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7章「ジェンティーレ」
私は目覚めた。
残念ながら、体が人間に戻っていたりはしない様だ。
そして目覚めた所は・・・
豪華な部屋だった。
・・・あれ、私、青天井で寝てたよね?
こんな、魚が描かれたこんなふかふかなベッドで寝てないよね?
草のベッドだったよね?
ね?
ね?
困惑している私に、紺色の猫が近づいてきた。
「・・・ああ、漸くお目覚めですか。
・・・お久しぶりで御座います。女王陛下」
・・・は?
「・・・貴方、誰ニャ?」
「おやおや。私の事をお忘れでございますか?では、改めて名乗らせて頂きます」
その猫は少しベッドから下がり、綺麗な体勢で頭を下げた。(二足歩行出来ないので四足歩行で頭を下げるだけだが。)
「私、このロジウラ国の女王陛下・・・つまるところ、貴方様の執事を務めさせて頂いております、
『ジェンティーレ』で御座います」
そのジェンティーレと名乗った雄猫は、豪華な猫用の服を持ってきた。
「ささ、これにお着替え下さい。その後、部屋を出て、私めと共に、台に向かいましょう。沢山の国民が待っていますよ」
そしてそそくさとジェンティーレは去っていた。
ああ、急展開だ。