セクハラ警備員の夜
深い赤が印象的な茜色の空、太陽は鮮やかな青い雲に隠されている。ローレさんの背中で眠っていた時間は思ったよりも長かく、いつの間にか時間が過ぎ去っていたようだ。まるで夢の中にいるような心地よさを感じながらも、少し切ない気持ちになる。
ふとした時に訪れる不思議な感覚を、誰かと一緒に体験したのはいつ以来だろうか。もしかしたら、もうずっと昔の事かもしれない。
「zzz」
ローレさんの背中から、クリムちゃんの可愛らしい吐息の音が聞こえる。彼女も疲れていたようで、私と交代する形でローレさんの背中で眠る。空に映る赤色が移ったのか、クリムちゃんの黄色い髪も茜色に染まっていて美しい。
この幻想的な風景に心を打たれながら、私たちはそのまま凶悪少女の家へと向かう。彼女の家の中で、体の変化に戸惑う私とクリムちゃんと凶悪少女のお世話をローレさんがしてくれた。恥ずかしい思いをたくさんしたけれど、色々と学ぶことも出来た。
……ローレさんには、ちょこっとだけ感謝することにしましょう。
私たちは凶悪少女の少し広い部屋の中、四つの布団を二列に並べて寝る準備をしています。
クリムちゃんは凶悪少女の隣で、少しうれしそうにはしゃいでいる。小さくなってしまったもの同士気が合うのだろうか。
私の隣はローレさんです。ギルドの職員の格好をしていた時は大きな女性に見えたけれど、こうやってパジャマ姿でくつろいでいると幼い顔つきに見えてきます。
意外と愛くるしさのある目、そして眉毛のところで真っすぐに切り下されているおかっぱヘア、そして黄緑色のヒラヒラした寝間着。……あんなに大きく見えたセクハラ警備員も、こうしている間は子供みたいですね。
「皆さん、まだ眠いのようですね。オシア正しくクリームちゃんは少し寝ていたからでしょうか。……はい、みんなここでパーティーをしませんか? どんな人に惹かれるのか興味があります。特にオシア適切クリーム量の恋愛対象はどちらかが気になります 」
「まあ、それっすごく気になる! パーティーと、すべて」
「ああ、これはいい考えだ。 『オシア-それを試してみよう』に何が起こったのか本当に興味がある」
前言撤回。セクハラ警備員にはプライバシーというものが存在しないみたいです。微妙な状態にある私の秘密の部分をさらけ出そうとするなんて。
……でも、そんな私を受け入れてくれているのも事実です。こんな私のことを否定しないで近くにいてくれるので、結構心強いのです。セクハラで、腹黒だけれどもっ!
「オシア-彼は喜ばせようとしている。おいしい餃子。おいしい食べ物を食べて話を楽しみましょう」
そういいながらセクハラ警備員が私に渡してきたのは、まん丸のお団子です。……これのどこが餃子なのでしょうか。
「アゼアクリムとサントライも大歓迎です。1つありましょう♪お楽しみください」
「「ありがとォアゼああちゃん......それ以来これ。軽食とお茶。お茶を飲みながらお菓子を食べて話を楽しもう」
「両方の性格が優しいじゃないか。俺は何もなくて申し訳ありませんてはいけない」
凶悪少女とセクハラ警備員は、お互いにお菓子をシェアします。お菓子を持たない私やクリムちゃんにもちゃんと分けてくれました。
もしかしたら二人とも、良い人なのかも……なんてね。
緑色のヒラヒラした服をゆらゆらさせているローレさん、オレンジ色の柔らかい服をしっかりとズボンに閉まっているクリムちゃん。薄い素材で作られた動物の着ぐるみを可愛らしく着こなす凶悪少女。
……普段は人に見せないような可愛い格好で、秘密のパーティ。なんだか少しだけドキドキしてきます。




