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貰えるはずのスキルがおかしくなったんだけど


 死んだはずの私の前に表れた女神さま。彼女は突然、私に歌を要求してきたのだ。


 女神さまは独特な言語で私に話しかけてくるので、相変わらず何を言っているのか分からないけど、彼女は天使の笑顔でこちらに微笑んでくれる。……彼女の期待に、応えなくっちゃ! 


「一曲目行きます!『まきびしガエル』」



「私たちはカエルのように前進します。 ポールピョンヤンリニュー」

「しかし、私の足は火でいっぱいです。私の足が痛いなら、私はそれをします。」

「恐れてそれはできません。痛みを乗り越えて先に進みましょう」


「……」


 今までは恥ずかしくて歌なんて歌えなかった。けど今は、楽しんで歌うことが出来る。女神さまの存在が、私の心を落ち着かせてくれる。彼女を見てみると、心地よさそうな表情で私の歌を聞いてくれている。……こんなに安心して歌を歌えるのは、これが初めてだ。


 あれ? 何か、変なものが見える。これは何だろう。




 ????(転生者)  

筋力:6

魔力:5

対話:8

知能:10

器用:2

機敏:8

装備:なし


スキル

翻訳EX LV1

どんな言語でも翻訳することができるが、スキルレベルが低いので完璧に翻訳することが出来ない。(このスキルは世界に干渉することが出来る)

歌姫  LV1

人々の心を動かす歌を歌うことが出来る。



 この情報は、一体何? 歌姫ってなに?



 ……あれ? 何か変な感じ。この不思議な感覚は、一体何? とても、恥ずかしい感覚。

 ……頭が少しだけ重い。全身がくすぐったい。 



「それは難しい。 あなたはそのように見えます」


 驚いた表情の女神さまが、冷静さを失いながら大きな鏡をこちらに向けてくる。……えっ、なにこれ?



 そこに移っていたのは、カエルの歌姫だった。


 女神様ほど長くはないけれど、劣らぬ美しさを持つ水色の髪に、まるで女神さまの子供のような純粋な顔。服装も変わっていて、緑色の手袋にカエルフード付きの黄色いドレス。


 ……今は驚いている場合じゃないかも。女神さまに、最高の歌を届けなくちゃ。





「…………」





 可愛らしい声に戸惑いつつも私は歌を歌い終え、女神さまは笑顔で拍手してくれる。


「とてもいい曲でした。 心を動かす美しい歌」



 ……良かった。女神様、喜んでくれた。


「素晴らしく見える。 それはあなたを続けるのに最適な姿です。 ……なんでこんな感じ?」


 女神さまに姿の変化の事を質問される。……女神様でも分からないんだ。


 う~ん。姿の変化の理由……あ! そうだ。『翻訳EX』とかいうスキルの影響かもしれない。たしか、(このスキルは世界に干渉することが出来る)とか書いてあったはず。


 翻訳が世界に干渉する? ……確か女神さまは「恥ずかしがらないでください、あなたは私と同じようにします。 彼は困難な状況でも働き続けることができる人だからです。 ……あなたの歌は素晴らしいです」とか言ってたはず。


『あなたは私と同じようにします』『あなたの歌は素晴らしいです』


 ……この二つの翻訳文が合わさって、『歌姫』というスキルが出来上がった? 『あなたは私と同じようにします』と翻訳されてしまったから、私は女神さまのような存在になっちゃったのかもしれない。


『あなたの歌は素晴らしいです』と翻訳されてしまったから、私は歌う存在になってしまったのかもしれない。それらが影響して私は歌姫の姿になってしまったのかな。


「それで全部です。 これが理由でした。 ……すでに2つのスキルを持っているようですが、再生のメリットとして、強いスキルを与える必要があります」


 納得した様子の女神さま。……強いスキル? 一体どういうスキルなのだろうか。


「あなたは知的な適性を持っているようです。 次に、知性のための強力なスキルを1つだけ書きます」


 知性のための、強力なスキル?


「はい。ここに例があります。他の誰かの嘘を見て、それを証明するための知恵を彼または彼女に与えることができます。それで、あなたは政治的戦いに勝つことができます。また、しないでください。 相手の作品、好きな人の写真を読んでやることで、被写体にワクワクするスキルを与えることができます。 女の子から望まれること。」


 ……なんか、ピンとこない。翻訳のせいでどんなスキルなのかが分からない。もう何でもいいので便利なスキルを貰いたい。


「わかります。 それまでの間、「知識」スキルを送信してください。 このスキルを使用すると、すぐに不快になる可能性があります。 このスキルを効果的に使うことで、敵の攻撃を防ぎ、少女を病気から守ることができます」




 ????(転生者)  

筋力:6

魔力:5

対話:8

知能:10

器用:2

機敏:8


装備:歌姫衣装


スキル


翻訳EX LV1

どんな言語でも翻訳することができるが、スキルレベルが低いので完璧に翻訳することが出来ない。(このスキルは世界に干渉することが出来る)


歌姫  LV1

人々の心を動かす歌を歌うことが出来る。


知識  LV5 ←NEW


効果的に使う事で、敵の攻撃を防ぎ少女を病気から守ることができる。ただし、このスキルを使用すると、すぐに不快になる可能性がある。



 ステータスに、変なスキルが増えてしまった。……あれ? 名前欄が????になってる。どうしてだろうか?


「あなたは死んでいますあなたは生まれ変わり、新しい人生のように生きます。 もう一度名前が必要です」


 女神さまが解説してくれる。そっか。私はもう、死んじゃったのか。過去の名前とも、別れなければならないのか。……名前だけじゃない。私を育ててくれた両親や、私に味方してくれていた友達とも永遠にお別れしなければならない。


 ……悲しい。



「……人生における愛と出会い。 ストレスを軽くすることはできません。 体重を克服し、牧岸カエルのように動く」


 やさしく肩をポンポン叩きながら、女神さまは私をなだめる。……私、そんなに太ってないよ!


「あなたは大丈夫です。 ……さて、名前を付けましょう。 その優雅な外観と美しい精神にふさわしい名前。私たちの言語で表現されたあなたの溢れる魅力と正直さ……『オシア』。ええ、それは素晴らしい名前です。 今日からあなたはオシアです」



 オシア……オアシスみたい。



「時間は近いです。 おしあちゃん、旅が楽しくなりますように」


 女神さまが手を振りながら笑顔をこちらに向けてくれる。すると、次第に体の感覚がなくなっていった。……女神さまとのお別れは、ちょっと寂しいかも。




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