ハーレム王の新しい嫁 2
がバッ。
俺がドアを開けて部屋の中に入るなり、いきなり飛びついてきて抱きしめられる。
「な、何を……。」
「私を……抱いて……いいから……お願い……。」
途切れ途切れに言いながら、その唇が俺の唇を奪う。
その拙い舌遣いや、小刻みに震える身体が、少女がこういう行為に慣れていないことを物語っている。
俺は、優しくそっと、その体を離そうとしたが、彼女はギュッとしがみついて離れない。
不幸なことに、彼女が一糸まとわぬ姿であり、その膨らみがダイレクトに伝わってきたこと、そして、拙いながらも一生懸命に舌を動かす行為が愛しさを感じさせるとともに、俺の中に眠る獣を目覚めさせる。
「いいの?やめてって言っても止まらないよ?」
俺はそれでも、獣性を抑えながらそう告げる。引き返すなら今だ、と。
しかし、少女は小さくコクンと頷き「優しく……して……。」と呟く。
そんな姿を見ては、もう抑えられるわけがなかった。
俺は彼女を思いっきり抱き占め、その口内を貪りながらベッドへと押し倒す。
「ぁん……。」
彼女は小さな声をあげながら、反応を返してくれる。
やはり慣れていないらしく、ちょっとしたことに反応し、反応したことに戸惑いを見せる。
そんな姿が可愛く、そして愛おしくて、俺は彼女を責め続ける。
……そろそろいいかな?
丹念に愛撫し、蕩け切った表情の少女を見ながら、俺はいざ本番へと行為をすすめる。
「ッ、痛っ……何で……。」
「キツイ……か……。」
彼女はやはり初めてだったらしく、貫かれる痛みに体をよじらせる。
「痛いっ。なんでっ……痛いよぉ……やめて、やめてぇ……。」
彼女は泣き叫ぶが、ここまで来てやめられるわけがない。そもそも誘ってきたのは彼女の方なのだから。
おれは泣き叫ぶ彼女の姿に嗜虐心刺激され、波照間で行為を続けるのだった。
◇
……何で……どうして……。
私は初めてだった証をボーッと見ながら、そんな疑問を心の中で繰り返す。
……私……この人に散らされたんじゃなかったの?
実際、今散らされたわけで、目の前の男が初めての人という事実に変わりはないのだが……。
「クスン……ヤメてって……、イヤって……言ったのにぃ……。」
そんな泣き言が口をついて出る。
「そんなこと言われてもなぁ。最初に確認しただろ?」
そうその通りなのだ。冷静になって思い返せば、私が誘ってお願いした形であり、彼を責めるのは筋違いだってことくらいは分かっている。
「それに、キミだって、悦んでいただろ?」
「言わないで……。」
私は顔を真っ赤にして俯く。
そう、確かに破瓜の痛みがあったが、それを過ぎると、その前段階で散々焦らされたせいか、快楽の方が勝るようになったのだ。
そして、そのまま何も考えることが出来なくなり、気付けば、私の方からはしたない声でおねだりをしていた。
「それよりアイリ……。」
彼が私の肩をぐっと引き寄せる。
「な、何で私の名前を?」
彼とは初対面のはずだし、私は名乗った覚えもない。それなのになんで……。
「さっき自分で言ったんじゃないか。「アイリって呼んで」って。」
「あっ……。」
言われてみればそんな事を叫んだような気もする。
そして、彼に名前を呼ばれるたびに心地よさを感じてた事も……。
私はそのまま彼に引き寄せられ、唇を塞がれる。
彼の為すがままに身を預け、その迫りくる快楽の波に身を委ねる。
……色々間違えたような気もするけど、当初の目的からは外れてない……はず。
跳びそうになる意識の片隅で、そんな事を考えていた。
◇
「で、朝までヤっていた、と。」
えっと、なんでこうなっているのかな?
私は正座して頭を下げている彼の横で、同じく正座をさせられている。
……どうでもいいけど、服着させてくれないかなぁ。
シーツを掛けられていて、素肌むき出しではないけど、なんとなく居心地が悪い。
「聞いてるのっ!」
「ハイっ、聞いてますっ、ごめんなさいっ。」
目の前の小さな妖精……ピクシーって言うんだっけ?……に怒られ、反射的に謝る。
ってか、何で私まで怒られているのかな?
「クリム、それくらいにしておきなさい。」
「アンジェぇ、でもぉ……。」
その横にいたもう一人の妖精?さんが、宥めてくれる。
でも、同じピクシーじゃないよね?妖精さんでいいのかな?
クリムと呼ばれた妖精さんは、噂に聞くピクシーと同じような姿形だけど、アンジェと呼ばれた黒い妖精さんは、見た目がかなり違う。
一番大きな違いはその羽根だ。クリムさんが、薄く輝く蝶のような羽根なのに対して、アンジェさんのは、漆黒で蝙蝠の羽のような形をしている。
「どちらにしても、その女の子を裸のままにしておいたら、またソーマが襲うかもしれないわよ。」
「それもそうね……。ソーマは今すぐ出ていくっ!そしてご飯の用意っ。ハリィッ!」
「イエッサー・マム!」
クリムさんの言葉に、彼は跳ね起きて部屋を飛び出していった。
……そっか……ソーマさんって言うんだ……私の初めての……。
「で、そこのあなた。」
「ひ、ひゃいっ!」
「……そんなに怯えなくてもいいわよ。とりあえず私のだけど、これに着替えなさいな。」
そう言って衣服を差し出してくれる。
アンジェさんのって言いながら、人間の大人サイズの服なので、私でも十分着れるのだけど……。
「あのぉ……。」
「ん?大きかった?」
「いえ、そうではなくて……。出来れば、そのぉ……もう少し大人しめのが……。」
アンジェさんから渡された服は、一部を除いてあつらえたようにぴったりだった。
ただ、なんて言えばいいか……少し……いや、かなり露出が過剰で、しかも、胸元がぶかぶかなので、少し角度を変えればモロに見えてしまう。
流石にこの衣類を着て動き回る勇気はない。
「……あー、確かに、ソーマが喜びそうね。でもクリムのじゃぁ小さいかも?」
「どこが小さいってのよ。」
「決まってるじゃない。」
アンジェさんはそう言いながらクリムさんの胸元に視線を向ける。
「胸かっ、胸なのかっ!クゥッ、余裕ぶってぇ。」
きゃいキャいと騒ぐ妖精さん達。
私はその間に、差し出されたクリムさんの服を身に着ける。
……確かに少し小さいかも。
サイズは特に問題ないのだけど、胸元の締め付けが厳しい。
辛うじてボタンは止めることが出来たけど、はち切れそうになっている。
私はそんなに大きくない筈なのにね……。
「あー。これもダメね。」
「パツンパツン……エロッ!」
……えーと、コレって私が……悪いの?
結局、ミレーネさんというエルフの人が来て、私に合ったサイズの服を用意してくれるまで、クリムさんに、エロ、エロと散々詰られたのでした。
アンジェさんは、「嫉妬してるだけだから気にしないで」と言ってくださったのですが、私より大きいアンジェさんに言われても……。
釈然としないまま、二人の後について部屋を出るのでした。
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