で彼女の正確な位置を確認する。
近くに一つ、大きな反応があるが、まああの距離ならヘーかアレフがどうにかするだろう。
よって放置。
登っていたアパートのすぐ裏に丁度よく直通の人孔があったので、そこから降りる。
そして、今に至る。
いつもの魔王スタイルの黒ずくめに、今日は剣を抜いて現れてみた。
何やら彼女の剣について酷評しているようだが、たとえ鍛錬を積んでいようとまだ一年生にどこまでを求めるというのか。
一週間、碌な食事も衛生環境もなく、身体を動かせたかも怪しい上であそこまで粘ったなら、まったく大したものだ。
それを、たかが魔力と腕力任せの凡百が語るだと?
くつくつと笑いが抑えきれない。
「おこがましさもそこまでいけば滑稽、良い道化だな。良いぞ、雑種。私をここまで笑わせたのだ、今の侮辱は聞かなかった事にしておこう」
この胸に去来する怒りが何なのか、考えると彼女を今までと同じ目で見れなくなりそうなので、頭を切り替える。
「その黒装束……そうか、お前が最近我々を嗅ぎまわっている集団か。末端の拠点を幾つか潰したぐらいで随分と調子に乗っているようだが、所詮は蜥蜴の尻尾切りだ。我々の掌のう」
ズガッ。
何だか随分と饒舌だが。
「知った事か。私からしてみれば末端を潰すことも本陣を叩くことも変わらん。どちらも同じ悪だ、大小は見逃す理由にならん」
「変わるとも。結社の主力が残っている限り、我々が絶えることは無い」
それはそうだろう。
「ほう、ならば主力も摘むとしよう。結社の主力はどこだ」
男は剣を腰だめに構え、突撃してくる。
「教えてやろう、結社の主力はここだ!」
ドパン、と下水が大きく水柱を上げる。
「ふ、所詮は雑魚狩りの親玉か……何?」
「―――それで」
生身でも避けれそうな動きだ。
だが僕は兎だと油断して足元を掬われる馬鹿ではないので、念には念を入れて魔力で肉体性能を底上げして避ける。
王女様の前に立ち男の後ろから、淡々と問いかける。
「結社の主力はどこにいるんだ?」
そもそも今ので彼我の実力差は分かったので、とっとと殺して帰ってもいいのだがそれだと魔王にしては手緩い。
剣士として完膚なきまでに叩き潰して自尊心を砕き、末端から切り刻み意識が残ったまま根源ごと分解して蒸発させるぐらいはしておかないと後々不味い。
「逆らえばこうなる」を、「王女」に見せなければならない。
僕の計画の礎の、その第一歩としてオマエを消費しよう。
「さて、いい加減その間抜け面を見ているのも飽きてきた。敵を前にして膝をつき下水にまみれるのがオマエの趣味か?」
その言葉がよほど気に障ったのか、激昂して斬りかかってくる自称主力。
まあ、勿論わざとだが。
自尊心を折るために、あえて真っ向から剣での勝負を受ける僕。
しかし、確かに自称するだけあって魔力量は中途半端に多いな。
使い方はなっちゃいないが、そもそも武器に纏った巨大な魔力はそれだけで凶器だ。
叩き斬るだけなら雑であっても魔力量と出力さえ上げていればいいと言う理屈か。
まあ一般にまで普及させるなら妥当な落としどころではある。
しかし、だとするとコイツは宝の持ち腐れだ。
剣への強化は上手く刀身に魔力が浸透していないから剣の寿命を縮めるし、身体強化も効率が悪い。
王族の剣術指南になれる腕前があるなら実戦での連動を高めればよかったものを、ただただ非効率なゴリ押ししか出来ないとは。
魔術を学べとは言わんが。
「せめてもう少しマシになってから出直して来い、と言いたくなるレベルだぞ」
まあコイツはここで殺すから次は無いが。
自棄か焦りか手数重視に切り替え高速で斬りかかってくる目の前の金髪男。
特に悪魔に憑かれている訳でも無し、道具による仕込みなし、周囲に罠なし、兵なし。
本当に舐めてかかっていたらしい。
身体強化するまでもなく、自らの技量と最低限の武器強化だけで全て凌ぎ、お返しに背中を取って柄頭で殴りつけた。
斬って捨てても良いが、正直この程度の相手に剣で勝ったところで何の自慢にもならないので我慢。
あくまでこれは遊びだ。
「……何故だ。何故オマエほどの存在が、今まで陰に隠れていた!何故顔を隠す!」
「つまらん。だが、顔ぐらいはよかろう。今から殺す相手に見せたところで、困る顔でもないのでな」
背後の王女様から見えない事を確認し、仮面を頭から取り外す。
「これが、オマエを今から殺す顔だ。まあ認識阻害のおかげで仮面を外していようとそうそう分からんが、貴様にはそれも解除している。冥土の土産にすると良い」
「その顔……貴様まさか!正気か!?魔神に……実父に逆らうつもりか!?」
「なるほど、私の顔は知っていたか。であればなおさらここで死んでもらおう」
そう告げ、止めを刺すためヤツに近寄る。
終わりが近づいていた。
***
私は、まったく話についていけなかった。
ゼロと名乗る武人が話にならないと言った指南役の動きすら、私は辛うじて目で追える程度だ。
魔神?実父?情報量が多過ぎて頭が処理しきれない。
ただ分かっているのは、彼がもうすぐ終わる事だった。
影が、死を運んでいるようだ。
彼も同じ様に恐怖していたのだろうか。
あれだけ私にイキり倒しておいて、絶対的強者には逆らえないらしい。
まあ、あれだけ剣士として格の違いを見せつけられれば心が折れるのも仕方ないとは思うが。
ゼロが味方なのかまだ分からないけど、とにかくこれでアイツとのゴタゴタも終わり……
「……ん?」
何か瓶みたいなの持ってる……。
中に何が入ってるかまでは見えないけど、自決用の薬じゃなさそう……
「……ゼロ!まだ何か隠してる!」
一瞬迷ったが、声をかけた。
どのみちこの身体であれとは戦えないだろうし、ゼロがもしやられてしまったら私が困る。
「ああ」
意外な事に返事がきた。
と言うより、この声どこかで聞いたような……
「なんだな。万策尽きたかと思ったが、まだ心は折れていなかった様だな」
「これで……貴様など……」
その言葉を聞いて、ゼロの動きが止まった。
「面白い。ならば何度でも立ち上がれ。その度に奈落に叩き落そう。もっとも、出血でどのみちお前は助からんだろうが」
その場に直立し、男が何をするのか待っている。
「その言葉……後悔する事になるぞ!」
男は瓶の中身を飲み、立ち上がった。
「覚醒丸―――強制的に身体の全力を引き出すこの呪薬の効果を、思い知るが良い!」
バチバチと指南役の身体から火花が起こり、筋肉が膨張している。
「あああー!」
「……なるほど、服用した者の身体を強制的に術者の想定通りに作り変える魔術か。この魔術回路の系統は、口寄せか憑依に近いな。またぞろ悪魔でも降ろすつもりか」
赤いスパークと共に発生した衝撃波が、地下水道を襲う。
私は咄嗟に顔を覆ったが、ゼロが何やら魔術で防いでくれた様でこちらまでは届かなかった。
「……ほう、なるほど。先程の無駄に飾った格好よりはマシになったぞ?」
……そこには、魔人がいた。
***
……なるほど、元々手元にあった下級~中級の悪魔数体を、こいつの身体に強制的に口寄せさせた上で、受肉させたか。
面白い事は、確実に悪魔側に主導権があるはずなのに受肉体の自我は残っているし身体の支配権も向こうが持っている事だ。
「……良いね、滅茶苦茶興味深いね」
おっとつい地が出た。
多分今他人様にお見せ出来ないぐらいニヤけている。
「……で?」
「あ?」
動いたのは一瞬。
ただ十メートルほど踏み込んで腕を斬り落としただけだ。
「どうした?先程の言葉を後悔させるのではなかったか?」
ただ、魔術で僕の固有時間を十倍に加速させただけだ。
それ以外は素の身体能力で行った。
「て、テメエ……!」
「何、魔術の使用を解禁しただけだ。まあ何をどうしたかは自分で突き止めろ」
まあそもそもさっきも魔力はほとんど使っていなかったがな。
「おい、さっさとその腕直せ。綺麗に斬ったからもしかしたらそのままくっつくかもしれないぞ?」
「ッ!~~~~~クソがッ!」
自分の右腕を拾い後ろに跳ね、あてがっている魔人。
すると、本当に腕がくっついた。
いや、自分でも流石にそれはないだろうと思ってたけど、へえ。
そう。
そうなんだ。
斬った腕くっつくんだ。
「お前……何がおかしい」
「え?」
ああ、ホントだ。
「そうか、笑ってたんだ」
まあでも。
「しょうがないよね。そんな面白そうな身体、研究しがいがありすぎるもの。ああ、これを殺さなきゃいけないのが惜しいなあ」
あー。
魔力を開放した反動でハイになってる。
まあでもいっか。
どうせここには。
オマエと俺以外イナインダカラ。
「じゃー始めよっか!まずオマエの罪から数えよーぜー。ひとーつ、王女様をさらった。とりあえずこれだけで、スクラップ確定だァ!テメエのせいで大して意味もない拷問一週間も受けてたんだからよォ!」
怖気付いたのか後ずさる害虫。
「何だァ?今更ビビってンのかァ!?オイオイ、あンまり興奮させるンじゃねェよ!今最高に気分が良くてよォ!うっかり一発で殺しちまうかもしれねェだろォ!?」
「黙れ……黙れェ!」
魔力を刀身から放出させながら、ゴミが突っ込んでくる。
それを、上から抑え、横へ反らし、ついでに肺を狙って一突き。
怯んだところを、右足、左足、右手、左手、腰へと追撃。
なるほど、どうやら複数箇所の負傷は直すのに時間がかかるらしい。
単に魔力の扱いが下手なだけだとは思うが。
「蝿が蜂になった程度で、今更差が埋まるとでも思ったかァ!?おめでたい頭だなァ、斬り落とした後に飾り付けしてやろうかァ?」
「人の頭をケーキ扱いするな狂人!」
あー。
最高だ。
やっぱり俺は、人でなしらしい。
当初の目的すら忘れるほど、半ば一方的な殺し合いが。
―――この上なく楽しい。
自分の命が脅かされるあの感覚が欲しくて、魔力による防御をやめ礼装の耐久性をわざと落とす。
そうでもしないと、こいつ相手には殺し合いにすらならない。
命懸けの死闘を演じるには弱過ぎる。
「ハッハア!―――」
何度も剣が掠めてだいぶボロボロになっているフード。
その間から見えた、アストレア。
「―――あ」
目が合った、様な気がした。
いや、流石にバレては……ヤベ仮面取ったままだし認識阻害も切りっぱなしだ。
あー……。
後でどうにかするか。
「余所見とは、舐められたものブホッ!」
眼前に迫る魔人を切り払い顎に一発入れる。
ようやく、正気に戻れた。
「やれやれ。私とした事が、少々戯れに本気を出していた様だ。遊びはこれで終わりだ」
宣言通り末端から切り刻みとは行かなかったが、根源ごと滅ぼしてやるというのは果たせそうだ。
「冥土の土産だ、面白いものを見て逝け」
魔力操作の精度を最大にして、慎重に魔力を練っていく。
質量を持った自分で操作できるエネルギーである魔力だから出来る芸当。
自身の魔力との融合率を細胞レベルで高めていき、自分自身を高密度の魔力炉心とする。
心臓と血流で行っていた魔力の生成を全身の細胞で行っているのだ。
その効率、生成量は平時の比ではない。
元々生成、増幅していた魔力を更に効率を高めて増幅しているのだ。
小さな国家一つ程度なら、その魔力だけで更地に出来る。
だが、彼はそれでもよしとしなかった。
それこそ魔力の無駄遣いだ。
もっと効率よく殺せるやり方を望んだ。
そして、辿り着いた。
「―――外道と蔑まれても構わない。世界と戦争をする為には必要な技だった」
範囲指定、術式封入完了。
「転身……一体……火生三昧」
ゼロを中心に同心円状に広がる青い魔力。
アストレアの眼前で静止したそれは、上方向へ球状に広がっていく。
刹那、爆散する魔人。
地上でも、結社の構成員が内側から魔力の放出を伴い爆発した。
爆心地を中心に、次々と人間が爆死していく。
これが、転身一体火生三昧。
放出された魔力に刻まれた術式は、根源の崩壊と伝播。
爆心地で消し飛んだ人間たちから発せられた魔力に乗ったその術式が、爆心地の外にいる人間へと伝播し続け、敵を連鎖的に爆破し続ける。
当然自分にも降りかかる訳だが、完全に魔力と一体化する事で術者本人の根源は崩壊しない。
伝播の範囲を指定せず、尚且つ人が一定距離にいれば理論上一度の火生三昧で地球上の全ての場所を爆破出来る。
当然個人の指定など出来ない。
業を背負うと決めた以上一般人がいようと使うつもりだったが、幸い周辺には結社の構成員しかいなかったおかげで無関係な人間への被害は出なかった。
味方が周囲にいては絶対に使えない技であるが、それ故に正に効果・威力ともに決殺。
彼の恐ろしい事は、これが数ある手札の内の一つでしかない事である。
ともあれ。
ゼロの勝ちである。
……自分でも正直書いてて火生三昧は外道戦法だなって……。ちなみに本来の使い方は戦場で無害化した青い魔力で敵に起爆の仕込みだけして、帰還後任意/オートで敵陣で連鎖爆破です(マジで外道)。でも数で圧倒的に劣っている魔王軍が世界相手に舐められない為には国の一つ二つ滅ぼせる技が必要だという結論に達したのでこうなってしまいました。目的の為なら何でもする人間が世界征服するならこうなるよねって……。次の話は来週の日曜に投稿する予定です。




