魔法を習う
いよいよお父様から魔法を習います!
楽しみです!!
でもその前にお兄様がお父様から訓練を受ける様で私は暇です。
暇なので私もストレッチと庭をランニングすることにしました。
体力はつけておきたいですからね
私の今の属性で職を選ぶなら騎士も選択に入れておきたいので鍛えることにします。
ストレッチは昔やっていたラジオ体操を参考に適当にやります。
そのあと庭をランニングしてそのあと壁に向かってボール投げです
3歳でできることには限りがありますからね。
お兄様とお父様が何をやってるか気になるけど近くに行けないのでモヤモヤします。
目に魔力を集めたら遠くが見えるようになるのかな?
試しにやってみようかな…
魔力を目に集めます…結果何も出来ませんでした。
ただ疲れただけ…でも魔力が目に集まったのは自分でもわかりました。
もう一回やってみたいけどお父様に教えてもらう前に魔力切れしたら嫌だなぁと思いやめました。
その後は花を見て昨日より少し成長してるなぁとかちょっとこの花萎れてるなぁとか思いながらお昼まで私は過ごしました。
お昼ご飯を食べその後はいよいよお父様に習うのです!
私はご飯を食べ庭に行きお父様を待ちます。
待っている間は土魔法を習うならどんなことができるのか考えます。
耕すとかはできそうだよね…他はなんだろ…穴を掘るとかもできるのかな?攻撃魔法も物語ではあったよね…呪文なんだっけ?形はわかるんだけど…あっでも呪文はこの国適当だから何でもいいのかなど考えていたけど…やっぱ…水魔法とかできたら生活に便利だったのになぁとちょっぴり思ってしまいました。
あっでも想像の世界でしかも親の属性に影響するなら少しくらい水属性持ってるんじゃないかな
水魔法の練習は家の中でも安全にできるし夜試してみよう
そんなことを考えていたらお父様が来ました
「待たせたね」
「いえ!お父様よろしくお願いします」
「エミリーは土魔法で何ができるか知ってるかい?」
「えっとあまり知らないのです…」
「じゃぁそれは本を用意しておくから読んで置くのが宿題だ!どんなものかは見ながら覚えていく方がいいね。今日はこれにしよう」
お父様がいうと土に向かって手をかざします
「耕せ」
と一言呟きました
そうすると土が盛り上がり平らだった土が耕されていました
すごい!間近で治療以外の魔法を見たよ!
私もこれができるようになるのね!
「初級の本にも書いてあったと思うけどやり方も説明するね。まずは何をやりたいのかどの程度の物をやりたいのか考えるんだよ。例えば耕す広さとかね!
それと魔力が多い者は広範囲にできるようになるよ。最初は声に出す方がやりやすいかなこんな感じみてて」
お父様がまた手を土に向かってかざします
「小さく耕せ」
プランターくらいの大きさで土が耕せていました
「広く耕せ」
今度はさっきの倍の大きさでした。
「すごいです!」
「初めはこの耕す魔法から始めよう。だけど土魔法は他にもあるよ攻撃魔法も盾も作れるようになるよ」
お父様が先に見せてくれたので想像もしやすいし呪文も同じでいいなと思った
呪文は使う人それぞれが決めている。
私は手を土に向けて
「小さく耕せ」
と呟きます。言ったのに目の前に変化がない…
「できない…小さく耕せ…小さく耕せ…なんでぇー」
何回言ってもできません
私が泣きそうになると
「エミリー、魔力を土に向かって流して?流しながら想像するんだ。想像してからでもできるがそれだと発動まで時間がかかるからこれは戦闘系の職に付く者には不向きになってしまうから職の選択肢を広げたいなら想像しながら魔力を出しなさい」
どうやら私は魔力を流していなかったらしい
お父様はどうしてわかったんだろ不思議だと思ったけどこれは夕飯の時に聞くことにした
今は目の前のこと!
私はよし!やるぞと気合を入れて
想像しながら魔力を流す
「小さく耕せ」
魔力が土の方に流れていくのがわかったのと同時にぽこっと目の前の土が耕せた
「できた!お父様できましたわ」
私はお父様に抱きついた
「まさか1日でできるようになるとは…」
お父様は驚いていたけど
「感覚を忘れないうちにもう一度やってみなさい」
私は頷きもう一度想像しながら土に向かって魔力を流す
「小さく耕せ」
今度は簡単にできた
これを5回ほどやった時に
「そろそろ夕食だ。今日は終了にしよう。明日もやるかい?」
「やりたいです。でもお父様お仕事では?」
「明日は半休なんだ。では明日の魔法はこの耕した土をせっかくだから平らにする作業を覚えようか。魔力を使う練習が大事だし安全だからね」
「はい。お願いします。お父様今日はありがとうございました」
「ちゃんとお礼の挨拶ができてエミリーはいい子だね」
と褒めてくれました
お父様と家の中に戻り別れた後私はお風呂に入り着替えてから食堂に行きました
既にお兄様がいたのでお兄様とお話をして待つことにしました
「お兄様、今日の訓練は何をしていたんですか?遠くて見えませんでした」
「今日はね剣の使い方を習ったんだよ。でも素振りだけだった。重さにまずは慣れなさいだってさ」
「そうなんですね。お兄様は剣を極めるんですか?」
「うーん…他にも槍と弓があるよね…弓は習いたいんだよね…でもお父様は剣専門なんだ…」
「初めて知りました。では得意な方に習うのがいいかもしれないですね…弓だと騎士団長かなぁあの方は全部出来るからね。でもまずは剣から習うよ。私は剣と弓を同時に習うのは難しいそれに魔法も覚えたいからね」
お兄様のお話を聞いていたらお父様がやってきたのでご飯になりました。
今日はお母様は仕事でいないので3人で食事です。
いつものようにご飯を食べ終えデザート待ちしている時に話をします
お父様は二人とも真面目にやってて教えた甲斐があるよと褒めてくれお兄様は魔法を復習したいので一緒にやりたいと願い出ていました
練習すればするほど発動時間が短くなるし唱えなくてもできるようになる人もいるのでお父様から許可が出ました。
今度は私がしゃべる番です
「お父様はなぜわたくしから魔力が出ていないのがわかったのですか?」
「あー今日の練習の時だね!それは私のギフトのおかげだよ」
なんとお父様はギフト待ちだったのです。
ギフト持ちは少ないと言われているのに凄いことです
「父上もお持ちだったのですね。父上も母上も持っているなんてすごいです。お二人のように私もギフトを授かれればうれしいのですが…」
「これはまぁ神様から頂ける物だからね。多い方は複数頂いてるみたいだよ」
「複数もらえる方もいるのですね!わたくしも神様から頂けるようになりたいですけどどうしたら良いのでしょうか…」
「父上はどうやって神様から授かったのですか?」
「私はね途中から授かったんだよ。3回目の鑑定の日に鑑定したら授かっていたんだ。あーよく自分の魔力の流れを見ていたのだけどそれをやってたからもらったかどうかはわからないんだよ。ギフトは基本持ってない方が多いから話にあまり出ないしね。あっ!ただ3回目の確定後にギフトを授かった方は聞いたことがないよ」
その後はデザートが来たのでデザートを食べお父様とお兄様におやすみの挨拶をし、私は自室で
水魔法ができるか試すことにした
水を飲むコップを机の上に置き手をコップに向け魔力を流しながら
「コップに水を」
ものすごく魔力を流したが出てこない
でも私の属性に水はないので出来なくても当たり前だ!諦めずに魔力を流し続けるとチョロチョロと水が出た
「でた!!」
やっぱり親が持ってる属性は判定されないだけであるのではと確信に変わった!
私は自分の魔力を使い切ってしまった
なぜわかるのかは魔力が流れないからだ
疲労感もでたため私は寝台に行き横になり少ししたらすぐに寝てしまったのである