バフ
「っと、その前にアリアにバフをかけるよ」
僕はテイマースキルを発動する。
盾テイマーはテイム対象にのみバフをかけることが出来る。通常の魔法バフと異なり、制限がついてる分効果は強力だ。
「え……?わわっ! すごい! 力が溢れて来ます!」
僕はアリアに
攻撃上昇
防御力上昇
俊敏性上昇
2重バリア
HP自動回復
固定属性ダメージ付与
ドレイン効果付与
自動復活効果付与
即死回避効果付与
クリッティカルヒット率アップ
物理攻撃上昇バフ(攻撃バフと乗算)
味方の盾職業の数×0.2倍与ダメージアップの効果付与
のバフをかけた!
「じゃあ僕がサーベルウルフを惹きつけるからその隙に……
僕がアリアに作戦を伝える前に彼女はサーベルウルフに向かって行く。
「はああああああああ」
アリアの拳によりサーベルウルフは吹っ飛んだ。
サーベルウルフは木に打ち付けられ倒れる。
ひえっ。
あのモンスターを一撃で……。
なんて凄まじいパワーなんだ……。
「やりました! カイトさん!」
「はは……。凄いね、アリアちゃん」
僕はアリアの頭を撫でる。
耳がモフモフして気持ちいい、ずっとしていられる。
「あの……そんなにされると……恥ずかしいです」
アリアは赤面して目を背ける。
「ああ、ごめん!」
「スラ! スララ! スラ!」
例のスライムがこちらに呼びかけている。
「スラ!」
スライムは森の先へ進むそぶりを見せる。
「私たちについて来て欲しいんでしょうか?」
「スラ!」