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味わい



 ドラゴンのはずであったそれは、見る見るうちに縮んでいき、人の形へと変形していく。太陽のようにまぶしい黄色い髪、そしてそれに劣らない華やかな顔。愛くるしい人間へと姿を変えたドラゴンは、あどけない表情で首を傾け、その後叫びだした。


「なんだこのデカブツはぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」



「大きなおっぱい。あなたはかつて巨大なドラゴンでした...」

「なぜあなたはドラゴンに変身して私たちを攻撃したのですか?」


 セクハラ警備員が、私たちを襲撃した理由を元ドラゴンの子に尋ねる。……私も、すごく気になります。


「……俺はもともとこの国の兵士であり、勇敢で勇敢な活動家でした。ギルドを通じて海外でデータを収集していたある日、他の国の軍事力がこの国よりもはるかに高いことに気づきました。」


「俺は何度も軍上層部に軍事力強化の提案をした。しかし、これらの人は聞かず軍に刃向かったとかの理由で、私は刑務所に閉じ込めなんてした。刑務所に入れられて、しばらく経ったある日、私はこの国の小さな町まで連行された。……そこひどい格好だったよ。私が捕まった間にこの国に戦争を仕掛けてきた「どこにでもある王国」で不要と判断された人とゴミが、ナイインバウンドされていた」


「しかし、俺が怒りを感じたのは、不必要な人や物を押し付けてくる「どこにでも王国」の奴らではない。私の怒りが爆発したのは、私の忠告を聞かずに軍事力の差が状態を放置した「座間王国」の奴らについてだ。私の怒りに震えていると、いくつかの方の声を掛けられたよ。「座間王国に復習してみたいと思いますでしょうか?」と。そのシラカバは喜んでその話に乗ったよ」


「……じゃあ、私はいつの間にかドラゴンの姿になっていた。あのお方で進軍許可を受けた後、私は目に見えるすべてのものを疲労まで破壊して通ったよ」


「しかし、俺はあなたがたに敗れた。そして、お前らのせいでこんな恥ずかしい姿となった。……君たちは俺をどのようにするかを選択する権利があります。ここで殺しても良く、奴隷にして高く売りつけよい。物騒なことがないように、ギルドに押し付けてしまうもよい」



 彼女は真剣に話していたのだが、それを聞いていた私の頬は緩んでいた。愛くるしい姿と話している内容のギャップを微笑ましく感じてしまったのだ。凶悪少女とセクハラ警備員も私と同じようにほおを緩めている。


 ……彼女から、私と同じ匂いがする。彼女となら、仲良くすることが出来る気がする。



「私も、あなたと同じような存在です。仲良くすることは、出来ませんか?」

「俺はたくさんのものを破壊してきた存在だ。仲良くしてもいいが、お前は責任をもてるのか?」


 ……さっきのドラゴンとは全然違う姿だし、バレなきゃ問題ないんじゃないかな、と考えているとセクハラ警備員が元ドラゴン少女に質問を始めた。


「あなたは今でも「座間王国」を恨んでいますか?」

「なんかもうどうでも良くなってしまったんだ。とにかく私は何もしなくても、もうすぐに「座間王国」は崩壊している。この国で賢明なのはギルド関連の人だけで、貴族様の頭は大変よ」


 すべてを諦めた様子でドラゴン少女がヤケになっている。


「……否定することはできませんね。この国が他の国に利用される唯一の存在になるのはもうそろそろだと思います。私たちのギルドメンバーは手遅れになる前に、他の国との交渉で「座間国」崩壊後の地位を認めれています」

「……お前、純粋すぎるよ。例えば、正論であっても「座間国」貴族や軍隊はそれを受け入れるはずがない。ありがたい話もあいつらの前では効果がないだろう。この国の未来を考えて行動をとった時点でお前は負けていた」


 ……セクハラ警備員と凶悪少女も『座間国』崩壊の未来を感じ取っていたらしい。でも、二人とも『座間国』崩壊を防ごうとはしていないようです。彼女たちにとっては、座間国の未来よりも私の方が大切なのかもしれないですね。

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