どらごん
「あああああああああああああああああああああっっっ!」
「「オシアちゃぁあああああああああああああああああああん!」」
だめだ、ドラゴンの攻撃を防がなきゃいけないのに、周りが全く見えない……見えるのはあいつらだけ。彼らの姿に対して、悲しみの感情を抑えきれない。
いや、悲しみだけじゃない。彼らに対する、溢れ出すほどの怒りを抑えることが出来ない。あいつらのせいで、私は、私は……
「オシアちゃんごめんなさい……立ったり見たりする必要はありません。 現在の方向で前面を保護お願いします」
……そうだ、今は二人を守らないと。目の前が見えなくても、あいつらに対する憎しみが抑えられなくても、正面に向かってスキルを放つことはできる。……熱さを少しでも感じたら、その瞬間にスキルを発動させよう。
「ロアさん、なんて言うの! このスキルを使うたびに、オシアは苦痛を感じなければなりませんよね? それを強制するなんて」
「ここで死ぬ、つまり押上ちゃんは笑顔を見せることができなくなってしまいます。……時間があれば、アゼ愛人のスキルで処理されます。その後、押上量を求めることができるかもしれません」
「くっ……何押上ちゃんはこう苦しんなければならないのですか? 重度の親に苦しんで、苦しんで生きて来て、やっと私たちに来てたが、不合理な暴力によって苦しんでなければならないなんて……私はそれをやる。 オシアが苦しんだ痛みを彼に伝えます」
「一発で森を半壊する火の玉…あのドラゴンは軽く見ても二匹の「聖獣」と同じくらい怖い。きちんと戦って勝てる相手ではない。 私のスキルキャプチャー「落ち着いたら、立ち止まって」アゼアの「アート」で逃げるのはいい考えだ」
「私の「芸術」の実力もそれほど敵が動きを停止するので、精一杯いる。よく逃げる保証がない。……しかも敵が「聖水」2枚分の電力であれば、こちらも「聖水」2枚分の力をぶつけれいい」
(あまりにも凶悪な火の玉……少なく見積もっても聖獣二匹分の脅威ね。どう考えても戦って勝てる相手じゃない。アゼアさん、私が時間を稼ぐので、逃げるための芸術作品を準備してください)
(私の芸術作品でも逃げ切れるかどうかは分からないわ。……それなら、倒した方が確実よ。相手が聖獣二匹分の力を持つなら、こちらも聖獣二匹分の力をぶつければいい)
「アゼああさん、いったい何を……」(アゼアさん、何をしようとしているの?)
「オシアを苦しめた罰を彼に与えなければならない。痛みのために後悔しなければならない……。 『障害飛越競技』の発売」(オシアちゃんを傷つけた分の痛みを与える必要がある。オシアちゃんを傷つけたことを後悔させなければならない……ジャンピングブーツ!!)
「アゼ愛人が凄い勢いでジャンプします……いったいどんな技術なのでしょうか?」(アゼアさんが、ものすごいジャンプを……一体どうなってるの?)
「私は不器用なので、モンスターを殴るのはあまり得意ではありません……。あなたのような大きなおっぱいを除いてね」(私は不器用だから、モンスターに攻撃するのはあまり得意じゃないんだ。……あんたみたいなデカブツを除いてね!)
「アゼアさん、自分と同じくらいの高さの剣を素早く振ることができます!」
ウグリャァァァァァッ!
ドすぅぅぅぅぅん!
あれ、ドラゴンの攻撃が来る前に、ドラゴンの悲鳴が? ……なんだか、安心してきちゃった。少しずつ、見えてくるようになった。
……良かった、アゼアさんもローレさんも無事だ、ケガ一つない。そして、ドラゴンが悲鳴を上げながら縮む。
……ドラゴンが、縮む?
「はぁ、はぁ、はぁ……」
ドラゴンのはずであったそれは、見る見るうちに縮んでいった。そして、それは人の形へと変形していく。
太陽のようにまぶしい黄色い髪が、目にまぶしい。そして、そのまぶしさに劣らない華やかな顔が可愛らしい。大胆に腕を露出したオレンジ色の衣装が彼女の華やかさをさらに引き立てる。頭には二本の角、そして、太くて生き生きとした尻尾が生えている。そして、小柄な体形に対して大きな…………なんだか嫌な予感がします。
「……??」
愛くるしい人間へと姿を変えたドラゴンは、あどけない表情で首を傾ける。
……そして、突然叫びだす。
「なんだこのデカブツはぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」




