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名もなき村の攻防 その8

「……ァン……ァァァ……。」


室内に嬌声が響き渡る。


ここはホイホイハウス……改め『主人の館(マスターハウス)』の一室だ。


ベッドには、先ほど迄大人の姿だった、アンジェとクリム、そして朱音が転がっている。


今しがたまでたっぷりと、それはもうたっぷりと可愛がっったから疲れ果てて意識を失っているのだ。


そして今は、エッチな格好で縛り上げた鳴神と焔華、氷華たち、インテリジェンスウェポンと遊んでいるところだ。


彼女たちは、なんといっても気絶したりしないところがいい。……と言っても、三人とも息も絶え絶えで、その瞳に輝きが失われつつあるところから、限界は近いように見える。


……彼女達がこうなってしまったのには訳がある。


色々細かい原因もあるが、一番はやっぱり、なんといってもあのラミアだろう。


彼女を拷問して得た情報によれば、今回の騒動の原因になったのは、魔王軍の中の力関係のいざこざによるものらしく、手柄を立てようと焦った小者がこの辺り一帯を占領しようと画策したせいだとの事だった。


取りあえず、ラミアの率いるオーク軍を撃退したことにより、しばらくは平穏だろうという事だったが、問題はそんな事ではないのだ。


敵の女性幹部を捕らえたとなれば、待っているのは当然、エッチな拷問だ。


俺は当たり前の如く、ラミアにそれを敢行した。したのだが……。


胸を弄り、エッチな棒の玩具で口内を蹂躙し、同じくエッチな玩具で、産卵口を弄り倒した。


ラミアは快楽に耐えきれず、大きな嬌声を上げ、何度も何度もイかせてほしいと懇願し、最後には、俺の奴隷として忠誠を誓わせるところまで堕としてやった。


しかし、しかしだっ!


ラミアの胸には極小の鱗があり、揉む分には問題ないのだが、その胸でさせようとすると、やすりに削られたかのようにすり減っていく。


だったらその口でご奉仕を、と考えれば、口内に充満する強酸性の毒で溶かされる。


産卵口に至っては、入り口付近の鱗によって、2~3回前後するだけで千切れてしまうだろう。


現に、胸元を弄っていた手は、細かい擦り傷が出来、口内を蹂躙した玩具は腐食してボロボロ、産卵口を弄った玩具はすでに10数個壊れていた。


つまり、何が言いたいかというと……ラミアとはエッチが出来ない。


人外でもイケると自負していたソーマのプライドを、粉々に砕くには十分であった。


だから、たまりにたまった欲求を、愛すべき嫁たちにぶつけた結果が、これだった。


「八つ当たりもいい加減にしてくれないと、身体が持たないわよ。」


意識を取り戻したアンジェが、いつものように呆れた声で文句を言う。


「起きたのか?」


「つい今しがたね。……私とあろうものが、意識を失うなんて、跳んだ失態だわ。」


アンジェの今の種族はリリス……サキュバス族の上位に位置し、夜と性を司る悪魔だけに、俺にエッチな事で気絶させられたのが、プライドを刺激したらしい。

これは次回に期待できそうだと、俺は影でこっそりとほくそ笑む。


「それはそうと、お客さんが来るわよ?」


アンジェは気配を感じたのか、そんな事を伝えてくる。


「あ、あのぉ、ご主人様ぁ……。」


そんなアンジェの声を肯定するかのように、か細い声が聞こえてくる。


声の主は、この館で雇う事になった鬼人族の娘、春海だ。


「どうした?抱かれる気になったか?」


上半身裸のまま、春海を迎え入れる。


「いえ、その、あの……。」


桃色の室内の様子に、春海は狼狽え顔を真っ赤にする。


「初心な娘を揶揄わないの、このロリコン。……で、どうしたの?」


アンジェが、俺の頭を軽く叩き、春海に向かい合う。


「あ、あの、その、しゅ、修羅人様が面会を申し出ているのですが……。」


「修羅人?誰だそれ?」


「はぁ……。本気で……言ってるのよね。朱音のお兄さんでそこの鳴神の元カレでしょ?」


「元カレじゃないですよぉ。」


アンジェの言葉に鳴神が反応する。


……そう言えばそうだったな。


「身支度を整えてから行くからしばらく待たせておけ。」


俺はそう言って春海を返すと、鳴神達の拘束を解き、朱音に気付け薬と回復ポーションを飲ませる。もちろん口移しでだ。彼女が気を失っているのだから仕方がない。決して口移しがしたかったわけじゃないからな。ないっていったらないんだからな。


さて、修羅人とやらに会いに行くか。



「ははっ、マスターには、里の皆を救ってもらったばかりか、某の命まで救っていただき、まことにありがたく……。」


「あー、そう言うのいいから。」


客間に入ると、控えていた修羅人がいきなり平伏し、謝辞を述べ始めるので、俺はそれを制して辞めさせる。


「で、修羅人と言ったか?何の用だ?」


「ハッ。救っていただいたお礼と、後……某にも何か役職を戴けたらと。」


修羅人は、元々次期長として、里の皆を率いるリーダーだった。


それが生死不明となっている間に、俺がマスターとして君臨してしまったものだから、里の皆もシュラトをどう扱っていいか困惑しているという事だった。


「警備員だろうが、農夫だろうが構いませんので。何かしらのお役目を戴ければ、皆の混乱もなくなるでしょう。」


深々と頭を下げる修羅人に、俺はアッサリと告げる。


「じゃぁ、今からお前は親衛隊長で、この里の代表な。」


「………は?」


「聞こえなかったのか?この里の代表として、皆の面倒を見ろって言ったんだよ。ついでにお前強いらしいから、親衛隊長として皆を守るように。」


俺はそう言いながら鳴神を放り投げる。


「ソレ貸してやるから、相応しい働きをするように。………って、お前なんで泣いてんの!?」


親衛隊長が嫌だったのだろうか?それとも里を仕切るなんて面倒事を押し付けられたのが嫌だったのか?


「この、私を里のリーダに……しかも新鋭隊長として……おぉお!この修羅人、我が名において、この命をかけて、その役目、見事に果たしてごらんに見せます!」


……うん、何やら暑苦しい事を言い出したので、後は朱音に任せて、さっさと退出することにした。



「いいんですか?鳴神まであげちゃって。……あんなにご執心だったのに。」


部屋を出るとアンジェが待ち構えていた。


「いいんだよ。あの修羅人とやらが助かったと分かってから、鳴神の奴ずっとソワソワしてたからな。」


「クスッ、これがNTR……。」


「うっさいよ!」


俺は指でアンジェの靴を塞ぐ。これが元の大きさだったら唇で塞いでやるところだ。


「まぁ、コレでしばらくは平穏な暮らしが出来るよな?」


俺がそういうと、アンジェは、何やら気まずそうに視線を逸らす。


「……何かあるのか?」


その態度に不信を覚えた俺は思わず聞き返してしまう。


「それがですね……。」


アンジェは困ったように、現状を報告する。


……聞かなきゃよかったと、大いに公開するのだった。








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