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1章「初恋の人」
私は恋をしている。
同級生の新庄啓介に。
今日もそんな気持ちを抱いて学校に向かう。
暖かい日差しがさす今日この頃。
ここは高校だ。
私は彼を迎える為に一足先に教室に着いた。
そして彼が現れた。
彼が現れた瞬間教室の不真面目な空気が変わった。
皆彼の虜だ。
授業が始まる。
秋思先生だ。
彼もそこそこ人気はあるが、新庄君には遠く及ばない。
「よし、皆席に付け~。
今日はちょっと皆に知らせがある。
最近、この街にいる猫が少し凶暴化していてな。
たまにうちの生徒が野生の猫と触れ合っているのを見かけるが、
今日からあまり猫に近付かないように。
もし猫を見かけても、目を合わせずに静かに抜けるんだぞ。」
へ〜・・・気を付けないと・・・
おっと、私の名前を言ってなかった。
私の名前は新山詩織。
私達はもう卒業してしまう。
何とか思いを伝えないと・・・
というわけで、新シリーズ、
猫になっても貴方に恋してる
通称ネココイ
スタートです。
新山翔太、初めての恋愛物に挑戦です。
もはや趣味で書いてるレベルなので、不定期更新とします。
気長に更新をお待ち下さい。